買えるボディ・カウル。

ちょっと,BCNR33時代のJGTCマシンを思い出してしまったです。


 個人的な好みを言えば,NASCAR(アメリカのストックカーレース)を強くイメージさせる“ペンズオイル・カラー”が好きでしたね。ワンシーズンだけ空力的に詰めたフロント・フェンダー形状をしていたことがあって,ちょうどその時期なのです。恐らく,チャンピオン・マシンだったということもあるのでしょうが,何となく似合っているな,と思ったです。


 それまでのニスモさんのスポンサーやホシノ・レーシングさん,あるいはハセミモータースポーツさんのメイン・スポンサーとと比較するわけではないのだけれど,やっぱりBCNR33のJGTC仕様とベストマッチなカラーリングだったのは,ペンゾオイルだったかな,と。


 実際に買える(乗れる)わけでもないのに,好みがあるわけですよ。


 これが実際に買えるものになりますと,もっと好みがハッキリすると思うわけです。


 お分かりですな。ちょっと時期外れではありますが「ユニ」の話です。


 まず,カラー・スキームがチーム・カラーを正確に反映しているか(鮮やかな発色か)どうかに始まり,襟付きかどうかも結構大事な要素になるし。そして,GTマシンのようにスポンサーがどこになるのか,そしてそのロゴは・・・,ということになるわけですよ。


 もちろん,グッドルッキンな方が良いに決まっておりますが。これだけ各方面でウワサになり,あらゆる評価(とは言え,ネガティブ方向が圧倒的に多いけど)で百家争鳴状態になる,ということはですよ。スポンサー様の知名度は一部で急激に上昇することになるんではないか,と。そこまでしっかりと計算してロゴタイプを決定したのであれば,とんでもなく緻密だと思いますです。


 ただ,同時に思うこととしてはですね。


 JGTCとかフォーミュラ1のボディ・カウルのように“ワンオフ“の代物ではないわけでしてね。単純に「インパクト勝負」をかけられる代物ではない。チケットと並ぶマーチャンダイジングの中核ではないですか。そっち方面の考慮はなかったのかな,と素朴に思ったりしますな。そうは言っても,ご協力いただけるパートナーのことを考えると,うかつなことは絶対営業サイドも言えなかろうし。実際にレプリカ・ユニを買う立場になるひとにとっても悩ましい話なんだろうけど,クラブサイドのひとにとっても実は悩ましい話だったのではなかろうかいな,と私は思うわけです。