2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ちょっと意外なはなし。

山城さんのコラム(ワールドカップサイドB:NB Online)を読んでいて,ちょっと確かめておきたくなりました。 FIFAが現在パートナーとして契約を締結している会社は15社。 対して,IOCはプリンシパル・パートナー契約を締結している会社が12社,…

ジャパン・オリジナルのアカデミーを。

純然たる学校教育でもなく。 さりとてイングランドのアカデミーやスペインでのカンテラのような強化をメインに据えた下部組織でもない。 学校教育との連携を図りつつ,育成・普及,そして強化を一括して行う。日本独自の下部組織として,ひとつの最適解かも…

Taxi to Runway.

ヒコーキが離陸する前の時間というのは,ちょっとした緊張感と期待感が同居するような感じがあります。 ボーディング・ブリッジから離れ,方向転換を終了すると滑走路へのタキシングがはじまります。クルマ好きとしては,ストレージや内装から発生するノイズ…

オレたちこそがガウディ。

サグラダ・ファミリア(聖家族教会)の設計を担当したカタルーニャ出身の設計家。 アントニオ・ガウディさんですな。 すでにガウディさんはいないけれど,いまもサグラダ・ファミリアは建築作業の最中であります。ガウディさんはあまりしっかりした設計図を…

Like an experienced conductor (Portugal v. Pays-Bas).

あまり,クラシックが詳しいわけではないのですけど。 皮膚感覚で「このひとは良い指揮者だな」と感じられるひとは概ね似たような雰囲気を持っています。 間違いなく,指揮者のひとは楽曲に対するイメージをしっかりと持っているのでしょうけれど,本番のス…

基本戦略。

アンチ・スペクタクルであるとか,エンターテインメント性が感じられないとか。 いろいろな(特にネガティブ方面の)評価が想定されます。 確かにそういう部分もあるでしょう。 しかし,プロフェッショナルは「結果」を出すことが大前提だろうと同時に思って…

柏対水戸戦(06−J2#24)。

ゲームをどうクローズするのか。 単純に見えて,非常に難しい課題であるような気がします。 表面的に見れば,ピンチを迎えるその時間帯だけを凌げば足りるようにも感じられますが,よく考えてみるとクローズを失敗することで失うものがある,ということは,…

約3分間と勝ち点2。

細かくはあとで書きますけど,フットボールというのは怖い競技であります。 アウトサイダー的には,堅守の綻びを巧みに突いた先制点が決勝点に化けるのも時間の問題,と思っていたところもありましたが。 それ以上に,最終的な部分で攻撃を受け止められてい…

起承転結。

このうち,承と転をぶち抜いていきなり結に至ると言いますか,明確な論拠を示すことなく結論だけを言っているような感じでしょうかね。 恐らくお分かりでしょう。こちらの記事(スポーツ報知)のことであります。 1998年ワールドカップ・フランス大会か…

立ち位置。

本大会が終わるまでは封印しておこうと思っていたことを,終戦に際して書いておこうと思う。 代表チームは「日本代表」というクラブ・チームが活動しているものではない。 日本代表に選出されるのは,リーグ戦で活躍している,高いポテンシャルを秘めた選手…

Terrace.

イングランドのフットボール・フリークにとっては懐かしさを感じる単語かも知れません。 まだプレミアシップというスタイルではなく,ディビジョン1などという表現だった頃には,どのスタジアムにも恐らくあった場所です。例えば,オールド・トラフォードで…

No.15へ。

プロフェッショナル・フットボーラーとしての最善の決断,なのだろうと思う。 その決断を尊重する以外にない,とも。 出場記録(オフィシャル・PDF)を見ると,意外なまでに数字が少ないことに気付く。にもかかわらず,印象が深い選手だと感じる。果敢に…

サルテとアウディ。

トム・クリステンセンさん(webCG)に言わせると,案外ピーキーな特性を持っているのだとか。 といっても,高回転域を維持しないとエンジンのスイート・スポットを使えないということではなく,圧倒的なトルクがかなり限られた回転数で発揮されるために,そ…

Cliff-hanging days(Japon v. Croatie - Groupe F・#2).

BBCのアナウンサーのように表現すれば,Croatia, nil. Japan, nil. 書いてしまうとアッサリしたものですが,むしろゲームを見ての印象は正反対のように思います。 ヒリヒリした感覚を覚えるというか。その感覚こそが,本来のワールドカップだと思うのです…

Impossible is nothing.

よく,“upset”という言葉を使います。 例えば,天皇杯だったりFAカップだったり。 カップ戦では,下部リーグに所属するクラブであったり,アマチュア・クラブが躍進を遂げるケースが時にあります。そんなときの表現が“upset (great upset)”だと思うわけで…

Argentine v. Serbie et Montenegro (Groupe C).

アルゼンチンは,ある意味美し過ぎるくらいに美しく攻撃を組み立て,同時に容赦ないまでの鋭さをもって相手ゴールを陥れ続けた。 最終ラインが守備応対に焦りを生じるような時間帯はほぼ存在せず,相手の中盤でのアプローチが後手に回り続けたこともあるが,…

Pays-Bas v. Cote d'Ivoire (Groupe C).

攻撃面がクローズアップされがちなオランダ代表でありますが,今大会に関しては守備面が大きな鍵を握っているような感じがします。 実際,第2戦における印象も守備面に偏っていたように思います。ただし,ネガティブな意味において。 特に後半が顕著だった…

Angleterre v. Trinite et Tobago (Groupe B).

イングランド代表のスキッパーを務めるディビッド・ベッカム。 彼がインタビューを受けている映像を見ましたが,チームが「戦う集団」として非常に良いコンディションにあるだろうことがうかがえました。 ・・・なかなかに強烈なコックニーですけどね,相変わら…

Spain vs. Ukraine (Group H).

「無敵艦隊」という形容詞とともに,高い期待がかけられてきたチームでありますが,なかなかその期待通りの活躍がワールドカップの舞台では演じられていない。 1998年ワールドカップ・フランス大会では「悲劇」としか言いようのないグループリーグ敗退を…

オリンピアシュタディオン。

確かに,宇都宮さんのコラム(スポーツナビ)の冒頭で結構な分量が割かれているように,政治に利用され続けたスタジアムかな,とは思います。 ただ,そのことで建築物自体の評価が決まってしまうとは考えていません。 誰がアイディアを出そうと,おカネを出そ…

The pride of "underdog".

ちょっとフットボール以外の話などを。 “underdog”とは,「敗残者」であるとか「負け犬」というような意味を持った単語です。少なくとも,あまりポジティブな単語ではありません。ですが,自分たちのことを敢えて“underdog”と言い放つレーシング・チームのボ…

熱痙攣と総力戦。

確かに思い返してみれば,プレーを巧みに切るという場面には出会わなかったような。 NHK解説委員である山本浩さんのリポートを見ていて,ハッとしましたね。 山本さんによれば,ピッチレベルでの気温は30℃を超え,ヨーロッパではあまり感じることのない…

踏み抜くだけ(Australie v. Japon - Groupe F・#1)。

コンフェデレーションズ・カップでのブラジル戦。 あるいは,本大会を目前としたテスト・マッチであるドイツ戦。 恐らく,日本代表のポテンシャルを示すゲームでしょう。 しかし,同じコンフェデレーションズ・カップのメキシコ戦であったり,本大会直前のテ…

Angleterre v. Paraguay (Groupe B).

プレ・エントリの時には,オレンジ軍団だけがセカンド・フェイバリットであるかのような書き方をしましたが。 ここに結構お越しの方はワタシがドコびいきか,イヤと言うほどお分かりか,と思います。 ですが,この初戦に関しては短信扱いでいいかな,と。そ…

Serbie et Montenegro v. Pays-Bas (Groupe C).

ワールドカップでも,やっぱり1日遅れが標準装備です。 “1−0”という数字だけから受ける印象よりも,はるかにいいゲームだったと思います。そして,中盤のアイディアでちょっとビックリさせられたゲームでもありました。 最近では,中盤でウィング的なポジ…

ワールドカップへ(やっと)体制整備。

要するにカテゴリ新設であります。 ありますが。 いつもの英語表記で“Worldcup”と書くでもなく,あるいは開催地であるドイツ語表記で“Fussball-Weltmeisterschaft”と書くでもない。1998年ワールドカップ・フランス大会では結構目にした表記ですね。正式…

横浜FC対草津戦(06−J2#21)。

“フットボール”という競技には,“ミス”が付きものです。 そのミスをどうマネージするのか,という部分が勝負を分けるという考え方も十分に成立すると思います。攻撃を仕掛ける立場から見れば,どう相手のミスを誘うかということであったり,あるいは相手のミ…

言葉の重み。

競技場でその場の空気を感じながらフットボールを楽しめるならば,コメンタリーというのは恐らく要らないでしょう。 その意味で,個人的にコメンタリーにお願いしたいのは,すごく難しいことなのだろうけれど 「その場の空気を感じたなりに表現してほしい」 …

間もなく開幕。

ちょっと思い返してみるに,ワールドカップの記憶が鮮明に残っているのは1990年ワールドカップ・イタリア大会あたりからかな,と。 やっぱり今大会と同じように深夜帯での放送でしたから,あんまり大騒ぎできるわけじゃあない。とは言え,“フットボール”…

フレンチ・コネクション。

日刊スポーツさんがこちらの記事で,しかも一紙単独ですっぱ抜いた形ですから,コトの仔細は置くとして。 でも,結構良い人選じゃあないの,と思いますですな。 エリック・カントナが代表から外れるきっかけとなったひとでもありますが,その裏返しとして「…