ファミリーでもある戦闘集団。
JFAによるプレスリリースのあと,ちょっとタイムラグを置いて,各スポーツ・メディアでも代表候補のリスト(日刊スポーツ)がアップされております。
これについて,ちょっとだけ。
選出メンバーについては,当然のように一見して「変わり映えしない」とは思うし,「昨季リーグ戦でもっとも活躍したチームに対する敬意を感じない」とも強烈に思うところです。でも,前任者のように積極的にテストを繰り返し,「競争」を意図的に演出することでチームとしての戦闘力を増していくスタイルではなく,ある固定されたメンバーで戦い抜くことを目指す,言わば“ファミリー”のようなチームを指向しているのだ(=確か,宇都宮徹壱氏がこのような表現を採っていた,と記憶しているのですが,間違っていたら申し訳ない。),とすれば納得せざるを得ないな,とも感じています(・・・しかし,そうは言っても「中間点」という発想はないものか,とは正直思うな。)。
であれば,前任者時代以上に戦術的熟成度は高くなくてはならないはずです。
「即興性」だけで切り抜けられるほど,モダン・フットボールは甘くないでしょう。
合宿で,どれだけ組織的に熟成を深められるのか。あるいは,「結果だけが厳しく求められるゲーム」に臨むにあたって,どれだけ効果的な準備ができるのか,と言い換えていいかも知れません。この点に関しては,“ファミリー”であるならばこそ,戦闘モードに完全に切り替わる前の合宿時にはより厳しく見ていきたいと思っています。