2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

グループリーグ回顧(RWC2007)。

ちょっとだけ,「世界」へと近付いてきたという感触。 その感触は同時に,いままでのものとは違った,もっとリアルな「悔しさ」を選手たちにもたらしているのではないか,と思います。いわゆるラグビー・ネイションズの背中を実際につかまえかけた時間帯もあ…

優先順位。

恐らく,リーグ戦制覇を意識しないクラブなどないでしょう。 ちょっと,フットボール・フリークとして中立的に眺めてみれば。 国内リーグ戦を制覇する,というのはどのクラブにとっても最優先課題でしょう。特に,現時点でマイスター・シャーレを掌中に収め…

対全北現代戦(準々決勝第2戦・アウェイ)。

理想的な展開,でしたね。 ゲーム立ち上がり,本来ならば主導権を掌握すべく激しい鍔迫り合いが展開される時間帯に,相手はどちらかと言えば「フワッと」ゲームに入ってきてしまった。 逆に,浦和はシッカリと主導権を掌握するために,積極的に仕掛けていく…

浦和ユース対市立船橋高校戦(高円宮杯2007)。

Jリーグ基準から言えば,「規格外会場」となってしまう西が丘。 ですが,“セイン・ピスタ”として最も魅力を持った競技場かも知れません。また,2種チーム(高校チーム,クラブ・ユースを含めて)にとって,そして大学チームにとっても特別な響きを持った競…

難関突破(高円宮杯2007)。

さらなる加速態勢を築けるか,それとも強烈なブレーキを掛けられてしまうか。 トーナメントを駆け上がっていくための,恐らく重要なゲームの始まりです。ということで,ちょっと短めに準々決勝を振り返っておきます(細かくはまた後ほど)。 いつもとは違っ…

QFにして難関(高円宮杯2007)。

ちょっと,対戦相手のことからはじめれば。 プリンスリーグ関東での戦績に,このチームの特徴が明確に表れているように思います。 リーグ戦戦績表・最終順位(JFAプリンスリーグU−18関東・オフィシャル)を見てみますと,彼らは1回戦総当たり制のグル…

対横浜FM戦(07−26A)。

思えば,転換点となったのは2004シーズンだったように思います。 できるだけ高い位置から素速い攻撃を仕掛けるためのファースト・ディフェンス,というように,攻撃面を強く意識したチーム・コンセプトを持っていたのが,2004スペックの浦和でした。…

Jose Goes.

予測された事態,と言えば言えますね。 マンUからピーター・ケニオンを引き抜き,クラブ組織を強化しはじめたときに意識していたのは,トップチームのことではなく,むしろアカデミーの抜本的な強化策だったのではないか,と感じます。 当然,プロフェッシ…

対全北現代戦(準々決勝第1戦)。

ゲーム・タイムが180分(90分ハーフ)として。 前半が終了して,シビアに見るならば実質2−2のイーブン。 悪くないだろう,と思いますね。 第2戦(90分ハーフの後半)立ち上がり,積極的に仕掛けていく姿勢は,恐らく浦和が本来持っているフットボ…

対広島戦(07−25A)。

高円宮杯を優先して書いてしまったために,ちょっと時機外れもいいところですが。 ごく短めにまとめておこうと思っております。 フットボールという競技は心理的な要素が大きく影響する,ということをあらためて認識したゲーム,という感じがします。 もとも…

浦和ユース対星稜高校戦(高円宮杯2007)。

理想的な形で,ノックアウト・ステージへと進出することができる。 もちろん,ファイナル・スコアも大きな意味を持つ。 もうひとつのゲームが同時刻開催であり,当面マークすべき存在である静岡学園の動向が読めない以上,彼らが第2戦で示したパフォーマン…

グループB最終戦(高円宮杯2007)。

まずは,グループBを俯瞰するエントリを。 第2戦終了時で,主導権を持っていたのは静学と浦和ユース。 ただし,星稜と青森山田にしてみれば,最終戦で「勝ち点3」を挙げることができるならば,通算成績を1勝1敗1分けに持ち込むことができる。2位通過…

静岡学園対星稜高校戦(高円宮杯2007)。

わけあって,前半のみのチェックとなってしまいましたが。 実質的には静学に前半でゲームを決められてしまった,ということのようです。 ということで,ごく短めに中野田での第2試合である,静学−星稜戦であります。 高校総体準優勝,という部分を考えれば…

浦和ユース対青森山田戦(高円宮杯2007)。

ファイナル・スコアだけを取り出せば,確かに安定しているようには感じられます。 ですが,セカンド・ラウンド(決勝トーナメント)を射程に収めるのであれば,しっかりと修正しておかなければ課題も出ているゲーム,という評価もできるのではないでしょうか…

ベース・セットはどこに(U−22)。

クルマであったり,バイクのパフォーマンスを引き出すセッティング。 しかし,やり方を間違えてしまったり,手順を踏まずにセッティングをはじめてしまうと,際限なき迷路にはまり込んでしまうこともあったりします。本来,クルマやバイクが持っている潜在能…

全ての力、全ての情熱、全ての誇り。

確か,昨季は「共に闘い、共に頂点へ」という,すごくストレートな言葉でした。 今季も,ある意味ですごくストレートな言葉を使ってきたような感じがします。ということで,今回は“ALL COME TOGETHER”について。 このキャンペーン,表面的に見れば「スタジア…

対フィジー戦(RWC2007)。

ニュートラルに見れば,間違いなく“ベスト・ゲーム”のひとつでしょう。 アディショナル・タイムに入ろうかという時間帯で,ワントライで逆転できるところにまで追い付いたのみならず,アディショナル・タイムにも猛攻を仕掛ける。ラグビー・フットボールとい…

基礎技術。

フィジカル・ストレングスがすべてを決める。 なんて思いたくなりますが,実際にはそんな話ではなく。JKが日本代表に持ち込んだ基本的なイメージ,そのイメージをゲーム・タイムを通して徹底できるだけの技術的な基盤があるかどうか,が問われていたのだ,…

グループリーグを俯瞰してみる(高円宮杯2007)。

・・・本来は,「俯瞰」するつもりはなかったのですが。 事情により,駒場に足を運ぶことがかなわず(ということは,敷島公園にも西が丘にも足を運べず・・・),JFAさんの速報頼み,ということになってしまいました。 さて,高円宮杯・ファーストラウンド第1…

対オーストラリア戦(RWC2007)。

同じ敗戦という結果にしても,もうちょっとできることがあったのではないか。 そんな視点から,ちょっと短めに振り返ってみることにします。ラグビー・ワールドカップ(RWC)初戦,オーストラリア戦であります。・・・インターナショナル・フレンドリーであ…

不在を嘆くべきは。

たとえば。あなたがマンチェスターに住んでいたとして。 オールド・トラフォードか,それともメイン・ロードに足を向けるか。どちらにしても土曜日の夜,“Matchday”を終えた翌日,最も気にする「新聞」は何でしょうか。サンデー・テレグラフでしょうか。それ…

Overhaul.

たとえば,WRCを戦うレーシング・マシンを思い浮かべてみますに。 ひとつのイベントは最大でも4日程度。しかし,ここでマシンに掛かる負荷は凄まじいものがあります。そのために,本拠地のガレージに戻るとマシンは徹底的にバラバラにされます。ショック…

競技を超えた共通項。

スコッドよりも戦闘的なフェイス。ありえないでしょ(あいさつ)。 ラグビー日本代表の指揮官,ジョン・カーワン(JK)さんであります。 書店で「ラグビー・マガジン」誌をチラッと見たのですが,実にインパクトのある表紙でありました。“自身が現役に戻り…

オーストリア遠征メンバー(追加発表分など)。

個のチカラ,というキーワードは確かにある。 アジアカップのことを考えれば,縦方向への鋭さから決定機を作り出すなど,攻撃的な側面でのアイディアを持った選手が必要,という結論を導くことはできそうです。ただ同時に,攻撃的な部分だけを持っている選手…

対大宮戦(07−24)。

戦術面と,心理面が大きな要素となったゲーム。そんな印象があります。 大宮戦であります。“Derby Match”であります。 まずは,ごく大ざっぱに戦術面を振り返ってみますに。 浦和はコンベンショナルな3−5−2。啓太選手が戦列復帰したことで,ディフェンシ…