SR、帰還へ。

スポーツ・メディアさんはなかなかに賑やかですけど。


 ピッチを観察することよりも,「誰か」にぶら下がるのがお好きならば,霞ヶ関だったり永田町あたりを仕事場にされた方がいい,と思うのですけどね。クラブに関すること,ファン・サポータに伝えるべきことは,クラブがしっかりと情報発信すればいいし,クラブとしての基本方針は誰に言われずとも,自分たちでしっかりとした軸を持っていればいいことだ,と。


 ・・・そういう話ではありませんで。


 今回は,フットボールを離れましてヤマハさんのニュースリリースをもとに,参考出品予定のコンセプト・モデルについて。



 ・・・妙に完成度の高いコンセプト・モデルであります。


 デザイン的な完成度も高いし,と言いますか,かつての姿とどこが違うのか,「間違い探し」をしている気分になるひともおられようか,と。


 SRフリーク,というわけではありませんから,ディテールでの変更点を的確に指摘することはできないのですが,リリースを読む限りでは,サイド・カヴァをリデザインしているようです。逆に言えば,基本的なフォルムにはほぼ変更なし,ということでしょうか。
 つまりは,インジェクション化が大きなテーマだ,ということ。XJRと同じ,ですね。


 ここでは結構触れていますが,国内規制は結構厳しいものがあります。排気ガスという要素にしても,騒音という要素にしても。
 特に排気ガスに関しては,それまでのキャブレターですと難しい部分があります。たとえば,ゼファーやW650がディスコンとなってしまった理由が,エミッション・コントロールだったわけですが,ヤマハさんはエミッション・コントロールをインジェクション化によってクリアしていこう,というわけです。


 ・・・趣味性だったりを思うと,かつてのキャブもいいんですが。


 現代的な要請を無視して,趣味性だけを言っているわけにもいきません。その意味で,ヤマハさんが対策を施してSRをコンセプト(と言うか,ほぼ最終型プロトタイプでしょうけど。)として出品してくる,というのは市販化へのカウントダウンははじまっている,と見ていいように,個人的には思うのであります。