さて、セブンス。

最大で,10分ハーフではあるんですけどね。


 それでも,過酷な競技だと思います。グラウンドのサイズは同じですから,コンタクトという部分でのフィジカルではなくて,持久力方向だったり走力方向でのフィジカルが重要な要素となるのは言うまでもないでしょう。


 また、ひとりひとりの守備応対がかなり重要なのも,容易に想像できます。


 ディフェンスを破られたときのダメージは,かなり大きいはず。となれば,ディフェンスをどう仕掛けるかも相当に大きな意味を持つでしょうね。当然,ひとりひとりの守備意識も大きいですね。であれば,ホワイトボードに“Defense!”という単語が大書されているのも理解できます。


 “1on1”というキーワードも,守備面,そして仕掛けにかかわるフレーズですね。


 ということで,ひさびさに楕円球方面の話であります。


 セブンス日本代表監督を務める村田監督の日記をもとに。


 最初は,確かになかなか結果が出てなかったな,という印象があります。


 確か,村田監督−岩渕コーチというコーチング・スタッフ体制になってから最初のトーナメントが香港セブンスだったと思うのですが,この段階では結果が伴いませんでした。香港に続くアデレードセブンスでも,なかなか結果は出せなかった。村田監督,そして岩渕コーチが描く戦術が,しっかりとチームに浸透するまでの時間が不足していたようです。それでも,イメージは着実に浸透しつつあるのではないかな,という印象を持っていました。


 そして,チームが結果を引き寄せるのは6月中旬のサファリセブンスであります。そこから準備期間を経て,“ワールドカップセブンズ2009”への切符をかけたトーナメント,というわけです。


 で,ホワイトボードに戻りますと,メッセージとして初戦に対する“Positive Thinking”を挙げています。


 15人制であれば,確かに実力差が一定程度反映するところがあるのですが,7人制だと“upset”が起きる可能性が否定できません。また,怖いのがマッチスケジュールです。JRFUさんのページを見ると,午前中に4ゲームがセットされ,ランチタイムのインターバルを挟んで午後に再び4ゲームが組まれています。夕方からの4ゲームを含めると,1日で12ゲームが設定されているわけです。


 リズムに乗れば,一気に加速態勢を築くこともできる。逆に,ネガティブな方向にチームが嵌り込んでしまえば,方向修正を図るのはなかなか簡単だとも思えない。それだけに,初戦をしっかりと勝つことでリズムに乗りたいところでありましょう。


 イメージするラグビーがしっかりと表現できるならば,切符を持ち帰ってくれるものと期待しています。