改修前にカップ戦。

確か,コスト圧縮を意識して柱状改良でしたか。


 ドリコム時代のエントリで扱っておりますが,軟弱地盤の上に立てられた競技場であるがために,トラックやピッチに予想外の高低差ができてしまっているのだとか。確かにピッチとトラックとに大きな段差が発生していることが明確に確認できましたから,駒場での競技環境を整えるためには,しっかりとした改修を,と思うところであります。


 で,その改修のために最初で最後,という表現を使われていた山形戦であったのですが,ヤマザキナビスコカップ(といいますか,Jリーグ主管のゲーム)では最初で最後,という表現が結果的には正確だったようであります。今回は,マッチ・スケジュール(JFAオフィシャル・PDF)をもとに,天皇杯の話などを軽めに書いていこう,と思っております。


 まずは,1回戦から2回戦までの試合間隔が,驚くほどにタイトであります。初戦が3日,この初戦を勝ち抜いたとして次戦が中1日,でありますから,移動を伴う形だと厳しさは相当だろう,と。ワールドカップに伴う中断期間がために,日程面で余裕が少ない,という事情はあるとしても,セントラル開催でもないのにこのスケジュールは,さすがに驚くものがあります。
 さて。プロフェッショナルが参戦してくるタイミングである,2回戦でありますが。今季に関しては,フットボールのプロモーション(と言いますか,地方巡業と言いますか)を意識した競技場指定ではなくて,プロフェッショナルが本拠地,あるいは準本拠地として位置付けている競技場でのカップ戦初戦,と(あくまでも概ね,でありますが)なっているようであります。で,浦和の初戦として指定されている競技場は,駒場でありまして。


 実際にはカップ戦が組まれたわけですから,「最初で最後」ではなかったわけです。


 駒場での天皇杯初戦,となると,愛媛FCが描いてきただろうゲーム・プランにしっかりと乗せられてしまったゲームの印象が強く残っていたりもするのですが,逆にこの印象を大きく覆す,そのきっかけを与えてもらったと捉えるべきかな,と感じます。歴史をともに紡いできた本拠地でありますから,「勝ち点」を奪えなかった,結果を出せなかった,という結果で改修へと向かうわけにはいきません。JFAから絶好の機会を与えられたのだから,ぜひともこの好機を生かしてほしい,と思っています。