難関突破(高円宮杯2007)。

さらなる加速態勢を築けるか,それとも強烈なブレーキを掛けられてしまうか。


 トーナメントを駆け上がっていくための,恐らく重要なゲームの始まりです。ということで,ちょっと短めに準々決勝を振り返っておきます(細かくはまた後ほど)。


 いつもとは違って,まずファイナル・スコアから。


 90分を終了した段階では,1−1。まず,積極的に仕掛けるところからリズムをつかんだのは浦和ユース。前半の段階で先取点を奪取します。対して市立船橋は,ハーフタイムを挟んで後半立ち上がりから,比較的縦にシンプルな攻撃の強度を強めていきます。そして,エリア内でファールを誘ってPKを獲得。このPKを沈めイコライズ。90分の段階でまとめるならば,市立船橋も持っているフットボール・スタイルをシッカリと表現していた時間帯があったように思いますが,浦和ユースはスタイルを延長戦にあっても崩しませんでした。そして,3−1と市立船橋を突き放してみせた。


 浦和ユースが持っている攻撃的なスタイル,そして攻撃的なスタイルの基盤となっている高いテクニカル・スキルをぶつけることで,市立船橋が描いていただろうゲーム・プランを崩すことに成功したわけです。


 準決勝の対戦相手は,流通経済大学付属柏高校。


 プリンスリーグ(グループB)において,勝ち点差1で後塵を拝した相手です。このゲームで引き寄せた流れに乗って,トーナメントの山を一気に駆け上がってほしい,と思いますね。