天皇杯

対浦安SC戦(2回戦)。

主戦場が異なるチームとの対戦は,やはり難しい。 たとえば,立ち上がりの時間帯を取り出してみても,あるいは失点を喫した局面を含めた複数の局面を取り出してみても,実感できるのではないかな,と思います。浦和の強みを徹底的に抑え込む,そのためにスカ…

対山形戦(3回戦)。

戦術的な約束事は,確かにイメージできているのでしょう。 けれど,大事な要素が抜けていたような印象です。 浦和駒場での天皇杯3回戦,であります。栃木ウーヴァFC戦のように,スターターを全面的に入れ替えて臨んだ試合,でありますが,この試合も2回…

対栃木ウーヴァFC戦(2回戦)。

ミシャさんのストロング・ハンドを見た,そんなコメントです。 額面通りに受け取ることもできるけれど,チームに対しては額面通りの受け取り方ではない,違った受け取り方を期待しているのではないか。であるのなら,楽しみではないか,と思います。 天皇杯…

横浜FM対柏戦(準決勝)。

相手の強みを消し去るために,どう自分たちの戦い方を微調整すべきか。 恐らく,柏の指揮官であるネルシーニョさんは対戦相手の強みを抑え込むための方法論,そのための戦い方の微調整を徹底してきたのだろう,と感じます。 決勝戦の舞台でもある,国立霞ヶ…

対横浜FM戦(4回戦)。

戦術的な要素,も大事ですが。 フットボールを戦うための,ひとつの要素に過ぎない(とは言え,重要なひとつの要素であることは言うまでもありませんが。)のではないかな,と思っています。ピッチで戦術的な要素を表現する,そして相手と戦うためには,ひと…

対カマタマーレ讃岐戦(3回戦)。

最優先項目は,勝ち上がること。 であれば,最優先の要素はクリアしている,とは言えるわけです。ですけれど,2回戦(だけでなく,リーグ戦もですが。)から引き継がれてしまっている課題が見えているな,とも感じます。いつも通りに,のカマタマーレ戦であ…

対ヴォルカ鹿児島戦(2回戦)。

カップ戦は,内容よりも結果を厳しく問うべきもの。 2回戦を突破しているのだから,最優先項目はクリアしている,とは言えます。しかしながら,「最優先項目をクリアしただけ」,とも言えるはずです。それだけ,課題が見えた試合であるように思うのです。浦…

対FC東京戦(準々決勝)。

確かに,チームが不安定な時間帯だったとは思うけれど。 自分たちが表現したい,あるいは表現しなくてはならない形を相手に表現されて,しかも先制点(決勝点)を奪取される。こういうことを書かなくてはならないのは不本意ですが,現時点における「自分たち…

対愛媛FC戦(4回戦)。

堀さんが狙うフットボールは,さすがに熟成期間の問題が避けられないな,と。 もともと今季は違う方向性のフットボールを狙っていたのだから,(結果的には浦和のフットボール,という形にまで持っていくことができなかったわけですが)意識を切り替える(ど…

対東京ヴェルディ戦(3回戦)。

優先順位を明確にしつつ,4回戦への切符をつかむ。 最も大きな収穫ではないかな,と思います。 どのようなフットボールを表現できたか,という要素よりも,しっかりと結果を引き寄せられるフットボールであったかどうか,自分たちが狙うフットボールを現実…

対宮崎産業経営大学戦(2回戦)。

ともかくも初戦突破,と。 天皇杯初戦,であります。 チーム・スケジュールを振り返ってみると,9月最終週から“イングリッシュ・ウィーク”(と言って,「水曜日はカップ戦」とは限らないわけですが。)な状態がほぼ継続しています。そして,ファースト・チ…

対G大阪戦(準々決勝)。

流れが傾いている時間帯に,フィニッシュに持ち込めない。 複数の要因が絡み合っているとは思うけれど,リズムを引き寄せながら得点を奪取する,得点奪取によって,主導権を掌握してゲームを動かすという部分に結び付けられずに時間が経過してしまう。浦和が…

対徳島戦(3回戦)。

カップ戦は,結果が最優先項目であります。 もちろん,内容面でも充実していることが最も望ましいのは言うまでもないわけです。でありますが,内容「だけ」はよかったけれど,結果が,というのは最も避けなければならないことでもある。であれば,内容面に大…

対東京国際大学戦(2回戦)。

各方面にとって失礼な日程だな,と。 今季は,ワールドカップに伴う中断期間が設定された関係上,どうしても日程面が厳しい。天皇杯もこの日程の厳しさの影響を受ける形で,3日に1回戦を戦うと,2日未満のインターバルを挟んで,プロフェッショナルとの対…

改修前にカップ戦。

確か,コスト圧縮を意識して柱状改良でしたか。 ドリコム時代のエントリで扱っておりますが,軟弱地盤の上に立てられた競技場であるがために,トラックやピッチに予想外の高低差ができてしまっているのだとか。確かにピッチとトラックとに大きな段差が発生し…

戦術的成熟度(09〜10天皇杯決勝)。

積極的に仕掛けていったチームと。 その仕掛けを受け止めながら,逆襲を狙っていたチームと。 「らしさ」という側面で言えば,らしさをあえて抑えていた時間帯もあるだろうし,相手に主導権を掌握されたことで,らしさを出し切れなかった時間帯もあったよう…

アップセットとポスト・ユース。

すっかり,虚心坦懐に眺める状態でありまして。 3回戦となっても,アップセットは続くな,と。 中でも注目はやはり,2回戦でベルマーレを破り,3回戦ではモンテディオを抑え込むことに成功した,明治大学サッカー部ではないかな,と思います。 であれば,…

初戦はアウェイ(案)。

確かに,違和感を感じていた部分です。 本拠地から動くことなく,(もちろん,勝ち進めばですが)トーナメントを戦えるクラブがあると思えば,初戦段階のみならず,トーナメントを勝ち進んでなお「営業活動」を強いられるクラブも同時に存在する。プロフェッ…

想定通りの積み残し(天皇杯のことなど)。

やはり,思った通りでしたね。 「見事なまでの積み残し」であります。 天皇杯の問題は,スケジュール面にも確かにあった。このスケジュール面という部分に,中途半端であるにせよ,手を付けたのは評価できる話です。 しかし。もうひとつの課題は見事に残った…

4から2へ(天皇杯のことなど)。

あくまでも,「時期的な問題」だけを言えば。 悪くない方向性ではあるな,と思います。 ディビジョン1を念頭に置けば,(優勝争いか,それとも残留争いかは別として)リーグ戦への意識が強くなる時期で天皇杯初戦(4回戦)を迎えていたわけですから,伝統…

116分後の先制点(08〜09天皇杯決勝)。

恐らくは,双方にとって「意図せざるシナリオ」だったでしょう。 ただ,その意図しなかったシナリオ,どちらにより有利だったでしょうか。ゲーム・クロックが45:00から再び動き出す,その直前の時間帯に引き戻してみれば,柏のゲーム・プランは「90分…

優先順位とカップ戦の魅力と。

結論から先に書けば。 「無理筋」ですね。 クラブにとって,優先順位が明確な時期です。 降格を回避しなければならないクラブ,あるいはリーグ制覇を狙うクラブ。彼らにとっての優先順位は,「リーグ戦」に置かれる。当然です。そんな時期に,戦力を分散させ…

悪しきポジション・フットボール(天皇杯4回戦)。

カップ戦は勝つか,負けるか。 ならば,最優先に置かれるべきは「結果」。 確かにその通りですが,結果を引き出すためのアプローチをしっかりと準備していたでしょうか。 天皇杯4回戦であります。通常ならば対戦相手をタイトルに掲げるところですが,そんな…

広島対鹿島戦(天皇杯決勝・短信)。

加速しようとするタイミングで,巧みに減速させる。 単純に,加速態勢だけでリーグ戦を駆け抜けたわけではない。むしろ,リアリスティックな姿勢を徹底したところに結果を引き出した要因があるのではないか。 ・・・などということを,ボンヤリと考えておりまし…

川崎対鹿島戦(天皇杯準決勝・短信)。

恐らくは,“エア・ポケット”のような時間帯。 そんな時間帯が発生しないように,慎重にバランスを取りながら仕掛けを組み立てていたようには感じている。ただ実際には,縦へシンプルに繰り出されるロングレンジ・パスに対する対処という部分で後手を踏む。 …

対愛媛FC戦(天皇杯4回戦)。

立ち上がりの時間帯でリズムを引き寄せ,先制点を奪取する。 組織が仕掛けにアジャストするまでの時間で,勝負をかける。 この形に持ち込めないと,組織的に守る相手には厳しい。 加えて言えば,カップ戦初戦は相手のモチベーションが相当高い。相手のモチベ…

「本家」に学ぼう。

素朴なたたき台。なるほど。 実は,ある程度イメージしていた日程はあるにはあったのですが。ただでさえ長い文章を,さらに長くするのもなぁ,なんて思って少し抽象的な表現にとどめたのですよね。やっぱり気にされましたか。 ・・・!?と思った方もおられよう…

87年目の「未踏峰」。

確かに,この記者さんの指摘の通りであります。 天皇杯3連覇狙う浦和はJ2愛媛と対戦(nikkansports.com)という記事であります。 駒場での天皇杯初戦は,完全移籍,そしてローンで移籍している選手が多く,何となく「縁」を感じる愛媛FCとの対戦が決ま…

伝統を守るために。

主催団体として,「言ってはいけない発言」だと思いますよ。 確かに,「リーグ戦重視」という点から考えれば論旨は一貫しているように見えます。 ですけれど,今回の問題も「スケジュール」という要素が大きく影を落としているように思えるのです。そして,…

対G大阪戦(天皇杯決勝戦)。

「典型的なカップ戦」と言うべきゲームはむしろ,決勝戦かも知れません。 欧州カップ戦にせよ,UEFAカップにせよ,決勝戦というのはどこかディフェンシブな姿勢が強く,勝ち上がってきたクラブが本来持っているはずの攻撃的な姿勢というのは,なかなか表…