2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

頂点への想い。

クラブにとっての未踏峰ではないかも知れない。 しかし,ひとりひとりのプレイヤーに視線を向けてみれば,違った解答が導けるのではないか。 リーグ戦は,“ベスト・パッケージ”を崩さないという方針が徹底されていた。それだけに,マイスター・シャーレの重…

佐賀工対正智深谷戦(高校ラグビー2回戦)。

いわゆる「シード校」の壁が立ちはだかってくるのが2回戦なのですが。 このゲームに関しては佐賀工の戦いぶりの方が印象的でした。 今回も,楕円球の話です。また,(出身校ではありませんが)地元の学校の話でもありますし,どうしても埼玉県代表に対する…

対鹿島戦(天皇杯準決勝・短信)。

ファイナル・スコアだけを取り出してみれば,「典型的なカップ戦」のゲームであります。 それだけではなく,相手のラッシュを冷静に受け止めながら鋭くカウンター・アタックを繰り出し,ゲームを巧みに引き寄せていっているわけですから,リアリスティックな…

To "DOUBLE".

浦和にとって,“DOUBLE”という単語は2つの意味を持つ。 ひとつは当然,2006シーズンにおいてリーグ・チャンピオンとともに天皇杯覇者という称号を奪取すること。もうひとつは,右袖にあるエンブレム,そこに刺繍されている“E”というアルファベッ…

高校ラグビー(1回戦・関東勢限定)。

案外,関東エリアもシード校が多い。ホントの話であります。 なんてことを再確認しつつ,関東勢限定で1回戦をごく大ざっぱに俯瞰してみますと。関東勢にとっては,なかなか良好な立ち上がりではないでしょうか。とは言え,初戦敗退を余儀なくされた代表校も…

商品価値。

野球の世界も,フットボールの世界も契約更改交渉の真っ最中であります。 ストーブリーグに直結しかねないお話しであるだけに,気にせずにおこうと思いながらもついつい横目で見てしまうようなものであります。 確かに,契約更改交渉は「お給料」の話でもあ…

高校ラグビー、開幕。

すこぶる地味に開幕,であります。 ということで,今回はひさびさに楕円球方面の話など。タイトルにも書きましたが,高校ラグビーであります。 それにしても,地上波での露出が地味ですよね。ちょっと前はTBS系列でもある程度のゲームをカバーしてくれて…

BTOなアプローチ。

Jリーグのオフィシャルには,Jクラブのマネジメント・データ(リンクはトップページ)が掲載されていて,イロイロなものが見えてきます。 たとえば,営業収入であったり,経常利益であったり。 これらは,フィナンシャルな部分からクラブの状況を見るもの…

ダッチ・ジャーマン・ハイブリッド。

4バック,というと,組織的な約束事を徹底したイメージがありますが。 浦和のプレー・スタイルを思い起こしてみれば,そういう部分からはちょっと離れた守備イメージですよね。 ゾーン・ディフェンスの要素も確かに持ってはいるけれど,基本的にはかなりス…

対磐田戦(天皇杯準々決勝)。

リーグ戦でも感じていたこと,ではあるのですが。 浦和の主戦兵器は,(フルコート・ベースか,ハーフコート・ベースかにかかわらず)“カウンター・アタック”から,ボール・ポゼッションを中心とした攻撃へとシフトしているな,という感じがやはりした,そん…

Penalty Shootout.

緊張感,と言うよりも冷静さが支配していたような印象が強い。 相手は,間違いなくPKまでを視野に入れたトレーニングをしていたに違いない。ゴールキーパーから見て右サイドに位置するゴール・ポスト,そのポストからちょっと深い位置を狙って強いグラウン…

転がっている「きっかけ」。

リーグ戦はクラブの総合力を問い,カップ戦はクラブが持っている加速能力を問う。 間違いなく,そういう側面はあるでしょう。 MDP優勝特別号に,コラムを寄稿された近藤篤さんが書いているように,「他の誰よりも自分の求めるものに対してどん欲に労力と…

ちょっとNHLのことなど。

恐らく,長野オリンピックが開催されるかされないか,というタイミングだったと思います。 でありますれば,記憶が正確なら1997〜98シーズンのNHL開幕戦だったかと。 その開幕戦が日本で開催される,ということがありまして。対戦カードは,バンク…

隠れた要素。

ひさびさに,屋号な話からはじめますと。 まだ,グループA規定でJTCが戦われていた時代の話です。 グループAは最大排気量によってクラス分けされるのですが,なかでも最大排気量クラスであるクラス1を“ワンメイク状態”にしたのが,BNR32です。こ…

“Run and Gun”の先を。

考えてみれば,日本にはFIFAのテクニカル・スタディ・グループ(TSG)にかかわっていた指揮官が案外多く来ておりますな。 先頃,ジェフから退かれた祖母井さんの功績が大きいんですけどね。ベングロシュさんや,現在日本代表を率いているイビツァ・オ…

CWCのことなど(その2・決勝戦)。

相手も違うし,場所だって確かに違います。 でも,スタンフォード・ブリッジでのゲームを,横浜国際で繰り返してしまったような感覚が,どこかにあったりします。あの時も,相手はすごく現実的な戦い方を徹底することで,「勝ち上がる」ことを強く意識してい…

対福岡戦(天皇杯5回戦)。

最大限好意的な解釈をすれば,スターターの入れ替えによって戦術的な幅を感じられたゲーム,ということにもなるかも知れない。 しかし,“戦術的な幅”を指摘するならば,スタイルの違う選手を投入したときに必要となる,微調整を受けた戦術的なピクチャーがな…

“Not our day.”であろうとも。

間違いなく,リーグ戦ならば「サッサと忘れて次!!」と言いたくなるようなゲームでした。 しかし,カップ戦はリーグ戦ではありません。 「他力」が結果を左右することはあり得ません。確かに,シーズンを通じて安定したパフォーマンスを発揮することができ…

CWCのことなど(その1)。

やっぱりいまでも基本的な枠組みは,“インターコンチネンタル・カップ(あるいは,トヨタ・ヨーロッパ/サウス・アメリカカップ)”なのだな,と感じさせるゲームであります。 スポーツ・メディアを見ると,バルサのパフォーマンスは70%程度だとか。個人的…

R1のことなど。

最も“レーシング”という世界から遠い設計思想を持っていたはず,なのですが。 1000cc,という排気量を持ったバイクがWSB(ワールド・スーパーバイク)であったりJSBの主戦兵器となってしまった時点で,大きく方向転換せざるを得なくなってしまっ…

いつかどこかで見た話のような、ないような。

時と場所がまったく違うのに,実際に発生した出来事だけを取り出してみると奇妙なほどに類似している。 タイトルにも書きましたが,「いつかどこかで見た話のような」ことが,実際に起きる。ちょっとそんな感じもするな,と思ったりするのであります。今回は…

クラブ・マネージメントの難しさ。

2005〜06シーズンを思えば,今季の低迷は「想定外」と言うべきかも知れません。 リーグ・チャンピオンシップからプレミアシップへと復帰を果たした初年度,9位というポジションに付けるのみならず,FAカップにおいても躍進を遂げる。となれば,20…

見えない方向軸。

思い返してみれば,ファン・マルバイク監督の時代から,クラブ・フロントの方向性とコーチング・スタッフの方向性とが一致していないような印象がありました。 ある意味,2001〜02シーズンのUEFAカップ奪取がフェイエノールト・ロッテルダムとして…

やっぱり、アウェイ・ゴールな入れ替え戦。

純然たるアウトサイダーであっても,“プライド”がぶつかり合っているかのような,後半終了間際〜ロスタイムの時間帯の攻防は思わず見入ってしまうものでありました。 ですが,福岡にとってラッシュを掛けるべき時間帯はほかにもあったはずです。 ということ…

札幌対新潟戦(天皇杯5回戦・短信)。

ノックダウン・スタイルのトーナメントでありますから,PK戦に持ち込まれることも十分にあり得るわけですが。 双方合わせて16人のプレイヤーがシュートアウトに出てくる,というのはアウトサイダーとしても緊張する展開ですな。一歩も引かない展開,と言…

天皇杯を考えてみる。

といっても,当然「権威を引き上げる」方向で考えたいというのが基本的なスタンスです。 と言いますか,“プロフェッショナル”という世界が成立した段階で,いままでの天皇杯の開催スタイルが実情に合わなくなってきているのではないか。それゆえに,天皇杯と…

アウェイ・ゴール。

第1戦,あまりにも膠着した展開だな,と一瞬思いはしましたが。 PCでスコア速報を見ていても,コーションを受けた表示は増えても,スコアに関するクレジットは一切表示されませんでしたしね。でも,ちょっと神戸の立場に立って考えてみると,自分たちの本…

不格好ゆえの魅力。

リーグ・チャンピオンシップがシングル・シーズン制へと移行したことで開催されなくなりましたから,ある意味Jリーグにおいて「最も熾烈な“ホーム・アンド・アウェイ”」ではないか,と思います。 入れ替え戦,であります。 その第1戦が行われたのが,神戸…

愛すべきボス。

リーグを統括すべき立場に変わったにもかかわらず,その心は間違いなくエンブレムとともにあった。 そんなことを直感的に理解できる表彰式だったように思います。 確か,スポーツ・メディアで読んだのですが,表彰式にはチェアマン(確か,理事長とも言うん…

"Thanks!"を言うために。

いつかは来る,「契約満了」という時期。 ですが,ドイツ・メディアが先行して掲載した記事を共同さんが配信,各スポーツ・メディアもしっかりと追随してしまった段階で,ほぼ既定路線化しているかのような感じもありましたから,このニュース・リリース(オ…