2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

主客転倒を直すために。

携帯版のスカパー!さんで掲載されている木村元彦さんのコラムでありますが。 我らが指揮官が,イビツァさんが代表監督に就任したことを歓迎した理由を,間接的であるにせよ書いてくれているような気がします。 代表チームは,各クラブから選手を借り上げる…

対大分戦(06−21A)。

ポゼッションを強く意識している組織戦術であればこそ,「距離感」がバイタルなのですが。 その距離感が,連戦を通じて失われてきているような印象があります。 そういう意味では,今節は「悪い方向で」2005スペックへと逆戻りしてしまったような感じで…

商品価値。

もうちょっとハッキリした言い方をすれば,「フットボール・ビジネスの源泉は何に求められるのか?」ということでしょうかね。 フットボールをビジネスという側面で見れば,どれだけピッチ上で展開されている“フットボール”という商品を高く顧客に対して販売…

キーン、ピットへ。

ここ数季での印象だけを言えば,エレベータですね。 プレミアシップに昇格したは良いけれど,昇格1シーズン目にしてワースト方向でのプレミアシップ・ポイントを更新してしまう。リーグ・チャンピオンシップ(いわゆる2部リーグ)へと逆戻り,でありますな。…

Engine.

エンジンを構成するパーツひとつひとつも,確かに重要です。 カムシャフトの特性にはじまり,ピストンの材質や形状など,あらゆる要素がパワーを引き出すためには必要不可欠です。 ですが,ひとつひとつの特性が最高出力へと直結するわけではありません。ま…

対C大阪戦(06−20A)。

ショート・インターバルまで2ゲーム,ではあるけれど。 裏側から見れば,過酷な連戦による疲労がピークに達する(ともすれば,すでにピークに達したまま,そのピークが持続している)タイミングとも感じられる。 それだけに,まず「勝ち点3」を奪取できたこ…

Not so bad.

実は,クラブ名こそ明確には書きませんでしたが,「135年目の“TOP FLIGHT”。」というエントリで取り上げました。 2006〜07シーズンよりプレミアシップを主戦場とするレディングであります。 基本的に,イングランドびいきではあるのですが,プレミ…

去りし敵将に思うこと。

この指揮官が持っている資質を,端的に表現するならば。 いささか古風に過ぎるかも知れないが「軍師」という言葉を使いたい。 岡田武史。この指揮官と浦和は,浅からぬ因縁を持っているように思う。 ディビジョン2で対峙した2000年シーズンには,リアリ…

対新潟戦(06−19)。

積極評価すべき部分と,消極評価せざるを得ない部分とが同居してしまったゲーム,という感じがします。 まず,積極評価すべき部分から。 まずは,大きく言えば3−1というファイナル・スコアであり,勝ち点3を奪取したということでしょうか。 簡単な相手な…

レイン・セット。

いつも路面状況が乾燥していれば,基本的に“オルタナティブ”を考える必要はないわけです。 ですが,天候条件は選べません。 快晴のケースもあれば,土砂降りのこともある。それでも,ポイント・スタンディングを考えれば,レイン・コンディションを捨ててか…

再び、地元紙のススメ。

たとえば,マンチェスターに住んでいるとします。 追いかけているのは,マンチェスター・ユナイテッドであります(あくまでも,たとえば,です)。となると,シーズンチケット・ホルダーへの道は相当険しいから,1ゲームごとにチケットをアプライしなければ…

Fingerspize Gefuhl.

英語で言えば,“Fingertip feeling”ですな。 フットボール・ジャーナリスト(と言うよりも,「フリーランスの浦和番」と言った方が良いような)である湯浅健二さんがよく使う,「指先のフィーリング」であります。ごく大ざっぱに理解してしまえば,どれだけ…

対鹿島戦(06−18A)。

“リズム”という側面で考えれば,決してリズムをコントロールしていたとは言えないゲームだったかも知れません。 開始直後から20分前後までの時間帯は,間違いなくリズムを掌握していました。 浦和のフットボール・スタイルを考えれば,この時間帯に先制点…

帰ってきたワークス。

YZF−R1というのは,個人的にはレースから結構遠い位置にいるバイクであるような感じがしていました。 確か,1998年にリリースされた初期型は,レース・トラックよりもワインディングを主戦場としたバイクだったように記憶していますし,そのテイス…

対イエメン戦(アジアカップ予選)。

「勝ち点3」を奪取できるかどうか,という現実的な視点と,イビツァさんが狙うチームの姿,その姿へと近付くためのセカンド・ステップという視点がこのゲームには重なってしまうような気がします。 そこで,視点を分けてみることにします。 まず,予選通過…

パワープレー。

ゲームそのものを書いていく前に,ちょっと思ったことを。 NHLのゲームにせよ,冬季五輪などで見られるナショナル・チームのゲームにせよ必ず見られるのが,「パワープレー」であります。 アイスホッケーと激しいフィジカル・コンタクトは,切っても切り…

50番トリオ!?

いまも昔もジャイアンツを特段追いかけているわけではないけれど。 なぜか,「50番トリオ」の頃のジャイアンツは不思議と印象に残っているものであります。 背番号50が駒田徳広選手,54は槙原寛己投手,そして55が吉村禎章選手でありますな。当時は…

“ニュアンス”の重要性。

海外に行って,「だ〜か〜らぁ〜!!」というフレーズを,しかも怒りを込めて言ってしまったという経験,ありませんか? どうしても,感情をストレートに表現しようとすると,母国語が口をつくものであります。 トコロはパリのど真ん中。エール・フランスの…

Applause.

フォース・オフィシャルがボードを持って,相馬選手を伴いながらタッチラインに歩み出る。 掲示された番号は“18”。戦術交代の対象がシンジ選手であることを示すLEDサインでした。 スタジアム全体から湧いた拍手,そしてチャント。 先制点を叩き出した選…

対FC東京戦(06−17)。

相手MFがセント・オフになったタイミングが,ゲーム全体を俯瞰したときのインターセプト・ポイントになったようにも見える。 だが,実際には前半から中盤でのプレッシャーは機能していた,ということではないか,とも思う。ただ,その中盤でのプレッシャー…

あったはずの進化と。

キックオフを告げるホイッスルを聞いたあと,何となく“パラレル・ワールド”を意識してしまいました。 実際には実現しなかった,しかし当時,浦和というクラブを追いかけているひとならば恐らく実現を心から望んでいただろう「正常進化形」がユニフォームの色…

対トリニダード・トバゴ戦(KCC2006)。

イビツァさんの言葉は,少なくとも2つ以上の意味を持っているような感じがします。 ひとつは,言うまでもなく表面的に表われた言葉そのものが持つ意味です。そして,もうひとつはその言葉をしっかりと解釈する中から表われてくる,言葉本来の意味と密接に関…

千葉対G大阪(A3)。

2004〜05シーズンの欧州カップ戦が思い浮かびました。 より正確に書けば,スタンフォード・ブリッジでの決勝トーナメント1回戦(セカンド・レグ)が思い浮かんだのです。 フットボール・フリーク的には千葉の戦いぶりと,スタンフォード・ブリッジで…

副次効果。

今回は,本題に入る前にちょっと業務連絡などを。 大家のドリコムさん(正確には,ちょっと長い社名らしいんですけど)がアナウンスするには, サーバーの引っ越しにともない、 8/9 AM 0:00 〜 PM 0:00 のあいだ、サービスが停止します。上記の時間帯はサー…

動的バランス。

目指すべきものは“ムービング・フットボール”であり,それは静的なバランスだけで読み取るものではなく,動的バランスで読み取るべき。 そんなメッセージを明確に打ち出した練習初日だったのではないか,と。 練習試合に関しては,元川さんのコラム(J's GOA…

G大阪対蔚山現代(A3)。

正直,意外なゲームでした。 A3チャンピオンシップは表面的に見れば,ラウンドロビン(1回戦総当たり制のリーグ戦)であります。ですが,集中的に開催されますし,1ゲームあたりの比重が比較的大きい。カップ戦的な要素を強く持つリーグ戦,という表現で…

総合力を示すべき時は。

追加招集(JFAオフィシャル)によって,本格的に“ムービング・フットボール”を追い求めるつもりだろうことが,かなりハッキリと見えてきたような感じがしますけど。 そのことはちょっと後回しにしまして,今回は完全にクラブ目線で書いていこうと。 本来…

テロワール。

呑助的なタイトルを掲げておりますが。 イビツァ・オシムさんが目指す日本代表のイメージは,思いのほかワイン用語で説明するのが最も有効かな,という気がします。かく言うワタシはそれほどワインに詳しいわけではないのですが,まあ,大ざっぱに解釈してみ…

First Prototype.

A3チャンピオンシップという制約があるだけに,フレームワークだけを見せられたような感じがありますな。 鈴鹿8耐もありましたし,ちょっとレーシング・バイクに例えてみましょうか。 就任当初は前任者のもとで開発されていた06スペックのフレーム,パ…

予定は未定(ニュー・ウェンブリーについて)!?

「予定は未定にして,決定にあらず」なんてことを言いますが。 ここまで予定からかけ離れた工事スケジュールになってしまったのならば,いっそのこと2007〜08シーズンの開幕を告げるFAコミュニティ・シールドまで待ってみる,というのも一策かも知れ…