KY。

個人的には,こういう言葉を引き出せるようでなければ,と思っています。


 各スポーツ・メディアさんが,“KY”をキーワードに記事を組み立てています。柱谷さんがメディア・サービス的にキャッチーなコメントをしたのかな,と思うところもややありますが,なかなかどうして,悪くないコメントかな,と個人的には思うのです。


 ふと思い出すのは,センバツでのこと。


 1回戦最後のカードであった,大垣日大と東北の対戦であります。このとき,大垣日大は勝負に徹する姿勢を揺るがすことなく,この試合を戦いきった。初戦敗退という結果に終わった東北,彼らから「戦いきった」というような雰囲気を感じ取れたのは,対戦相手である大垣日大が「真剣勝負」にこだわり抜いたから,と思うのです。ある意味,大垣日大は「プロ」っぽかった。



 「対戦相手に対する敬意」がしっかりとあるから,「真剣勝負」を挑める。


 ユアテックで浦和を待ち受けるベガルタ,彼らのモチベーションはもの凄く高いはずです。また,等々力での「勝ち点3」奪取が,彼らに明確なイメージを持たせているとも思う。本拠地で「勝ち点3」を奪取することに集中しきっている,と言ってもいいかも知れない。そんな対戦相手に失礼のないように戦うためには,いつも以上に真剣勝負の姿勢を徹底すること,より強く「勝ち点3」を奪うという意識を持って戦いに挑むこと,でありましょう。その先に“KY”という言葉があるとすれば,それはプロフェッショナルへの褒め言葉だろう,と。


 そう考えていくと,(プロフェッショナルらしい「場外戦」的な要素を含めてですけれど)柱谷さんのコメントはいいな,と思うのであります。