ON THE FIELD
ラグビー・ネイションを相手に,僅差の試合を勝ちきるチカラが付きつつあること。 そして,弱点とされてきた要素を着実に潰し,自分たちの強みへと転換しながらチーム・ビルディングを進められていること。 もちろん,この1試合だけを持って確定的に言うこ…
守備応対が印象的な試合でありました。 ありましたが,守備応対の方向性はそれぞれ違っていたように思います。前半だけで見れば,サンゴリアスの守備応対が効いていた,という印象ですが,試合全体を通してみるとワイルドナイツの守備応対がサンゴリアスのリ…
緻密なスカウティングによって戦い方を組み立てていたのは,早稲田ではないか。 早稲田が仕掛けた攻撃を見ていて,そんな印象を持ちました。接点からボールを引き出して,ボールを動かしはじめる。この展開から縦を,という局面である「タイミング」を狙って…
相手は,自陣からでも積極的にボールを動かす。 のみならず,エリアを奪うためにキックを使うことをしない。 そんな対戦相手を,自分たちの戦い方へと嵌め込むためには,どのような守備応対が求められるか。明確に,戦術的な約束事を描き出していたのではな…
敢えて,楽観的なエントリを上げておいたのですが。 どこかで,厳しい結果を予測していたのも確かです。 全国高校ラグビー,その1回戦であります。スポーツ・メディアのみならず,活字メディアや映像メディアでも注目されている浦和と,光泉との試合であり…
斜めを抑え込むために,どんな守備が必要なのか。 この課題に対して,ワイルドナイツは明確な戦術イメージを描き出すことができたのではないかな,と思います。この戦術イメージのなかに,サンゴリアスは「嵌め込まれて」しまった。これまでは,ワイルドナイ…
ブレイブルーパスを相手に,どう戦い方を組み立てるか。 チームとして,描くべきイメージは明確だったものと思います。また,ある時間帯まではブレイブルーパスをコントロールすることもできていた,ようには思います。でも,コントロールしきれない時間帯を…
7−14というファイナル・スコア。 1トライ1コンバージョン差,ですが,両者の実力差はこの得点差ほどにはない,と思っています。それほどの「僅差」な試合ではなかったか,と思うのです。実際,インジュリー・タイムの攻防を取り出してみても,2つのチ…
先手を取られても,焦らずに自分たちの戦い方をできる。 小さな階段かも知れないけれど,重要な階段を上がったかな,と思います。 ということで,楕円球方面のお話であります。瑞穂で戦われた,IRBパシフィック・ネーションズカップ,カナダ戦についてち…
ラグビー・ネイションズに近付くための,大事な一歩。 その一歩を記すことができたのは,確かに「歴史的」なのかも知れません。でも,歴史的な一歩で止まっていては,ラグビー・ネイションズとの距離を縮めていくことはできません。エディーさんが掲げる“ジ…
サンゴリアス守備ブロックを崩すために,何が必要だったのか。 ディテール,あるいは局面な話ですが,このディテールを突き詰めることが,スティーラーズには求められていくのかな,と思います。リズムを引き寄せかけている時間帯であっても,最終的にトライ…
勝ちに行くために選択したエンド。 ワイルドナイツにとっては,試合の主導権を早い段階で掌握する(トライを奪う)ためにも,積極的に取りに行きたかったエンド,とも見ることができるはずです。対してサンゴリアスは,あえて取りには行かなかった。どちらの…
秩父宮で言えば,神宮から伊藤忠方向へ。 冬型が強いときの,風の吹き抜ける方向です。 土曜日の秩父宮は,この季節風がフィールド・レベルでも相当だったようです。この風を計算して,前半の段階で試合を動かそう,と考えたのがワイルドナイツです。同じこ…
明確な隙,とは言えないまでも。 隠れた隙,は生じていたかも知れません。 来季から同じリーグ戦へと戻るレッドスパークスからすれば,POTへと駒を進めたスティーラーズに対して,どこまで自分たちのラグビーが通用するのか,真正面から仕掛けていく姿勢…
見ているひとたちが,何を期待しているのか。 メインスタンドであったりバックスタンド,あるいはサイドスタンドで見ているひとたち,だけではありません。ゴールエリア背後のスペースに位置しているカメラマンのひとたちが,何を期待しているのか。ワイルド…
帝京に対して,無防備過ぎたのではないか。 クラブ大会決勝戦,彼らは相手の強みを抑え込むと同時に,自分たちの強みを引き出す戦い方ができていた。同じカテゴリを戦っているから,緻密なスカウティングができていた,という側面もあるかも知れない。帝京が…
2回戦進出,という結果も大事だったとは思うけれど。 2回戦進出という結果「だけ」が最優先項目だったのか,となると,ちょっと違うように思います。 いつもならば神宮方向から吹き抜ける季節風。土曜日は,いつもとは逆の方向から強い風が吹きつけていま…
厳しい守備応対を,組織として徹底できたこと。 5mエリアでの守備応対が試合を通じて緩まなかったことが,大きな鍵になっていたように感じます。と同時に,厳しい守備応対を繰り返していながらも,ほぼフルコート・カウンターな攻撃を仕掛けられるだけのフ…
勝負は,ディテールで決まる。 秩父宮でのゲームもこの言葉が相応しい,そんな試合だったかな,と思います。あとで,試合そのものについても書いていこう,と思いますが,まずはちょっとだけディテールの話を。 あの局面でトライが奪えていたならば,違う流…
守備応対が崩れなかったチームと,綻びを見せたチームと。 攻撃的な要素がどれだけ表現できたか,と言うよりも,守備応対をどれだけ組織的に,そして徹底して繰り返すことができたか,という部分で決勝戦への切符が奪えるかどうかが決まったような印象を持ち…
実質的には,20分前後で試合が決定付けられてしまった。 そんな印象が強く残っています。 バーバリアンズはともすれば,「普段着」なラグビーを強く意識して試合に入っていったのかも知れません。けれど,ファイティングブルは大きく戦い方が違っていたよ…
徹底した守備応対で,相手の強みを潰せるか。 攻撃面で,相手の守備網を突き崩せるか。 守備応対という部分で,相手の強みを潰すことは一定程度できていたかな,と思います。実際,ロースコアの試合に持ち込むこともできていました。けれど,試合を動かす得…
「好敵手」の存在が,プレー・スタイルに透けて見える。 そんなことを感じさせる,国立霞ヶ丘での決勝戦でありました。 サンゴリアスの個性は攻撃面にある。その通りだ,と思います。鋭く,斜めに相手守備ブロックを断ち割っていく攻撃面のシークエンスであ…
22mラインより深いエリアの戦い方かな,と思います。 やはり清宮さんだな,と思わせる緻密なゲーム・プランでした。ブレイブルーパスが持っている強み,その強みに真正面から対峙するのではなくて,その強みを出させないようにしながら主導権を握ろうとす…
接点から,ボールを引き出して攻撃を再び動かし始めるまでの時間。 全体から考えるならば,小さな要素ではあります。ありますが,この試合では「流れ」が変わるきっかけが,この小さな要素から見えていたようにも思います。 ラグビー日本選手権,その1回戦…
リーグ・チャンプに相応しい,鮮やかなシークエンスでした。 ワイルドナイツ守備ブロックを鋭く断ち切る,斜めへのチャレンジ。 接点からボールが引き出されると,ボールが展開されていく。そのときに,縦に仕掛けていくチャンスを狙う,というのがサンゴリ…
もうちょっと,接近した展開を期待しておりましたが。 そんな勝手な期待が付け入る隙などどこにもない,緻密なラグビーを存分に表現していたな,と感じます。プレーオフ・トーナメントの第2試合,サンゴリアスとグリーンロケッツのゲームであります。 では…
厳しい試合ほど,小さなミスが勝負を分ける。 この試合にあっても例外ではなかった,と思います。 秩父宮でのプレーオフ・トーナメント,その第1試合であります。 このカード,レギュラー・シーズン最終節のカードそのもの,なのであります。であれば,最終…
相手の強みを消すか,それとも自分たちの強みを押し出すか。 必ずしも,相反する要素ではないと思っていますが,実際にはどちらかの要素にウェイトが傾くように思います。そして,決勝戦ともなると「勝ちたい」という意識よりも「負けたくない」という意識が…
自分たちのリズムに,どう相手を引き込むか。 この部分で,東福岡は東海大仰星の先手を取った,と言うことはできるかな,と思います。あとでゆっくりと試合そのものを書いていこう,とも思いますが,まずは試合の雑感などを手短に書いておこう,と思います。…