AUTO

なんとFF(日産のLMP1マシン・その2)。

ERSの持っている機能を,最大限に引き出すためのディメンション。 ベン・ボウルビーの発想を端的に要約してしまえば,こういうことのようです。にしても,FFレイアウトとは,相当に挑戦的なディメンションであります。この挑戦的なディメンションが,ど…

「まったく異なる方法」とはFRか(日産のLMP1マシン)。

興味深い推論だな,とは思います。 “spy photo”を見る限り,興味深い推論,というだけでなく,確度の高い推論という評価もできる,かも知れません。知れませんが,個人的には違う推論の可能性を考えてみたい,と思います。たとえば,LMP1マシンのデザイ…

GS F。

搭載されるエンジンを基準にして選びたいレクサス。 そんな見方もできるかな,と思います。 環境性能面での要求基準が高まっている現代にあっては,なかなか真正面から「走ってナンボ」を訴求するのは難しいものがありますし,高性能な部分を強調するとして…

跳からデミオへ。

セグメントBでは選べなかったものが,選べるようになる。 欧州市場であれば,ごく当然に選ぶことのできる組み合わせ,でありますが,日本市場ではなかなか選ぶことができなかった,そんな組み合わせです。2000ccよりも大きな排気量であればすでに導入…

ストラッカ童夢、ル・マン参戦中止。

「部品単位のトラブル」とのことですが。 ストラッカ・レーシングからのリリース(英語)を斜め読みする限りでは,単純な部品ではなさそうです。今回も引き続きフットボールから離れまして,童夢からのリリースをもとにちょっと短めに書いておこう,と思いま…

日産、来季からLMP1。

ちょっとだけ,時計の針を巻き戻してみます。 日産は,「2013年 日産グローバルモータースポーツ活動計画を発表」とのリリースにおいて,2014年のル・マン24時間耐久にガレージ56枠から参戦する,と表明しました。このリリースを読み返してみる…

ビジョン グランツーリスモ。

なかなかに,魅力的なレーシング・マシンです。 けれど,特定の技術規則に合致させたレーシング・マシンではないことも明確です。DTMの技術規則を念頭にこのマシンを眺めてみると,まずリア・ウィングの形状が大きく違っていることに気付かれると思います…

「骨格」を先行公開(次期ロードスター)。

ちょっと見ると,初代を踏襲しています。 それだけに,どれだけの技術的なジャンプアップを仕掛けてきているのか(FRシャシーに,スカイアクティブ・テクノロジーをどのように落とし込んできているのか),個人的には興味深いものがあります。 今回はフッ…

Q50 Eau Rouge.

プレミアム・ディビジョンとして,どのような立ち位置を狙うのか。 市場参入にあたって,当然に検討されるべき課題であるように思うのですが,意外に明確なイメージを描き出すことが難しい課題でもあるようです。高級車であっても高い運動性能を持たせたい,…

跳。

最も完成度が高い「魂動」かな,と。 そんなことを思わせる,魅力的な“コンセプト”であります。 こちらの記事をもとに,マツダがジュネーブ・ショーに出展したコンセプト,「跳(HAZUMI)」について書いていこう,と思います。 さて。いつも通りにデザ…

フォード・フィエスタ。

ゲイドンが新たにコンパクトを仕立ててきました。 と言ってもそれほどの不思議のないフロント・セクションであります。と言いますか,シグネット(トヨタIQをベースに,アストンが仕立てたコンパクト)に代わる新たなコンパクトとしてリリースされる可能性…

レガシイ、アンベール。

セグメントDよりも,ちょっとだけ小さいセグメントD。 あるいは,セグメントEよりもちょっと小さなセグメントD。 北米市場を主戦場とするクルマは概して,セグメントの中間領域を狙っているように思います。たとえば,レクサスGSはセグメントEとして…

4シリーズ・グランクーペ。

たとえば,4ドア・ハードトップ。 確か,日産はBピラーを持たないピラーレス・ハードトップにこだわっていたように思いますし,トヨタは逆に早い時期からピラード・ハードトップへと軸足を移していたように記憶しています。いまは,受動安全性などの要請か…

DIG−T R。

直列3気筒・1500ccターボ。 排気量だけを取り出せば,今季からのフォーミュラ1,その技術規則に規定されている排気量と近いものがありますし,直列3気筒というレイアウトを考えると,市販車(特に,コンパクト・クラス)との共通性を感じさせるもの…

ストラッカ、童夢でLMP2へ。

オペレーションは本意ではない。 このリリースにも明確に記されていることですが,すでにどこかで語られていたこと,でもあります。自分たちはあくまでもシャシー・コンストラクターであって,レーシング・チームではない。チカラを持ったレース屋とのパート…

ブレイドグライダー。

たとえば,普段はリーフを使っているとして。 週末,ガレージに収まっている「もうひとつのEV」で走ること「だけ」を純粋に楽しむ。航続距離が短い,というネガティブはあるかも知れないけれど,ただ目的地にまでひと思いに走るのではなくて,どこかに寄り…

S660コンセプト。

軽規格に収まるコンセプトかも,ですが。 個人的には,軽規格にこだわらなくてもいいのではないかな,と思うところがあります。もちろん,税制面での優遇措置が受けられなくなるなど,お客さまにとってデメリットな部分が大きくなるわけですが,スポーツ,と…

ZEOD RC、実車公開。

確かに,ハイブリッド・システムとは違います。 モータを搭載する,という意味ではハイブリッドと共通する部分を持ってはいるけれど,ハイブリッドはモータを過給器的に使う,と言うべきでしょう。対して,日産は純然たる“パワーユニット”としてモータを位置…

V8エンジンと不等間隔爆発。

アメ車を表現するときの「デロデロ」。 欧州メーカのクルマでも,レクサス(ご先祖さまであるセルシオを含めて,でありますが。)でも感じ取ることができますよ,と言ったらどうでしょう。このデロデロ,実はバイクで鍵を握る要素であったりするわけです。今…

ケータハム、スズキエンジン搭載へ。

エコなセブン,ではないでしょうか。 基本設計は古いし,最新鋭の環境技術を落とし込んでいるわけでもないし。確かにその通り,ではあるのですが,最新鋭の技術を落とし込まないエコな手法,というのもあると思うのです。その,最新鋭ではないエコが,このケ…

WEC第3戦。

「速さ」の段階では,明確に差を付けられてしまった。 けれど,「速さ」が必ずしも「強さ」を意味するものではない。速さを補える武器があれば,「強さ」での勝負を挑むことができる。強さという部分において,存在感を示すことができるか。相手との差を詰め…

ZEOD RC。

ホンダ的に書けば,どのような“パワーユニット”を搭載するのか。 日産からのリリース,そのタイトルにヒントが隠されているのではないかな,と個人的には推理しています。今回はフットボールを離れまして,日産からのリリースとこちらのニュース記事をもとに…

シルエット・フォーミュラ。

GTマシンのご先祖さま,なのはある意味分かりやすいですが。 スポーツ・プロトタイプのご先祖さまでもあるのです,と書くと,違和感を持たれる方も多いかな,と思います。エンジンの搭載位置も違うし,モノコック・フレームの仕立て方もまったく違う。それ…

ヴァイパー、再びサルテへ。

シェルビー・コブラの血統にあるクルマ。 と,考えるならば,レーシングを意識したクルマを出してくることは,ごく自然なことだったかも知れません。加えて言うならば,GTSの方向性は歴史のなかに提示されていた,と見ることもできるでしょう。 ちょっと…

ホンダ、パワーユニット・サプライヤーとしてF1復帰へ。

本田宗一郎さんは,「走る実験室」という言葉を残されています。 ホンダ・レーシングさんが言うように,宗一郎さんは「技術の循環」を意識して,モータースポーツを見ていたのでしょう。最新鋭の技術、たとえば,(クルマの話をしようというのに,バイクの話…

実車化されたFAB1。

実写,ですとサンダーバードがベースだそうです。 サンダーバードにサンダーバードが出てくる,という意味では確かに面白いコンビかな,とは思うのですが,やはりロールスのイメージが強いですね。恐らく,実写版の制作に際して,ロールス・ロイス社からの協…

クワトロポルテになったギブリ。

マセラティは基本的に,「踏んで曲がる」セッティングを指向する,とされます。 ある雑誌で読んだ記憶があるのですが,この「踏んで曲がる」サスペンション・セッティングは,剛性面で不利なスパイダー・ボディであっても例外ではないのだとか。ポルトローナ…

B3 BiTurbo.

かつてのセグメントEが,ほぼ現代のセグメントD。 そう考えると,ちょっとB10のような雰囲気がある,かも知れませんね。 リーグ戦が代表戦の影響でショート・インターバル,ということもあって,ちょっとばかり長めにお休みしてしまいました。お休み明…

991なGT3。

911は,NAでRRでないと。 そして,「手強い存在」でないと。とは言いながら,RSのようにカリカリなレーシング・プリペアードではなくて,オープンロードからレース・トラックでのスポーツ走行まで,というように守備範囲の広いポルシェがいい。そん…

FT-86 OPEN CONCEPT.

どうして,ターボ・エンジンではなかったのか。 そんな感想を持たれるひとも少なくない,ようです。 WRXのエンジンが積まれていれば,もっと魅力的だったのではないか,と。なるほどそうかも知れない,とは思いますが,現実的には難しい部分も多いだろう…