レジェンドカップ2012。

当然ながら,公式戦ではありません。


 ありませんが,手練れが揃っているのですから,単なるエキシビションにならないのも当然でありましょう。昨季のレジェンドカップもなかなかの接近戦が展開されたようですし(と言いますか,接触が発生して,ぶつけた選手に対して修理代金を請求したとかしないとか。),今季もなかなかの勝負が期待できるのではないでしょうか。


 今回はフットボールを離れまして,こちらのニュースリリースと,こちらのリリースをもとに書いていこう,と思います。



 さて。昨季はCR−Zを使っていたのですが,今季はトヨタ自動車の協力を得て86の提供を受ける,とのことであります。ちょっと2000ccの自然吸気はレーシングには非力かな,と思う部分もあるのですが,反面でエントラント諸氏が持っている技術をよりはっきりと感じることができるかな,とも思います。86はBRZと比較すると,よりコントロール性を重視したセッティングが施されているとのことですので,であればコーナリング勝負が面白くなるのかな,と感じるところです。


 この86を使ってどういうレースが戦われるか,でありますが。


 なかなか考えられている競技規則が用意されております。予選段階において,「年齢」によるハンディキャップ制を採用しているのです。実際の予選タイムに「実年齢−50」秒を反映させて決勝グリッドを決定する,というわけです。エントリーリストを見てみると,近藤真彦さんや黒沢琢弥さん,そして片山右京さんなど,ノーハンディとなる方もおられますし,津々見友彦さんや高橋国光さんのように,このハンディキャップがかなり大きなものとなる方もおられます。それだけに,グリッドが最終的にどうなるか,なかなか興味深いものがありますし,となれば,ベテラン勢が技術で若手(と言っても,相対的に,ですが)を抑え込む,などという勝負も見ることができるのかな,と思います。


 加えて,昨季のレジェンドカップを制した長谷見昌弘さんや名誉競技長を昨年務めた星野一義さん(今季の名誉競技長は,松本恵二さんであります。),そしてペナルティとしてFSWのおそうじ当番を仰せつかった土屋圭市さんなど,プロフェッショナルとして明確な「個性」を見せてきたひとたちがクレジットされているのですから,エキシビションという言葉だけではない,真剣勝負なエンターテインメントを見せてくれるものと期待しています。