2009-01-01から1年間の記事一覧

振り子の揺らし方(ヤマザキナビスコ・カップ決勝戦)。

自分たちのフットボールを押し切ること。 ひとつのアプローチだ,と思います。 恐らく,川崎は「らしさ」を出発点にしていたのではないでしょうか。 虚心坦懐にゲームを眺めざるを得ず,いささか欲求不満ではありますが。それでも極力ニュートラルにアウトサ…

第89回全国高校ラグビー埼玉県予選(4回戦概論)。

「さすがは,Aシード。」 そう思わせるゲームでありました。 大ざっぱな言い方をすれば,「動じない」戦いができている,と。 リズムを掌握される時間帯があったとしても,その時間帯を決定的なものとはしていない。クリティカルな局面で相手を抑え込むと,…

アップセットとポスト・ユース。

すっかり,虚心坦懐に眺める状態でありまして。 3回戦となっても,アップセットは続くな,と。 中でも注目はやはり,2回戦でベルマーレを破り,3回戦ではモンテディオを抑え込むことに成功した,明治大学サッカー部ではないかな,と思います。 であれば,…

Without dislike or favour.

「やっぱり政治部テイストでしたか」。 清尾さんのコラムから,想定していたことの裏打ちを得た,という感じであります。 彼らは,「目の前のこと」にはあんまり,と言うか,ほぼ100%興味はないのだな,と。 まあ,誰のことなのか,おおよその想像が付き…

繰り返されつつある(かも知れない)迷走劇。

シーズン開幕直前に感じた,ちょっとした不安感。 その不安感が,現実になりつつあるな,と。それはつまり,「いつか来た道」をトレースしつつある,ということになりはしないか,と。 ・・・アウトサイドからの,推理ですけどね。 さて,日刊スポーツさんの記…

911 turbo.

今回の本題はフットボールではなく,屋号な話であります。 webCGさんの記事をもとに,ポルシェ・ターボのことなどを。 ポルシェが,911に設定したターボ・モデル。 確かにその通り,ではあるのですが,個性を考えてみると,オリジナル911とは微妙に立…

対大宮戦(09−30)。

(30)という数字が示すだけの,熟成度が示せたか。 それだけでも,問題は深いと思うのですけど。 相手に敬意を払う(=スカウティングを通じて,相手のらしさを封じ込めるきっかけをつかむ),という姿がどうしても,ピッチから受け取れない。相手のフッ…

ダービー徒然。

たとえば,ユナイテッドとガンナーズというカード。 オールド・ファンなひとにとっては,ユナイテッドとレッズというカードになりましょうか。イングランドにおいて,リーグを代表するゲーム,であります。 ありますが,“Derby”という表現を使うに相応しいか…

LFA.

ちょっとした想像ですけども。 “480GT”だったり,“4800(あるいは5000)GT”というネーミングもあり得たでしょうね。言うまでもなく,レクサス・ディビジョンなかりせば,でありますが。 かつてMA70がリリースされたとき,“3000GT”…

宇賀神選手加入内定のことなど。

ようこそ,と言うよりも,“Welcome back!”が気分でしょうか。 と言いますか,「戻れる」ということを示してくれた,というのが何よりうれしいですね。 今回はまた,フットボールに軸足を戻して,こちらのニュースリリース(オフィシャル)をもとに。 下部組…

SR、帰還へ。

スポーツ・メディアさんはなかなかに賑やかですけど。 ピッチを観察することよりも,「誰か」にぶら下がるのがお好きならば,霞ヶ関だったり永田町あたりを仕事場にされた方がいい,と思うのですけどね。クラブに関すること,ファン・サポータに伝えるべきこ…

対新潟戦(09−29A)。

09スペックらしさ,からすれば表面的には別方向かも,ですけど。 らしさ「だけ」に意識を傾けているべき時期ではないのも,また確かだと思います。 3枚用意されている,指定席切符を奪取したければ。 ならば,リーグ戦を戦っているという意識では難しい。…

早大本庄対熊谷戦(県予選3回戦)。

恐らく,双方ともに「風」に手を焼いたものと思います。 風を巧みに味方へと引き付けることができるならば,相手陣内で攻撃を循環させることも決して不可能な話ではありません。ありません,なのですが,実際には早大本庄,熊谷ともにリズムを掌握したのは風…

謝罪よりも。

“GREAT UPSET”という失態を演じたことについて,謝罪だとか。 追い掛けているクラブのトップに対して,厳しい言い方になるかも知れませんが。フットボールという競技を甘く見てはいないかな,と思います。 主戦場としているリーグが違うのだから,…

高円宮杯2009・決勝戦。

守備意識が,勝負を分けた。 もちろん,最終ラインの安定性もあります。ありますが,最終ラインの堅さ「だけ」が要素だったとは思えません。最終ラインが不用意に釣り出されないために何が必要なのか,と考えていくと,「守備意識」はもっと高い位置に求めら…

ゲーム・インテリジェンス。

典型的な“UPSET”。 アルウィンでは,“GREAT UPSET”という失態を演じたわけですが。 スポーツ・ニュースでのダイジェスト(と言うにはいささか短いダイジェストでしたけれど)では,連敗を喫していた時期のデッド・コピーと見紛うばかりのカウ…

カップ戦の持つ怖さ。

“UPSET”であることは,間違いないでしょう。 対戦相手はプロフェッショナル・クラブなのですから。ただ,「実質的な」アップセットなのか,と考えると,ちょっと違うような印象を持ったりもします。 プロフェッショナル,に対して,プレゼンスを見せ付ける。…

86復活(へ)。

86,とくればAE86。 個人的にイメージするのは,アドバン・カラーのレーシング・マシンですね。のちに「ハコ使い」という形容詞を授かることになるレーシング・ドライヴァ,彼が頭角を現すきっかけになったのが,AE86をベースとしたレーシング・マ…

第89回(2009)高校ラグビー埼玉県予選(3回戦展望)。

しっかりと踏み止まってみせた,と言うべきでしょうね。 仕掛けなければならない立場に,相手はある。試合開始(実際には長いインターバルを経た再開,と言うべきか)直後,反撃の手掛かりをつかんだかに見えたけれど,ゲーム・クロックに残された時間は決し…

QF敗退(高円宮杯2009)。

マッチデイでもありましたし,足を運ぶことはできず。 あくまでも,公式記録(JFA・PDFファイル)から受ける印象ではあるのですが,相手が描いていただろうゲーム・プランから抜け出すことができなかった,という印象ですね。 ちょっと時期に遅れてい…

対千葉戦(09−28)。

ファイナル・スコアだけを取り出せば,違った印象となるかも知れません。 けれど,数字では表現できない部分で,不安定性を見せていた,とも言えるでしょう。 まだ,「らしい」フットボールを展開できる時間帯が,限定されてしまっている。シーズン序盤での…

険しき道の先に。

エル・ゴラッソの古屋さんは,「イバラの道」という表現を使われています。 2009スペック,その構築段階を思えば,当然の表現でしょう。 新たな戦術パッケージを採用しているだけでなく,そのパッケージに流動性を持ち込む。流動性を持ち込みながら,フ…

ヴェルディ新体制に思うこと。

財政面でのハードルは,確かに高いですね。 こちらのニュース記事でも指摘されていますが,5億4000万円の契約を11月中旬までに確定させることができないと,Jからの退会という事態になるわけですから,プロフェッショナル・クラブとして踏みとどまる…

(ほぼ)市販型らしいCR−Z。

ある意味では,止まっていた時計が動きだしたと言える。 けれど,ライトウェイトの新たな血統,であるとも言える。 時代的な要請に応えながら,同時に「操る楽しさ」を追う。必ず,形になってこなければならないクルマが,いよいよ量産を前提としたコンセプ…

対横浜FM戦(09−27)。

敵将が,どのようなロジック・フローで試合に臨んでいるのか。 前回対戦時に,理解したはずです。 自分たちのストロング・ポイントを押し出すのではなくて,相手が持つストロング・ポイントを徹底して消し去るところからゲーム・プランを組み立てる。であれ…

後手。

05:00までのリズムが,90:00以降にまで響き続けた。 そんな印象を持っています。 もちろん,戦術的な側面もかかわっているはずです。ただ,戦術面を取り出す前に,立ち上がりを失敗していたように映るのです。 ハイビートで立ち上がってきた相手に…

社会的な要請と覚悟と。

アウディのデザイン部門におられた,和田さん。 彼がとある専門誌のインタビューに答えて,GT−Rは最後の自動車であるように感じられる,と。それほど,日本車は「クルマ以外の何か」になりつつある,とも言えるでしょうか。彼は続けて,アウディはトップ…

初戦はアウェイ(案)。

確かに,違和感を感じていた部分です。 本拠地から動くことなく,(もちろん,勝ち進めばですが)トーナメントを戦えるクラブがあると思えば,初戦段階のみならず,トーナメントを勝ち進んでなお「営業活動」を強いられるクラブも同時に存在する。プロフェッ…

等々力と国立霞ヶ丘。

残念なこと,ではありますが。 陸上競技場としての役割は,(改修計画が具体的に動き出していない現状においては,という留保条件が付いていますが)実質的に終えているということでしょう。 最新鋭の第1種ですと,9レーンが用意されます。国立霞ヶ丘はか…

対川崎戦(09−26A)。

原理原則は大事だけれど,その調整幅も大事だったりする。 ちょっとばかりキャッチフレーズなまとめ方をすれば,こんな感じかも知れません。 2009シーズン型のフットボール。その基盤を,まったく無視するようでは意味ないけれど。 基盤だけに固執して,…