2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

対大宮戦(06−10)。

“Derby Match”という特殊性がそうさせたのか。 ファイティング・スピリットが通常のリーグ戦以上に前面に押し出されたように感じます。それだけに,攻撃面よりも守備応対に関する部分が目立ったゲームであったように思います。 であれば,いつもとはちょっと…

Derby.

スタンディング首位を守り,眼下のライヴァル・クラブを沈めるという意味において,「勝ち点3」以上の意味を持つゲームがある。 あるいは,首位との差を詰め,あるいは首位の座を奪うための決戦も「勝ち点3」以上の意味を持つゲームと言える。 しかし,こ…

ONE MORE STEP.

正直なことを言ってしまうと,「あまりに印象の薄いクラブ」であり続けたように思います。 ここでは結構紹介している“CLUB COLOURS”という書籍ですが,刊行は1998年。その時点でのミドルスブラへの評価は,その書き出しに凝縮されていたように思います。…

変わらぬものを。

騎馬警官に対して悪態をつき,開門が遅ければチャントをがなり立てる。 「燃料補給」を道すがらのパブでするのはいいとして,彼らの“Petrol”を収めるパイント・グラス,その破片が道端に散乱していたり,プラスティック・グラスがあらゆるところに放置されて…

STRIKE BACK.

最初にちょっと観光案内のようなことを書きますと。 ロンドンでは基本的にチューブ(地下鉄)移動が便利なのですが,例外的に近郊電車を利用した方が便利なところもあります。その典型例がホワイト・ハートレーン競技場であります。金融街シティへの玄関口で…

欧州カップ戦のことなど。

2004〜05シーズンに比較すると,確かに扱う回数は少なくなっておりますが。 イングランドびいきとしては,やはり気になっております。 特に,シビアなゲームをしっかりと勝ち抜く安定感を歴史的に持ち,かつてはシーズンを通して無敗を通すという偉業…

蹴球協会杯(準決勝)のことなど。

イースト・エンドのサポータたちは喜んでいると思いますね。 本当ならば,ウェンブリー競技場でファイナルが戦われるはずだった2005〜06シーズン。私がかつてマグパイズ・サポータを見かけたように,ベーカー・ストリート駅近くのパブで重要な一戦を前…

対清水戦(06−09A)。

ゲーム全体を俯瞰してみれば,やはり4−4−2。 しかもミッドフィールドを極力フラットに構成することで,プレー・エリアを徹底的に狭めるゲーム・プランを展開した清水の戦略に嵌ったという見方も成立するかのように感じる。 しかし,今節においては戦術的…

対韓国戦(RWCアジア地区予選)。

アジア最終予選へと駒を進める,ということだけでは当然問題がある。 しっかりと実力差を示し,あくまでもRWC本戦でどう勝ち点を奪取するか(=決勝トーナメント進出を目指すか)ということが目標であるチームとしての戦い方を見せることが重要だったよう…

「いつかは来ること」を糧に。

勝ち点3を奪取できなかったことは,確かに痛いわけですが。 それよりも,今回明確になった課題をチームとして共有し,しっかりと解決すること。 そして,当然のことですが同じようなアプローチをかけてくるチームに対してしっかりとした対処法をチームとし…

チームを束ねるものとは。

いつもお世話になっている“J's GOAL”さんのマッチ・プレビュー記事。 基本的にはホームのクラブを追いかけているフリーランスのライターさんが執筆しているようですから,なかなか中立的な記事というわけにはいかず,行間のどこかでホームのクラブに対する好…

ディスティラリーのように。

いつも屋号関係の話から入っていますので,今回はちょっと違う話から。 ウィスキーの蒸溜所を“ディスティラリー”と言います。 ディスティラリーで最も目を引くのは,やはりポットスチルと呼ばれる蒸溜釜でしょう。このポットスチルの形状によって,お酒の個…

指揮官交代に思うこと。

成功したパッケージを引き継ぐ。 簡単に見えて,実際には非常に難しいタスクであるように感じます。 ちょっと屋号関係の話をさせていただきますと。 トヨタがWRCでトップ・コンテンダーの仲間入りを本格的に果たすのは,ST165の時代です。このマシン…

ラグビーU19世界選手権(短信)。

今回は前置きなしで,こちらの記事(日刊スポーツ)をご紹介するところからはじめますと。 ラグビー・フットボールの世界でも“世代別代表”というカテゴリがあります。いわゆるユース年代にあたるのがU19カテゴリで,この年代の世界選手権がドバイで開催さ…

対アラビアンガルフ戦(RWCアジア地区予選)。

不安要素を見つけることが困難なゲームだろう,と思っていました。 また,ただ勝利を収めるだけでなく「相手を圧倒して」勝利することが求められるゲームだとも思っていました。 今回は,ラグビー・ワールドカップ(RWC)アジア地区予選第1戦である,ア…

Catalyst.

「触媒」であります。 化学反応を促進する効果を持ちながら,自身は反応の前後において性質が変わらないもの,というような定義付けが一般的かと思います。 ちょっと考えると,フットボールと触媒というのは無関係のように思いますが,今季の浦和での戦術交…

対京都戦(06−08)。

4−4−2フラットへのひとつの解答。 その解答が,アウトサイドを徹底的に利用しながらボールをワイドに展開し,相手守備ブロックを横方向に引き出すことでボックス中央での厚みを削ぐ,という部分に求められるのだとすれば,前半はその反対側に位置していた…

目指せ!ガンナーズ。

時に堅いことを書きたくなるのか,突然変異的に重いことを書きますが。 いつも難しいことばかり考えているわけでは決してなく,むしろ考えていない反動が不定期間隔の間欠泉のように噴き出すという感じであります。 ということで,いつもの路線に戻りますと…

繰り返す過去。

オールド・トラフォードで言えばストレットフォード・エンド。 アンフィールドならばコップ。 クラブを愛するフットボール・フリークが集うホーム・ポジションであり,その熱狂は物凄いものがあったと聞きます。しかしいつしかイングランドからは“テラス”と…

対福岡戦(06−GL#2)。

2004,2005シーズンを経て,正常進化形として今季目指すべき浦和のフットボール。 そのスタイルがどのようなものか。ともすれば予告編程度かも知れないし,あるいはダイジェスト程度かも知れないが,リザーブを多くスターター・ラインアップに加えて…

Initialise.

どこか,レーシング・マシンのセッティングのように感じます。 確かに,「好み」のセットというものもあるのだとか。であるとしても,「速く走るため」のセットが優先されるべきことは言うまでもありません。「速く走るため」のセットがコントロールしにくい…

対福岡戦(06−07A)。

戦術的なバインドが先んじているわけではない。 しかし,プレイヤーが持っている戦術的なイメージがしっかりとリンクすることで難しいゲームを制し,勝ち点3を奪取することに成功した。確かにまだクリアすべき課題はあるように思うけれど,落としてはならな…

CHANGE OF THE PACE.

最終ラインからじっくりとビルドアップをしながら段階的に攻撃リズムを早め,そのリズム変化の中からショートレンジ〜ミドルレンジ・パスをつなぎながらペナルティ・エリアへと侵入していく。 残念ながらゴール奪取というフィニッシュには結び付けられなかっ…

教育リーグから思うこと。

こちらの記事(日刊スポーツ)でも紹介されている,今季から浦和が中心となって立ち上げた教育リーグのことを耳にして,ちょっと思い出した言葉があります。 “In my time at Liverpool, we always said we had the best two teams on Merseyside: Liverpool …

「攻撃的」であるための要素。

今回はひさびさに,難しめの話を書いていこうかと。 とあるメディアで,Jリーグは“カテナチオ化”しているという論旨のコラムを目にしました。 確かに,そういうゲーム・プランを持ってアウェイ・マッチに臨んでいるクラブもあるように感じます。しかし,こ…

もうひとりの司令塔。

バックパスというと,ちょっとネガティブな印象を持っているひとも多いかと。 中盤でうまく攻撃を組み立てられない,ということが背後にあるからでしょう。 確かに,中盤で攻撃を組み立てるべきフットボーラーが執拗なマークに付かれていると,攻撃のリズム…

マニュアル・フォーカス。

ブリティッシュ・ウェザーを思い出させるような,低く垂れ込めた雲が印象的なマッチデイでありました。 ですが,本家ブリティッシュ・ウェザーはその悪天候があまり長く続かないというのもまた特徴的です。そこでポジティブな話をすることで,名古屋戦関係を…

対名古屋戦(06−06)。

客観的な数字で言えばスコアレス・ドローであり,獲得した勝ち点は1。 しかし実質的な部分を考えると,前後半で大きくその印象を変えるゲームであったように思う。 前半45分間は,浦和がリズムを掌握していたように思う。 立ち上がりから15分程度,全体…

カテナチオを崩すために。

アズーリのプレー・スタイルを端的に表現した言葉ですね。 ホントはガンナーズをイメージしているのですが,ちょっとタイトルが長くなりすぎるので,ちょっとキャッチーに”カテナチオ”と表現させてもらいました。この言葉,守備ブロックの堅固さを指すもので…

Freude am Fahren.

たまにはフットボールを離れて,完全な屋号関係の話など。 タイトルを英語表記に切り換えれば“Fun to Drive”とか“Pleasure of Driving”。 BMWのキャッチフレーズでありますが,案外クルマの本質を言い当てているところがあるかなと思っています。というと…