LFA.

ちょっとした想像ですけども。


 “480GT”だったり,“4800(あるいは5000)GT”というネーミングもあり得たでしょうね。言うまでもなく,レクサス・ディビジョンなかりせば,でありますが。
 かつてMA70がリリースされたとき,“3000GT”というフレーズをカタログに記載することで,トヨタにおけるスポーツの系譜,その源流が2000GTにある,ということを示していたという記憶がありますが,“スペシャル”度を思えば,MA70は直系であると断言しにくいところがありました。


 しかし。今回は間違いなく「直系」の系譜として考えていいのではないでしょうか。


 ということで,フットボールではなくて,屋号な話であります。今回は,webCGさんのニュース記事をもとに,レクサス・ディビジョンのスーパー・スポーツの話など。



 思うに,仮想敵と想定しているのは,ゲイドンであったりマラネッロ。彼らとは違ったデザイン・アプローチで,マーケットを狙いに行く。


 そんな意識があってでしょう,“L−フィネス”と呼ばれる,レクサス・ディビジョンを貫くデザイン要素が,このLFAでは明確に表現されているように感じます。トップレンジであるLSも,比較的ウェッジ・シェイプを明確にしていますが,コンセプト・モデル段階での鋭さは,どこか抑えられた印象を受けました。対してLFAは,「鋭さ」をデザイン要素の中心に置いているように感じます。ライト・ハウジングの切り方にしても,フロント・インテークの切り方にしても。
 リア・セクションを見れば,相当なボリュームを持っていますし,その量感を表現する,というデザイン・アプローチも採用していますが,“ウェッジ・シェイプ”であることを強調するために,コーダトロンカ的なフィニッシュをしているようにもうかがえます。
 これまでのレクサス,そのデザインには(商品性とのバランスを考慮してマイルドに,ということだとは思いますが)デザイン要素が抑えられてしまう傾向を感じ,ちょっと不満に思っていたところがあります。そんな不満が,限定モデルである,ということがポジティブに作用してか,それともスーパー・スポーツであるということで「押し切る」ことができてか,ほとんど感じられないわけです。


 このクルマのパフォーマンスに関しては,ここで書くまでもないか,と。


 このニュース記事をまとめた生方さんは,メカニズムに関しても詳細な説明をされていますが,オープン・ロードで持てるポテンシャルの20%程度を引き出せれば,と言う前に免許の心配をしなければならないと思います。


 最後に。


 このクルマ,プライス・タグには3750万円,が表示されるそうです。それでも,完売になるのは時間の問題でありましょうが,なんとも気絶しそうなお値段であります。