オルタナティブ。
エディターさんは一見するとちょっと評価に困る形容語句を使っていたけれど。
GK:都築龍太(浦和レッドダイヤモンズ)
CB:松田直樹(横浜F・マリノス)
CB:田中マルクス闘莉王(浦和レッドダイヤモンズ)
SB:家長昭博(ガンバ大阪)
SB:山田暢久(浦和レッドダイヤモンズ)
MF:今野泰幸(FC東京)
MF:中村憲剛(川崎フロンターレ)
MF:藤本淳吾(清水エスパルス)
MF:小林大悟(大宮アルディージャ)
FW:平山相太(ヘラクレス・エールディビジ)
FW:田中達也(浦和レッドダイヤモンズ)
基本的に,クレジットにしてみただけでも「面白いチーム」だと思います。
で,思ったのは「誰にこのチームを預けると面白いだろうか」ということ。あまりガチガチに組織で固めるのは,はっきり言って面白くない。言ってしまえば,緻密なブルー・プリントを描くような指揮官では恐らく魅力を表現するどころか,クレジットから予感できる「面白さ」が徹底して圧縮される方向性に行ってしまうように感じます。むしろ,チームとしての核となるファースト・ディフェンスへの入り方やボール奪取ポイントの確認といった最低限の戦術的なバインドをかける程度にとどめ,攻撃面ではかなり自由な部分を作り出そうとする指揮官が向いているような感じがしますね。誰と特定してしまうと面白くないけれど。
それにしても,かなりの「クセモノ」ぞろいであることは間違いないですね。より正確に言えば,こういう人選をしたGMでもある,投票されたひとたちそれぞれが,かなりのフットボール・フリークであり,「クセモノ」なのだろうとも思います。妙にこのスターティング・ラインナップに魅了されている私自身が「クセモノ」なのかも知れませんがね。
今回は,“エル・ゴラッソ”紙に掲載された「モバイル連動企画 ジーコ、こいつ呼んでくれ」をベースに書いていこうかなと。
エディターさんは読者の皆さんの投票結果をまとめる形で,
という結論付けをしているわけですが,個人的には「ホメ言葉」だろうと思っています。
いつものように屋号的な表現をしますとですね。
尖った個性を持ったレーシング・マシンのような感じがするわけです。エンジン,ヒューエル・インジェクションにサスペンション。超一流であることは疑いようもないけれど,使い方を間違えるとその持てるポテンシャルをしっかりと引き出すことのできないような印象が強くもある。ポテンシャルを引き出すにはしっかりとした熟成ができるエンジニアが付いていなければならない,というような感じでしょうか。また,セッティング個所が一見すると多いような感じがするけれど,セオリー通りのセッティング・プロセスを面倒がらずに繰り返していくことで尖ったパーツの個性がひとつの方向性へと収斂されていくようにも感じます。
相当な悍馬だけれど,丁寧に調教をしていくことで超一流のパフォーマンスを引き出すことができるように感じられる,魅力的なオルタナティブ。いまの指揮官は間違いなく選ばないだろうなと思いながら,同時に「本当にこういうチームが編成されると面白いのだけれど」と感じます。
本来,こういう読者参加型記事が本大会前に企画される時点でかなりの「大問題」だとも思いますがね。
後継監督候補に関する動向の方が本大会における成績よりも気になる部分もありますし。どこかで冷静な部分が残ったまま(と言うよりもむしろ,ディビジョン2の「近くで行われている本気勝負」の方が気になりながら),本大会を迎えることになりそうです。