URAWA

中途半端なフットボール・ビジネス。

そもそも,戦力設計を誤るからこういうことが続く,と。 端的に,そんな印象を持ちます。ドリコム時代からお越しの方ですと,何となく察しておられるかも知れませんが,こういう話ですと,極端に長くなります。申し訳ありませんが,お付き合い下さい。 指揮…

距離感と機動性。

4−3−3ではなくて,4−4−2を持ち出した理由。 その理由は,「距離感」という言葉で説明されていたように思います。 トップとの距離感であり,中盤との距離感であり。確かに,静的なパッケージを眺める限りにおいては,距離感が修正されるような印象を持…

原点回帰の表裏。

ある意味,浦和のフットボールのキーノートであり続けてきた要素,でしょう。 「縦」に鋭く,という姿勢であります。 カウンター,という言い方もできるでしょうし,リアクティブなフットボール,という言い方もできるでしょうか。言葉だけを取り出せば,ち…

接近、展開。

いささか,ラグビー・フットボールな単語であります。 一時期,岡田さんが持ち出した言葉でもあり,そちら方面からこれらの単語に触れた,という方もおられましょうが,もともとは大西さんが構築した理論であります。であるとすれば,ひとつの要素が不足して…

縦の手数。

端的に,もったいない。 相手がどう,と言うよりも,自分たちのフットボールにまつわる課題で潰れていったようなものです。狙うフットボールが変わったとは言われるけれど,実際にピッチから受け取れる課題は前任指揮官時代から引き継がれたもの,と言わざる…

KY。

個人的には,こういう言葉を引き出せるようでなければ,と思っています。 各スポーツ・メディアさんが,“KY”をキーワードに記事を組み立てています。柱谷さんがメディア・サービス的にキャッチーなコメントをしたのかな,と思うところもややありますが,な…

微調整。

ウィングを強く意識しているパッケージ,であるのは変わらないけれど。 ごく大ざっぱに書けば,下部組織的なパッケージに変更してきたな,と。CBの前にセントラル・ミッドフィールド(と言いますか,守備面に意識を傾けて表現するならばシングル・アンカー…

ジュニアアカデミー。

なかなかいいシステムを導入されたな,と思いますね。 今回は浦和のリリースをもとにしつつ,ひさびさに浦和なカテゴリで書いていこう,と思います。 さて。今回浦和がスタートさせるのは,“ジュニアアカデミープログラム”であります。このリリースと日刊ス…

11シーズンを前に。

戦術的な基盤からの再構築ではない,としても。 新たに構築すべき要素は多岐にわたる。そう見るべきだと思っています。 まず,指揮官が代わっています。監督はそれぞれに,理想とするフットボールを描いているはずですし,そのフットボールを率いることとな…

約束破り、求む(PSM栃木戦)。

何とも難しいところ,ですね。 結果を引き出してシーズン開幕を,という部分では収穫あり,となりましょうが,内容面ではいささか課題が気になるところです。ではありますが,実戦課題を徹底的に出し尽くす,という側面から見ればPSMらしいPSMでもある…

「旗頭」であれ。

プロフェッショナルとしてのキャリアを踏み出したクラブで,ブーツを脱ぐ。 そんなフットボーラーが,いわゆる“バンディエラ”であります。でありますが,個人的にはもうちょっと定義を広げてもいいのかな,と思っているところがあります。たとえば阿部選手,…

「強さ」の前提。

速いけれど,強くはない。 レーシングな世界で使われる言い方,であります。 かつて,グループCでそんな評価を受けたファクトリー・チームがありました。確かに,予選段階に限定してみるならば,国際舞台にあっても存在感を示すことができてもいた。好意的…

間違いなく再構築(PSM大宮戦)。

あくまでもセッティング段階ですよ,と。 加えて言えば,昨季までのフットボールを「基盤とする」セッティングではない。局面ベースで昨季までの「エッセンス」が見え隠れするかも知れないけれど,基本的には「基盤から」リセッティングしているように見える…

やはり再構築(PSM鳥栖戦)。

昨季までのフットボールを継続して。 などという状態ならば,ファイナル・スコア,あるいは結果を取り上げてみるのも意味があると思うけれど,コーチング・スタッフは昨季から完全に刷新されているわけですし,彼らがイメージするフットボールが昨季の延長線…

都築龍太選手引退によせて。

代表キャップを持つゴーリーが,このようなキャリアの終わり方とは。 浦和からのリリースを読むまでは信じられない,と言いますか,信じたくない思いがありました。いつも以上にまとまりを欠くエントリだと思いますが,都築選手の引退によせて徒然に思うとこ…

数字とシーズン始動と。

2011シーズンが,本格的に動き出したな,と。 そんな印象を持ちます。 浦和からのニュース・リリースをもとにしつつ,2011シーズン始動に関する話を徒然に書いていこう,と思います。 まずは,オフ・ザ・ピッチな話でありますが,スポンサーシップ(…

2011的キット。

ナイキが解釈する,プーマのユニ。 ふと,そんな言葉が浮かんだのは確かです。けれど,背番号のフォントはどう見ても,プーマ時代を思い起こさせるものではなくて,ナイキさんらしいですけどね。 さて。浦和も新入団選手の記者会見,中野田でのフォト・セッ…

都築選手契約満了に思うこと。

微妙な,本当に微妙なバランス。 そんなバランスで維持されていた関係性だったのかも知れない,といまにして思います。であれば,ちょっとしたきっかけでそのバランスは崩れ去ってしまう,ことになるのでしょう。そのきっかけはやはり,膝の故障だったのかも…

4−3−3。

オランダとの縁浅からぬ,フットボーラーであり。 そしてフットボール・コーチでもありますね。確か,コーチとしてのキャリアをスタートさせたフェイエノールトでは,当時の指揮官であるルート・フリットの下でコーチをしていたはずですし,コーチング・キャ…

戦力動向。

IN方向については,「既報通り」が多いのですが。 まだINなのかOUTなのか,明確な方向性が打ち出されずに残っている部分もありますし,2011シーズンに向けた戦力動向は正確には確定していない,と言うべきかな,と思います。 ひさびさに,浦和な…

鳥栖でPSM。

始動時期がちょっと早いのか,それとも。 いずれにしても,チーム・ビルディングの初期段階でPSMが組まれる,という印象ですね。 ラグビー方面にウェイトがかなり傾いております(高校ラグビーについても,あとで書いていこうと思っております)が,今回…

細貝選手移籍に思うこと。

恐らく,相当な波風を立てることになるだろうけれど。 それでも,クラブが“プロフェッショナル”として動くべき時期なのだな,と感じます。 敢えて厳しいことを書きますが,ひとりひとりのフットボーラーは,大事な戦力構成要素であると同時に,重要な「資産…

浦和にとってのエリックは。

まだまだ,戦闘態勢を崩してはいない。 いないし,あの小さなカップ,小さいけれど歴史を持っているカップはACLへの扉を開けるための鍵なのだから,崩すことなどできもしない。であれば,最も大事な時間を過ごしているはずだし,そうあってほしいと思って…

分離分割。

フットボール・クラブであり,スポーツ・シューレであり。 そんなクラブの姿を,犬飼さんは追い求めたのでしょう。クラブ・メンバーが,競技の垣根を越えて,そして年代を超えてクラブハウスに集う。学校コミュニティではない「縦」関係を,クラブ文化の中で…

もったいない。

オレらの日ではなかったな,と。 完全に力負けした,という感じではない。けれど,単純に僅差でもない。 チームとしての成熟度,やるべきことへの理解度などで,局面ベースであるとしても深さのある僅差を突き付けられたように感じます。 この僅差を埋めるた…

解決すべきは。

「何も変わっていないのか」。 中野田のディスプレイに映し出された,2005シーズンから10番を背負ってきたフットボーラーの姿を見て,ふと頭に浮かんだ言葉でした。 フットボール・クラブにとって,戦力の循環は避けて通れる話ではありません。長く主…

セッティングを煮詰めるために。

ちょっと,屋号な表現をすれば。 戦術的な約束事は,あくまでも基本的なセッティングでしかない,と感じます。ファースト・チームというレーシング・マシンが,どのような特性を持っているのか,理解をさせる程度には煮詰まっている,としても。それでは,レ…

Continuity.

相変わらず,アウトサイドが喧しいな,と。 クラブ幹部(だそうですけど。)のコメントを挟んでみたり,低迷している観客動員数と絡めてみたり。 端的に言えば,スポーツ・ビジネスにとって「強さ」は重要な要素です。ファースト・チームが持つ強さを魅力的…

Slow again.

畳み掛けたい,という意識か,それとも焦りからか。 チームが表現し始めたはずの要素が抜け落ちてきているな,と感じるところがあります。 ちょっとだけ,第28節の印象に付け加えておこう,と思います。ここでは結構書いている要素でもありますし,タイト…

問われるものは。

藤口さんがどのような将来像を描いていたか,アウトサイドは推理するしかないけれど。 いずれにしても,危機感があったのは間違いないところだろう,と感じます。浦和,というフットボール・クラブの基礎構造,拠って立つべき基盤を構築しないと,と。 20…