初戦はアウェイ(案)。

確かに,違和感を感じていた部分です。


 本拠地から動くことなく,(もちろん,勝ち進めばですが)トーナメントを戦えるクラブがあると思えば,初戦段階のみならず,トーナメントを勝ち進んでなお「営業活動」を強いられるクラブも同時に存在する。プロフェッショナル・レベルのフットボールをJクラブが存在しない地域に,などというプロモーション的側面を天皇杯が担っているのであれば,いまのトーナメント・ドローはいささか偏りが過ぎる,と思うのです。


 そういう文脈から言うならば,悪くない提案ではないでしょうか。こちらの記事をもとに,ちょっと短く天皇杯な話であります。


 現段階では,犬飼さん個人のアイディアにとどまっているようですが。


 「ひとつの解」だろうな,という印象を持ちます。少なくとも,初戦段階ではすべてのクラブが同じく“アウェイ・マッチ”を戦うという部分で,バランスが取れるわけですから。そしてまた,“プロモーション”という側面がアウトサイドから分かりやすくなる。確かにメリットのある話だな,と感じます。


 ただ,3回戦以降に関する開催地問題は残ります。


 今季ベースで考えると,トーナメント・ドローによって開催地が4回戦(QF)までフィックスされています。今季までのトーナメント・ドロー,そして開催地決定方法が,3回戦以降に関して踏襲されるとなれば,初戦だけはイコール・コンディションを徹底するけれど,3回戦以降はこれまで通り,という可能性も否定はできないわけです。


 恐らくは,技術的な要素(=競技場をできるだけ早い段階で押さえておくことで,他競技とのバッティングを最大限回避する)が関わっているものと思いますが,3回戦以降の開催地決定手続に関しても,ドローという部分から天皇杯に注目してもらう,というアイディアを持ち込んでもらいたい,と感じるところです。