Turnstile

理事会決定に思うこと。

あまり,この言葉は好きではないのですが。 “プロビンチア”として,どのようなマネージメントをすべきなのか。 そんな視点が,どこかで抜け落ちたのではないか,と感じます。 少なくとも,ネガティブな循環から抜け出せなかった2009シーズンに限定できる…

とあるリリースに寄せて。

「新規入団」ではあるけれど,「昇格」しての新規入団。 高校チームからの入団も,昇格もクラブ生え抜きであって,変わりなどないのですが,下部組織からファースト・チームへ,という形の嚆矢でした。それだけに,理由もなくただうれしさを感じていたな,と…

ダービー徒然。

たとえば,ユナイテッドとガンナーズというカード。 オールド・ファンなひとにとっては,ユナイテッドとレッズというカードになりましょうか。イングランドにおいて,リーグを代表するゲーム,であります。 ありますが,“Derby”という表現を使うに相応しいか…

カップ戦の持つ怖さ。

“UPSET”であることは,間違いないでしょう。 対戦相手はプロフェッショナル・クラブなのですから。ただ,「実質的な」アップセットなのか,と考えると,ちょっと違うような印象を持ったりもします。 プロフェッショナル,に対して,プレゼンスを見せ付ける。…

岡野選手移籍に思うこと。

「門番」が存在感を示すリーグ,という印象です。 今季で言えば,SAGAWA SHIGA FCでありましょう。 21ゲームを消化した時点でのスタンディング(JFLオフィシャル)を見ると,上位から中位あたりにかけて相当に窮屈な状態である一方で,2…

使いこなせなかった風。

フットボールも,ラグビー・フットボールも「風」が関わってきます。 風上にエンドを取れば,攻め下ろすことができる。 逆に相手は,ボール・コントロールに手間取る。 そんなイメージを持ちますが,今日はそのイメージが当てはまらない強風でした。 保土ヶ…

去りし「旗頭」。

「個」を絶対的な基盤とするフットボール。 少なくとも,間違ったアプローチではないでしょう。ただ,「戦術的な基盤」が整備できているならば。 その戦術的な基盤,どれだけ意識されていたのでしょうか。アウトサイドからの推理でしかないけれど,2007…

イビツァさん離日によせて。

「代表チーム」というチャプターをもって,最終章にするつもりだったのでしょうか。 であるならば,書きかけの状態で離日する,とも言えます。ですが,最終章の形が違った姿で提示されることも,またどこかで期待していたりします。 現在時点でのトップレベ…

眩しかったバルコニー(ナビスコ決勝戦によせて)。

初戴冠,という事実が持つ眩しさかも知れません。 羨ましいという想いよりも,どこか眩しかった。そして,その眩しさは伝統ある競技場,そのバルコニーの印象を変えていたようにも思います。 天皇杯にしても,ヤマザキナビスコ・カップにしても。決勝戦を戦…

中野田での愚挙に思うこと。

個人的に思うことですが。 フットボールには,喜怒哀楽が凝縮されているように思います。その喜怒哀楽を真正面から受け止めていくのが,スタジアムのスタンドなのではないかな,と。 確かに,フットボールという競技を受け止めるスタジアムは,非日常空間か…

主管クラブとして、理想を守るための覚悟を。

理想として掲げ続けねばならぬ部分と,その理想を守るための覚悟。 今回発生した問題は,理想を守るための厳しい現実にも相応のウェイトを掛けなければならない,ということを(本当に残念なことですが)示してしまったように思います。 積極的に触れたい話…

敵将・関塚さんに思うこと。

ふと,ジェラール・ウリエと重ねて見てしまうところがあります。 もともと,イングランドには不思議な縁があったウリエ。 彼が指揮を執るまでのリヴァプールは,欧州でプレゼンスを誇示していた,その姿を失っていました。 “ブーツルーム”という言葉で示され…

UNITED WILL RISE AGAIN.

当時,FAは欧州カップ戦に対して冷淡だったと聞きます。 いまでは,欧州カップ戦の開催に伴ってリーグ・スケジュールを柔軟に動かすなどの対応をしますが,当時は,決して国内リーグのスケジュールを動かすことはなかったのだそうです。 恐らく,対抗意識…

小野選手移籍に思うこと。

今回の移籍で,再びギアがかみ合ってくれれば。 そう,思うところもあります。 ただ,正直なことを言えば複雑な思いもありますね。小野のボーフム移籍が決定(47news - 共同通信)という記事をもとに。 まずは,複雑な思いから書いていくと。 端的に言って…

長谷部選手移籍に思うこと。

やはり,浦和の系譜を継ぐ選手だ,と感じます。 と言っても,「縦」への速さを持った選手という意味ではありません。ドリブル&ランを武器とする選手,という意味です。中野田でもその印象は強いのですが,やはり天皇杯を奪取すべく闘っていた国立霞ヶ丘での…

FIFA Fair play award.

トロフィーというよりは,やっぱりオブジェ。 そんなことはないと思うのですが,やっぱり「さる高名なゲージュツ家さん」(青山方面に作品が置かれていたり,骨董通り近くには自宅・アトリエがありますな。)を思い出させるシルエットであります。ま,抽象し…

“Kampfgeist”と距離感と。

いままでは,あくまでも「想像」の域を出なかったものです。 ビッグイヤーを奪取したクラブと,どれだけの距離があるのか。どのような部分に厳然とした差が存在し,どのような部分に活路があるのか。 FCWCは,PSMでは決して感じることのできない,実…

一兎。

2007シーズン,ファースト・チームにとっては「未踏の領域」だったはず。 2006シーズンには,国内だけを意識していればよかった。チャンスが少なかったとは言え,ファースト・チームの基盤を広げるためのゲームをつくり出すこともできた。 しかし今…

シュワーボ。

人生の先達に対して,こんな言い方はなんですが。 シッカリと基礎を構築していることは承知しています。 どういう設計図を描いているのか,そしてどういうプロトタイプを経て完成形へと持っていく気なのか,楽しみにして待っているようなものでしょう,いま…

見直されるべき(かも知れない)原点とは。

いつからか,ちょっとおぼえていませんが。 ここしばらく,欧州カップ戦を含めてあまり真剣にヨーロッパの情報はチェックしていません。 もちろん,“Football”そのものを取り出せば魅力的なものであり続けています。ですが,リーガ・エスパニョーラ(プリメ…

スウッシュとダブル・ダイヤモンド。

考えてみると,どちらともサプライヤー契約を締結しているわけですな。 ダブル・ダイヤモンドをトレードマークとするサプライヤーさんからは,1997シーズンに供給を受けています。このサプライヤーのデザインは不思議と凝っていて,遠目から見ればすごく…

ミドルレンジの記憶。

2004シーズン。それまでのフットボール・スタイルから変化をはじめようとした時期。 ちょうど,転換点に加入してきたフットボーラーであります。 それまでのフットボール・スタイルは,どちらかと言えばリアクティブなカウンター攻撃を基盤に据えたもの…

Oscar Nominee.

当然,主役はピッチに立つ選手たちなのですから,主演男優賞候補ではない。 そのものズバリ,の監督賞候補かも知れないけれど,主役を光らせるためのパフォーマンス,と考えるならば,助演男優賞候補という見方もあるかも知れない。 と言いますか,ビックリ…

原点回帰。

「共に闘い、共に頂点へ」。 2006シーズン最終盤,浦和が打ち出したキャンペーン・スローガンです。 本拠地,という言葉が相応しくなってきた埼玉スタジアム2002のキャパシティを最大限に生かして,高みへと一気に駆け上がろうというキャンペーンで…

プロフェッショナルと「統一場理論」。

ちょっと耳が痛いところも感じつつ,でも全体として面白く読める。 「エル・ゴラッソ」紙(2007年2月2・3日付号)に掲載された,「大丈夫か!!スポーツメディア。」というインタビュー記事であります。平野史さんによる,サッカーマガジン編集長を務…

MotDを期待してみる。

学生身分でもあり,なかなかマッチデイに足を運べなかった私としては。 フラットでの楽しみはやっぱり,BBC1の“マッチ・オブ・ザ・デイ”(Match of the Day)でありました。 “ダイヤモンド・サッカー”の元ネタを提供していた番組,と言えば,ピンとくる…

ユニフォーム・サプライヤーのことなど。

ひとそれぞれにこだわりあるメーカ,と言いますか,サプライヤーがあるのではないでしょうか。 実際にフットボール,あるいはほかのスポーツをしていたひとならば,なおさらに。 たとえば,自分自身が使うものであればスパイクであったり,グラブやバット,…

通風性か、防風性か。

赤城おろしバリバリ,とまではいかないまでも季節風が身に染みる季節でございます。 そんな時期だからこそ,ちょっと考えてみたいことが。 競技場の快適性であります。タイトルにも掲げましたが,「風」をどうコントロールするか,という問題ですね。 基本的…

Triumph, Twice.

カップ・ウィナーとして国立霞ヶ丘に足を踏み入れ,その立場を譲ることなくバルコニーに再び立つ。 物理的には2007年初戦と言うべきかも知れないが,2006シーズン最終戦として,「勝負強さ」に徹底してこだわってきたに違いない浦和らしさが存分に表…

To "DOUBLE".

浦和にとって,“DOUBLE”という単語は2つの意味を持つ。 ひとつは当然,2006シーズンにおいてリーグ・チャンピオンとともに天皇杯覇者という称号を奪取すること。もうひとつは,右袖にあるエンブレム,そこに刺繍されている“E”というアルファベッ…