2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

強さの源泉とは。

正直なことを言えば,意外であったと同時に納得させられるものでありました。 【日本ラグビー検証】(上)チーム運営の功績光った東芝(SANSPO.COM)という連載記事,その1回目を読んで,なるほど・・・,と思ったわけです。 どうしても,アソシエーション・フ…

東芝ブレイブルーパス対トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦(ラグビー日本選手権決勝)。

圧倒的,という形容詞は恐らく当てはまらない。 それだけ,ヴェルブリッツはブレイブルーパスに迫っていくことができたと思います。 時間帯によっては,ゲームのリズムを引き寄せられる可能性を感じすらした。 だが,実際にはリズムを引き寄せることはできず…

2007ゼロックススーパーカップ。

すべての要素がネガティブに振れた。そんな感じがします。 とは言え,ゲーム立ち上がりから23分前後までの流れは,決して悪いものではなかった,とも感じます。ごく大ざっぱに言えば,あまり戦術的なパッケージを崩さない段階での展開には,イメージのブレ…

東芝ブレイブルーパス対ヤマハ発動機ジュビロ戦(ラグビー日本選手権SF)。

ゲーム・プラン,を考えてみます。 冬の秩父宮では,風が国立霞ヶ丘方向から青山通り方向へと吹き抜けていきます。 特に,カップ戦が開催される時期は,季節風が強い時期と重なる。となれば,その風を積極的に味方とする戦い方を意識する重要性が高くなる。 …

秩父宮にカクテルライト。

ちょっとビックリ,ですね。 数日前に「秩父宮のことなど。」なんてエントリを書いて,イングランドで言えばトゥウィッケナム,アイルランドで言えばランズダウン・ロードのように「ラグビー・フットボールの代名詞」的なスタジアムなのですから,せめて照明…

ファインダーを通して見える姿は。

ピッチサイドに構えているフォトグラファーさん。 実際にピッチに立っている選手よりも低い位置からピッチを見つめ続け,ゲームの流れを読み解きながらシャッター・チャンスをうかがう。時には,選手と同じような意識でひとりの選手のプレーを見つめ,決定的…

Setting in Progress.

キリン・チャレンジカップ2007 - All for 2010 - であります。五輪代表壮行試合であります。 2月28日からスタートする,アジア地区2次予選(ホーム・アンド・アウェイスタイル)を控えて,気持ちよく勝ってもらおう,という相手ではなく,コメンタリ…

トヨタ自動車ヴェルブリッツ対サントリー・サンゴリアス戦(ラグビー日本選手権SF)。

「ポテンシャルだけで判断するならば,恐らくトップリーグでも最強レベル」。 表面的に見れば,ポジティブな意味合いを持った評価にも感じます。 ですが,ヴェルブリッツにとっては高い期待感の裏返しとして,必ずしもポジティブな評価だけを意味しているわ…

秩父宮のことなど。

と言っても,日本選手権には「まだ」踏み込まずに,「競技場」としての秩父宮を見てみようと。 ごくカンタンに意図をばらせば,プレビューをかねて書いてみようかな?と思っているわけです。ともすれば,退任を決めている指揮官に最後のタイトルを,という高…

「代名詞」が持つべき権威。

秩父宮と近鉄花園。ラグビー・フットボールと言えば,な「代名詞」的競技場です。 モチベーションがイヤでも高まるようなことが発表された2つのクラブが,準決勝という舞台からはちょっと想像できなかった戦いぶりを見せ,決勝へと駒を進めた。秩父宮での決…

お説教の効果は。

言うだろうなあ,とは思いましたけど。 でも,まだ浦和を率いているわけではないから「5分間」程度で済んでいるんだろうな,と思いますね。木村さんの『オシムの言葉』だったか,市原時代のエピソードを読んだ記憶がありますが,敗戦の責任はハッキリさせな…

「節目」の2006〜07シーズン。

確か,ヴェルブリッツを率いる朽木監督も,今季限りでというお話しとか。 ポテンシャルがある,勝負権を持ち得るチームという評価を受けながら,どうしても成績が安定しないような感じが強くあった。加えて,昨季日本選手権にあっては「決して許してはならな…

やっぱり、カッティヴェリア。

直訳してしまうと,「悪意」だとか「悪行」ということになるそうですが。 しかし,この直訳が示す「悪意」は含まれているのかも知れないけれど,悪意という要素だけで説明することはできないし,単なるエゴだったり利己主義的な考え方とも明らかに違う。少な…

日本代表候補TC参加メンバーについて。

この時期,というのは正直なところ心中複雑ですね。 ディフェンスの連携面に関してはこのトレーニング・キャンプ(TC)でベースを構築し,その基盤をもとに浦和としてのエッセンスを織り込んでいく,なんてアプローチでも採用しない限り,チーム戦術の熟成…

結果よりも方向性。

この時点で妙にピーキングされるくらいならば,「課題噴出」という方がよほど良い。 加えて言うならば,ホルガー・オジェックが指向するフットボール,その方向性を実戦という舞台で具体的にイメージできたならば,一定程度の収穫はあったと見るべきではない…

関東学院大学対ヤマハ発動機ジュビロ戦(日本選手権2回戦)。

前半終了間際,FWを主戦兵器にしながら,ジュビロがトライを強引に奪いに行った場面を見て,関東学院がアップセットをモノにする可能性は相当に薄いものになったな,と感じました。 ジュビロサイドから見れば,後半は有利な風上サイドからの攻撃になります…

九州電力キューデン・ヴォルテクス対トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦(日本選手権2回戦)。

2季連続の“アップセット”はプライドに賭けて許さない。 そんなチームとしての意識が,前半の戦いぶりには表われていたのかな,と。 特にBKにとっては良い攻撃イメージを構築できたのではないか,と感じます。ですが,サンゴリアスとの準決勝を視野に入れ…

エンドと風とアップセット(ラグビー日本選手権)。

アップセット,という言葉が持っているだろう意味を裏返せば, 「順当に勝つことこそ,当然のこと。」 ということにもなるのではないでしょうか。それは恐らく,ゲームの立ち上がり,プレッシャーになって襲い掛かるに違いありません。相手は,徹底的にぶつ…

ガンナーズとラピッズ。

ガンナーズにしてみれば,フットボール・ビジネスとしての計算が働かなかったはずはない。 ただ,アメリカが持っているだろう潜在能力を考えれば,メリットはガンナーズよりもコロラド・ラピッズにとって大きいのではないか,と考えています。ということで,…

Gatewayではあるけれど。

“European Cup(欧州カップ戦)”という名称から,“UEFA Champions League”へと呼称が変化したことで,国内リーグ戦の位置付けが大きく変わってきた。 国内リーグ戦を制し,マイスター・シャーレを掲げる,あるいはチャンピオンズ・カップを高く掲げることも…

Official Outfitter.

確か,英語表記だとこんな表現をするんでしたね。 今回は,フットボールを離れて,ちょっとその周辺の話など。 浦和と“official outfitter”としての関係を長期にわたって維持してきたのは,花菱縫製さんでありました。確か,オリジナル・デザインを採用した…

マイクロソフト・カップ(決勝戦・短信)。

サンゴリアスにしてみれば,「悪夢」としか表現しようのない時間帯だったかと。 ですが,この悪夢を作り出したものは,戦術的な部分だけではちょっと説明できないところにありそうな気がします。 ということで,今回はトップリーグ・チャンピオンを決めるプ…

06〜07(第44回)ラグビー日本選手権(組み合わせ確定版)。

考えてみれば,ごく当然ではあるのですが。 比較的,チームの持っている潜在能力であったり,実力が結果に反映されやすい競技ですから,選手権の優勝候補はトップリーグ勢ではないか。 となると,プレーオフ・トーナメントであるマイクロソフト・カップ,そ…

優先させるべきは。

「Number」誌,その巻末近くに,“SCORE CARD”というショート・コラムを集めたセクションがあります。 このセクションで,ラグビー・フットボールのコラムを担当されているのが,大友信彦さんです。671号でのコラム・タイトルは「降格をめぐる戦いに思う、…

06〜07(第44回)ラグビー日本選手権(1回戦概論)。

早稲田は,“オン・ザ・カム”になるのがちょっと遅かったような感じです。 恐らく,チームとしてのポテンシャルだけを純粋に取り出してみれば,早稲田は依然として大学勢の中でも「規格外」のポテンシャルを持っているはずです。ただ,そのポテンシャルを最大…

プロフェッショナルと「統一場理論」。

ちょっと耳が痛いところも感じつつ,でも全体として面白く読める。 「エル・ゴラッソ」紙(2007年2月2・3日付号)に掲載された,「大丈夫か!!スポーツメディア。」というインタビュー記事であります。平野史さんによる,サッカーマガジン編集長を務…

シックス・ネイションズ(2007年版)。

RWCイヤーであります。 伝統ある対抗戦でありますが,RWCに向けた「前哨戦」という位置付けも強いゲームになりそうであります。 さて,タイトルにも掲げましたが,シックス・ネイションズがはじまります。ということで,今回は同じフットボールでも,…