宇賀神選手加入内定のことなど。
ようこそ,と言うよりも,“Welcome back!”が気分でしょうか。
と言いますか,「戻れる」ということを示してくれた,というのが何よりうれしいですね。
今回はまた,フットボールに軸足を戻して,こちらのニュースリリース(オフィシャル)をもとに。
下部組織から,どんな選手がトップへと上がってくるか。クラブを追い掛けていると,そんな楽しみもあったりします。今季は,トップへと昇格してきた選手たちがプロフェッショナルのピッチで活躍してくれてもいます。その一方で,昇格という結果を得られなかった選手も当然にいます。
昇格する選手がいれば,昇格できない選手もいる。
何らかの「決定」を下すタイミングで,表現できているパフォーマンスがひとそれぞれに違うのですから,ごく当然のこと,とも言えるかも知れません。もちろん,パフォーマンスのみならず,クラブの戦力構成という問題もかかわってきますから,いろいろな判断が折り重なっているだろうことは想像に難くありません。
ただ,ポスト・ユースから表現できるパフォーマンスの幅が広がっていく,という可能性を秘めている,とも言えるわけです。実戦環境という部分で考えるならば,大学リーグでもトップ・コンテンダーと位置付けられるチームであれば,自身のポテンシャル・アップを図れるだけの土壌にある,とも感じます。
宇賀神選手が在籍している流通経済大学は,複数のリーグ戦を戦うことから相当に重層的です。関東大学リーグをはじめ,JFLや茨城県社会人リーグなどでありますが,リリースに掲載されている経歴を見ると,社会人リーグを戦っていた時期もあるようです。
そんな経験を経て,戻ってきてくれた。
クラブとしても,ポスト・ユースの動向をしっかりとチェックしている。チェックしているからこそ,特別指定選手という形を取ったのでしょうし,今回の加入内定という形になったのでありましょう。
プロフェッショナルへの道筋は,それぞれに違う。ユースからダイレクトに昇格,という道筋だけではない。大学を経由するのだって,立派なプロフェッショナルへの道筋です。
ポスト・ユースに大学リーグを選んだ選手たちにとって,宇賀神選手の道筋は大きな,本当に大きな意味を持つように,個人的には思えるのです。