PWRCで快挙!

ちょっとだけ屋号関係の話をしてみようかな,と。


 タイトルでは「快挙」と書きはしましたけど。


 ドライヴァの実力を考えれば,世界レベルのラウンドであっても間違いなく良いトコロ(少なくともポディウム)には付けられるひとだと思いますから,ホントは「当然のこと」なのかも知れませんけどね。
 それはともかくも。WRCへのフル・ワークス体制での参戦を再び休止してしまった三菱自動車(親会社)さんでありますが,PWRC(プロダクション・カー選手権)では快挙を成し遂げてくれました。
 こちらのレポート(ラリーアート・オフィシャル)に詳しいのですが,ランサー・エボリューションを駆る奴田原選手が今季PWRC開幕戦であるラリー・モンテカルロにおいてポディウムの中央に立ち,PWRC初優勝を飾ったのであります。


 もともとポテンシャルだけを取り出せば,最大のライバルと考えられるインプレッサと互角であるとも評価できると思います。それだけに,参戦体制さえしっかりしたものが構築できるならば,ランサーに乗る日本人ドライヴァにも新井選手同様の活躍が期待できるはず,と思うひとも多かったのではないでしょうか。また,三菱サイドもそんな考え方を持っていたのでしょうか,WRカーを投入するWRCにおいてはワークス参戦を再休止していますが(これについては,ひょっとすると次期コルトを投入するつもりで準備中なのではないか,と思っていたりします),市販車のポテンシャルが大きく影響するPWRCには積極的な支援体制を敷いているように見えます。今回優勝を飾った奴田原選手を筆頭に,2位,4位にランサー・エボリューションユーザが付けていることを見ても,PWRCはスバルと三菱の一騎打ち的な要素が相当強いように見えます。


 第2戦はWRC第3戦と並催されるラリー・メキシコであります。このラウンドには昨季PWRCチャンプである新井選手もインプレッサで参戦とのこと。奴田原選手の参戦スケジュールがどうなるかにもよりますが,ひょっとすればワールド・チャンピオンを日本人選手同士で争う,ということにもなりそうです。