天皇杯

Triumph, Twice.

カップ・ウィナーとして国立霞ヶ丘に足を踏み入れ,その立場を譲ることなくバルコニーに再び立つ。 物理的には2007年初戦と言うべきかも知れないが,2006シーズン最終戦として,「勝負強さ」に徹底してこだわってきたに違いない浦和らしさが存分に表…

対鹿島戦(天皇杯準決勝・短信)。

ファイナル・スコアだけを取り出してみれば,「典型的なカップ戦」のゲームであります。 それだけではなく,相手のラッシュを冷静に受け止めながら鋭くカウンター・アタックを繰り出し,ゲームを巧みに引き寄せていっているわけですから,リアリスティックな…

To "DOUBLE".

浦和にとって,“DOUBLE”という単語は2つの意味を持つ。 ひとつは当然,2006シーズンにおいてリーグ・チャンピオンとともに天皇杯覇者という称号を奪取すること。もうひとつは,右袖にあるエンブレム,そこに刺繍されている“E”というアルファベッ…

対磐田戦(天皇杯準々決勝)。

リーグ戦でも感じていたこと,ではあるのですが。 浦和の主戦兵器は,(フルコート・ベースか,ハーフコート・ベースかにかかわらず)“カウンター・アタック”から,ボール・ポゼッションを中心とした攻撃へとシフトしているな,という感じがやはりした,そん…

対福岡戦(天皇杯5回戦)。

最大限好意的な解釈をすれば,スターターの入れ替えによって戦術的な幅を感じられたゲーム,ということにもなるかも知れない。 しかし,“戦術的な幅”を指摘するならば,スタイルの違う選手を投入したときに必要となる,微調整を受けた戦術的なピクチャーがな…

“Not our day.”であろうとも。

間違いなく,リーグ戦ならば「サッサと忘れて次!!」と言いたくなるようなゲームでした。 しかし,カップ戦はリーグ戦ではありません。 「他力」が結果を左右することはあり得ません。確かに,シーズンを通じて安定したパフォーマンスを発揮することができ…

札幌対新潟戦(天皇杯5回戦・短信)。

ノックダウン・スタイルのトーナメントでありますから,PK戦に持ち込まれることも十分にあり得るわけですが。 双方合わせて16人のプレイヤーがシュートアウトに出てくる,というのはアウトサイダーとしても緊張する展開ですな。一歩も引かない展開,と言…

天皇杯を考えてみる。

といっても,当然「権威を引き上げる」方向で考えたいというのが基本的なスタンスです。 と言いますか,“プロフェッショナル”という世界が成立した段階で,いままでの天皇杯の開催スタイルが実情に合わなくなってきているのではないか。それゆえに,天皇杯と…

対静岡FC戦(天皇杯4回戦)。

昨季と異なり,実戦の舞台を通じて確認作業をしていたかのような印象が残る。 攻撃ユニット,守備ブロックに対する変更は最低限に止め,リーグ戦を戦うチーム構成とほぼ変わらないスターターでキック・オフを迎える。 まず,今季の天皇杯初戦は「カップ戦」…

カップタイ・ドローと日程詳細。

先が(ある程度)読めるのは良いとして,あんまり読むのがカンタンだとそれはそれで困るような。 前も「カップタイ・ドロー。」というエントリで,カップ戦の組み合わせは抽選を,という願望を書いているわけですが,天皇杯は4回戦「だけ」ですからね。もう…

天皇杯(3回戦)概論。

J's GOALさんの速報ウィンドウを開きまくったおかげで,即席ベンチマーク・テストをしているかのような状態でありますが。 やっぱり,天皇杯というのは“初戦”が最も難しいですよね。 1回戦,2回戦を戦い抜いてきたチームは,ある意味3回戦を楽しみにして…

対清水戦(天皇杯決勝)。

前半45分間は,ゲームの主導権が双方を揺れ動いていたような印象がある。 立ち上がり,リズムを掌握しかけたのは浦和だったように思う。 縦を強く意識したパス・ワークから相手ディフェンス・ラインに綻びを生じさせ,その綻びをフィニッシャーが的確に突…

到達点にしてチェック・ポイント。

長きシーズンの終わりにして,新たなフィールドへのドアをノックした瞬間。 また,日本リーグからの歴史を思えば,25年の長きにわたって更新が止まっていた「天皇杯」という章に,新たな記録を書き込むことができた瞬間。 確かに,ひとつの「到達点」に達…

対大宮戦(天皇杯準決勝)。

チームはある意味,“ポスト・シーズン”であるカップ戦を通じて成長し続けているように思う。 技術,戦術的な部分だけでなく,心理的な部分が成長し続けているのではないか,と。 先制点を早い段階で奪取し,心理的な部分で優位に立ちながらゲームを進める。 …

仕掛けるタイミング。

先ほどのエントリでちょっと書ききれなかったことを「追記」してみよう,ということで新しくエントリを立ててみました。 湯浅健二さんは「典型的なカップゲーム・コンテンツ」という表現をされていましたが,“勝ち続けること”こそがカップを掲げる条件である…

対川崎戦(天皇杯準々決勝)。

「カップ戦」でもありますし,2−0というファイナル・スコアだけが重要な要素ということは当然です。 内容以上に「結果」が求められるからですが,ただ引き換えに本来持っているストロング・ポイントが引き出されるまでに相当の時間がかかってしまったかな…

対FC東京戦(天皇杯5回戦)。

極力“ニュートラル”に見れば,フィニッシュの精度がゲームの帰趨を決した,という見方も成り立つか,とは思う。 しかしながら。 カップ戦においては,「主導権」を握ることが非常に重要な要素であり,その主導権を大きく引き寄せるためには相手に先んじて得…

カップ戦初戦の難しさ。

今回は,ちょっと短めに。 フットボールには「心理戦」の側面も間違いなくあります。 ゲームを優位に進めるためには,相手に対して心理的に優位に立っている必要があることは言うまでもないことです。 しかしながら,心理的に優位に立つという状況が「余裕」…

対山形戦(天皇杯4回戦)。

天皇杯ではありますが。 「浦和目線」で書いていますよ,ということを示すために,敢えてリーグ戦やヤマザキ・ナビスコカップのように相手クラブ名だけをタイトルに掲げています。ご了承のほどを。 また,基本的にカップ戦は“ファイナル・スコア”だけが意味…

ザスパ草津対愛媛FC(天皇杯3回戦)。

本当は,1回戦の段階で復活させるつもりだった「天皇杯」カテゴリですが。 結局3回戦からということになってしまいました。 確かにオールスターもありますが,ノックダウン・スタイルのトーナメントの緊張感は別物。その緊張感を味わいに行かない手はない…

東京V対磐田戦(第84回天皇杯・決勝戦)。

私の住んでいるあたりでは,結構穏やかな新しい年の幕開けでした。 この穏やかさが願わくば1年続いてくれぃ。と,殊勝にも思ったりします。 Ernestです。こんばんは。 さて,元日と言えば全日本実業団対抗駅伝であります。いやぁ,コニカミノルタの逆転劇,…