鈴鹿とWSBKと。

追撃態勢,と言うにはポイント差が大きいように感じられます。


 WSBKのシリーズ・ポイント(suzuki-racing.com・英語)を見ると,シリーズ・ランキング1位に立っているトロイ・ベイリスドゥカティ)とマックス・ノイキルヒナー(チーム・アルスター・スズキ)とのポイント差は50付いています。


 とは言え,首位でフィニッシュ・ラインを通過することができるならば25ポイントを獲得することができます。1ラウンド・ダウンだと考えれば,そしてベイリスと同様にノイキルヒナーもノーポイントに終わったラウンドがあり,この点においてはイーブンである,ということを考慮すれば,チャンピオンシップをまだ狙える位置にいるように思うのです。



 ということで,ちょっとフットボール以外の話など。ワールド・スーパーバイクWSBK)であります。


 全15戦で戦われる選手権でありますが,ちょうど第6戦(アメリカ・ソルトレイクシティ)が終了し,前半戦も最終盤に差し掛かったあたり,でしょうか。さすがに,まだシーズンを折り返していない段階ですから,チャンピオンシップを争うための勝負権が完全に絞られてきている,とまでの印象は受けません。むしろ,WSBKにマシンを送り込んでいる各ファクトリーが,真正面から鎬を削っている印象が強く残ります。


 その中で,注目選手と言うべき選手がノイキルヒナーではないかな,と思うのです。スズキさんがアップしているレース・レポート(スズキ・オフィシャル)はかなり詳しくレースの流れを追ってくれていますので,詳細に触れるのは避けますが,かなり好調を維持しているようです。また,ノーポイントに終わった第3戦も,かなり好調だったようですから,シーズン後半に期待が持てます。


 そして当然,加賀山選手がコンディションを上げてきていることもうれしい話です。コメントにもあるように,加賀山選手は鈴鹿8耐の前哨戦(実戦で,8耐仕様のマシン・セッティングを煮詰めるのが大きな目的とされます。)である鈴鹿300kmにヨシムラ・スズキから参戦,“トルネード・カラー”をまとったレーシング・バイク(JSB仕様,でありましょう。)をライディングする,とのことです。


 昨季は,ポディウム中央に立った加賀山選手。そのポジションを今季も守ることができるか。


 WSBK選手権も注目ですが,この時期にもなると鈴鹿も気になってきます。