2008-01-01から1年間の記事一覧
総合力で,トーナメントを着実に進んできた。 必ずしも,圧倒的な攻撃力を持っているわけではありません。今季のトーナメント,そのファイナル・スコアを眺めてみても,攻撃力を前面に押し出したゲーム・プランは組み立ててはいません。 それだけに,トーナ…
確かに,テストですけれども。 「試しすぎてませんか?」と,思ったりもします。 積極的に崩すべき要素と,崩してはいけない要素と。その2つの要素が混在してしまっている,というのが共通してしまっているように思います。 ということで,シリア戦です。 …
あくまでも,仮定論。 仮定論ですが,なかなかに面白い材料ではないかな,と思います。 どちらかと言えば,“マーケティング”方向でのメリットばかりが意識されているのではないか,と思っていたバイエルン・ミュンヘンとの関係ですが,“On the Pitch”方向で…
端的に。楽しみな決勝戦となりました。 と言いますか,浦和と深谷を気にしていたひとには,いままで扱ってこないで申し訳ありませんでした。期待の裏返し,と言いますか。群雄割拠を期待しているのは確かだけれど,同時にAシード勢が壊滅するなどとは思って…
どこかで見たようなパッケージ。 高円宮杯で,ユースが主戦としていたパッケージであります。 ただし。中盤の構成が微妙に違う。ユースだと,CBとアンカーでトライアングルをつくる,つまりは中盤が1−2という形になりますが,トップですとCBとディフェ…
結論から先に書けば。 「無理筋」ですね。 クラブにとって,優先順位が明確な時期です。 降格を回避しなければならないクラブ,あるいはリーグ制覇を狙うクラブ。彼らにとっての優先順位は,「リーグ戦」に置かれる。当然です。そんな時期に,戦力を分散させ…
後半に,このゲームのエッセンスが凝縮されたように思います。 正智深谷の持つポテンシャルは,恐らく後半でも表現されきってはいない。そんな正智深谷の猛攻にさらされながらも,慶應志木は集中したディフェンスを展開する。 戦術からこのゲームを見るより…
仕掛けて,駒を進める。 確かに,あるべき姿です。 このカップ戦はあくまでも「通過点」でしかなく,その先にあるトーナメントは仕掛けていかないと乗り越えられない壁が用意されてもいます。 ただ,勝ち抜いていかなければ「その先」もない。勝ち進むことで…
カップ戦は勝つか,負けるか。 ならば,最優先に置かれるべきは「結果」。 確かにその通りですが,結果を引き出すためのアプローチをしっかりと準備していたでしょうか。 天皇杯4回戦であります。通常ならば対戦相手をタイトルに掲げるところですが,そんな…
“Great Upset”という言葉は使うべきではないでしょう。 同じ高校チームです。敢えて乱暴なことを言えば,歴史が違うだけ。 3年を経過すれば,どんな最強チームだって強制的に組み替えられてしまいます。程度問題ではあるとしても,「波」を生じるのは間違い…
初戴冠,という事実が持つ眩しさかも知れません。 羨ましいという想いよりも,どこか眩しかった。そして,その眩しさは伝統ある競技場,そのバルコニーの印象を変えていたようにも思います。 天皇杯にしても,ヤマザキナビスコ・カップにしても。決勝戦を戦…
“Famous Four”なんてフレーズを思い出します。 最も安定した成績を残す,トップ・ディビジョンを主戦場とするクラブ。そんな評価を引き出した基盤が,このディフェンス・ブロックだと思います。 当時の指揮官は,確かジョージ・グレアムだったはずです。彼は…
プロフェッショナルの舞台としては,実質的に第一線を退いていますが。 ノン・プロフェッショナルにとって大きな意味を持つ場所。ちょっとノスタルジックな想いをのせれば,かつてプロフェッショナル・クラブにとっての「聖地」だった場所が,ノン・プロフェ…
変化と言うより,原点回帰。 ブレのないことが求められるシーズン最終盤にあって,ひとつの解だと思います。そして,チームは「自律的に」原点回帰という選択をしました。 少なくとも,チームは「戻るべき場所」を意識している。その証明になったゲームかも…
シーズン終了まで,できることならば収めておこうと思っていましたが。 事態は,そういう段階ではないようです。マッチデイ前日に不愉快なエントリになりますが,敢えて。 シーズンを通じて,「すべての」選手が不満を抱えることがない,などということはあ…
「適材適所」からかけ離れてしまったパッケージ。 そして,失われてしまった戦術的なイメージ。 チームが意識するべき方向性が,指し示されていない。 コレクティブなフットボールを指向する相手に対して,戦術的な整理がシーズン終盤にあっても「課題」とな…
「結果として」意味を持つかも知れないアドバンテージ。 その程度に理解しておくべきでしょう。 確かに,このカップ戦では採用されているシステムです。ただ,このシステムが意味を持つのは通算スコアがイコールのときだけです。しかも,イコールであったと…
野村克也さんのお言葉を借りるならば。 「負けに不思議の負けなし」。 ですね。 どんなにポテンシャルを持った個を戦力として保有していたとしても,それだけで勝負に勝てるはずなどなくて。「チーム」として同じ方向を見ることができなければ,その持ってい…
Aシードの位置を長く占めていたのは,県北エリアの強豪校でした。 今季も,トーナメントの中心にあるのは正智深谷に深谷,そして熊谷工でしょう。 そのAシードに割って入ったのが,浦和です。それだけ,浦高の戦いぶりは安定してきたということでしょう。…
過ぎたるは及ばざるが如し。 あるいは,策士策に溺れる。 伊達さんの家法を読んでおくように,オススメしたいと思います。 ・・・クルムさんではありません。正宗さんです,念のため。 まいど1日遅れでございます。今回は,オン・ザ・ピッチに悪影響を及ぼして…
「衝撃的」。まさしく,そんな言葉で表現すべきゲームでしょう。 前半45分間だけで,実質的にゲームを決定付けてしまう。のみならず,戦術的な柔軟性を存分に表現する。90分という時間枠の中で,しっかりと緩急を意識したゲーム・プランを組み立て,攻撃…
ともすれば,強みを消し去ることだけに傾いてしまう決勝戦。 彼らは,自分たちの強みを存分に表現してくれたと思います。 もちろん,中野田の雰囲気が彼らの背中を支えてくれたこともあるでしょう。でも,それだけではないだろう,と思います。 2種登録チー…
国立霞ヶ丘から,中野田へ。 流通経済大柏に阻まれた道筋です。 今季も,準決勝の対戦相手は岡山作陽高校と,高校チームであります。 エル・ゴラッソ紙でもなかなかの評価をされていたチームですね。戦術的な微調整を的確にかけていくことで,ゲームのリズム…
インターナショナル・フレンドリーですよね。 本戦出場権がかかった,「絶対に負けられない戦い」(テレ朝さん,使いましたぜ。)ではありませんよね。 ファースト・プライオリティは,中野田でのゲームに置かれるべきです。もちろん勝負事ですから,勝利を…
ニュートラルに見れば,それぞれに意味ある1ゴール。 当然,相手が見出しているはずの意味を,消し去ることが求められます。同時に,つかみ取った意味を実際の武器としなければなりません。 いつものように,1日遅れの準決勝第1戦であります。 ごく大ざっ…
高みを陥れたければ,駆け抜けること。 紛うことなき,カップ戦であります。 自分たちの強みを忘れるようなゲーム・プランは論外です。ですが,相手の強みを抑え込む,リアリスティックな戦いを必要とすることも確かです。 ならば,どのようにして先手を取る…
高いポテンシャルを持っているのは,間違いないところでしょう。 ですが,そのポテンシャルをスムーズに引き出せているでしょうか。ピッチで表現しなければならないパフォーマンスへと,そのポテンシャルが直結しているようには思えないところがあります。 …
全体的なフォルムからは,大きな変化を感じることはありません。 特徴的な変化で言えば,ライト・ハウジングでしょうか。プロジェクター・タイプのヘッドライトに変更すると同時に,ラムエア・インテークをセットしています。そのためにスッキリしたフロント…
最大で,10分ハーフではあるんですけどね。 それでも,過酷な競技だと思います。グラウンドのサイズは同じですから,コンタクトという部分でのフィジカルではなくて,持久力方向だったり走力方向でのフィジカルが重要な要素となるのは言うまでもないでしょ…
ボールの奪いどころが,ブレていたように感じます。 中盤で奪うとしても,最終ラインで受け止めるとしてもボール・ホルダーに対するアプローチが中途半端な状態になってしまっているために,ボールを奪いに行くこともできない状態ですし,パス・コースを絞り…