対ウズベキスタン戦(最終予選)。
過ぎたるは及ばざるが如し。
あるいは,策士策に溺れる。
伊達さんの家法を読んでおくように,オススメしたいと思います。
・・・クルムさんではありません。正宗さんです,念のため。
まいど1日遅れでございます。今回は,オン・ザ・ピッチに悪影響を及ぼしてしまったのではないか,と思えるオフ・ザ・ピッチの話から,ちょっと短めに。
スポーツ・メディアさんで報じられていますが,指揮官のオーダーによって中野田のピッチは高速仕様へと変更を受けていたのだとか。
芝目を短くすると同時に,ピッチ全面に散水することで,速いパス・ワークを実現するという狙いがあったといいます。ビッグスワンでもやっていたようですけど。
ならば,です。
第2のピッチも同じ状態に持ち込んでいなければ,実効性が薄まってしまうと思うのです。
トレーニングをしていたと思われる第2も,確かメイン・ピッチと同じ芝の構成だと聞いています。そこであらかじめ,ボール・スピードなどの感覚面をつかんでおかなければ,メイン・ピッチの変更に違和感を持つのではないでしょうか。つまりはアウェイと似たような状態に追い込まれることになるのではないかな,と思うのです。特に,このゲームではグラウンダーでのパスを強く意識していたはずで,そのゲーム・プランはインターナショナル・フレンドリーでも表現されていたように記憶しています。感覚面で違和感を持った状態で,さらに,真剣勝負というプレッシャーの中でグラウンダーのパスを正確に繰り出せるかどうか。
となれば,縦を狙うとしても積極的な飛び出しに躊躇する(フリーランを仕掛けにくい)ところもあるだろうし,パスを繰り出すサイドから見ても,足元を狙ったパス,という意識に傾いてしまうはず。
縦への変化が出なければ,ポゼッションが相手に対する脅威として機能してくれない。どうしても,となれば,前掛かりな形になってしまう。
そこで,相手の予想外の守備応対に引っ掛かる。さらに,縦にシンプルな攻撃を仕掛けられてしまう。
リズムをつかむべき時間帯に,逆にリズムを相手に掌握されかねないような悪循環,であり,先制点を奪取されます。カウンター・アタックへの対策,という部分も指摘しておくべきかも知れませんが,このゲームではピッチへの仕掛けに,自分たちが引っ掛かってしまったようにも見えます。
決定力という,オン・ザ・ピッチの課題も決して無視できない課題ですが,このゲームではオフ・ザ・ピッチで足を引っ張った側面もある。「勝ち点2」を失った直接的な要因ではないとしても,影響を及ぼしたようには映ってしまう。
そして,このチームはどこか,持てる潜在能力であり,パフォーマンスを的確にピッチへと伝えることができていないように感じます。
もったいないゲーム,だったと思います。