約3分間と勝ち点2。

細かくはあとで書きますけど,フットボールというのは怖い競技であります。


 アウトサイダー的には,堅守の綻びを巧みに突いた先制点が決勝点に化けるのも時間の問題,と思っていたところもありましたが。
 それ以上に,最終的な部分で攻撃を受け止められていた,という部分も考えておくべきだったかも知れません。フォース・オフィシャルがロスタイム(ワールドカップでは“アディショナル・タイム”という表現を使っておりましたですね。)の表示を示してから,さほど時間は経っていなかったような気がします。


 最も危険な位置でファウルを犯し,FKを与えてしまう。


 89分間,しっかりと守備応対を繰り返してきた守備ブロックが見せた,一瞬の隙なのでしょうか。その隙を相手はしっかりと突いてきた。そして,その奪い取ったチャンスをモノにしてしまう。再び突き放すために残されている時間はほとんどなかった。


 スタッツで表現すれば,89分の同点劇ということになりますけど,同点に持ち込まれた方のダメージは結構大きいのではないでしょうか。「勝ち点3」が目の前に見えていながら,そのうちの2を逃してしまう。
 逆から見れば,勝ち点1を奪い取るのみならず相手から勝ち点2を奪い去る,という意味で「したたか」だなあ,と感じましたね。


 スケールは違うのかも知れないけれど,フットボールが持っている怖さ(魔力と言い換えて良いかも知れません。)はドイツの会場と変わるところはない。そう感じます。