2014〜15シーズンからコアチーム(香港セブンズ)。

2020を考えるならば,まずは2016。


 そして,2016を考えると,準備期間は決して余裕がある状態ではありません。ならば,長期にわたって強豪と真剣勝負ができる舞台に立つことが,最も重要な要素になってくるはずです。この最も重要な要素を,香港セブンズでつかみ取ることができた。今回は,こちらの記事(ラグビー・リパブリック)をもとに,楕円球方面なお話をちょっとだけ書いていこう,と思います。


 HSBCセブンズ・ワールドシリーズ第7戦,香港セブンズであります。


 この香港セブンズ,大きな意味を持つトーナメントでありました。こちらのページ(HSBCセブンズ・ワールドシリーズ(オフィシャル・英語)にもあるように,2013〜14シーズンから適用されるコアチームへの昇格,およびコアチームからの降格についての枠組みによって,香港セブンズがコアチーム昇格に向けたトーナメントに位置付けられたのです。コアチーム昇格への指定席切符は1枚だけ。厳しいトーナメントであったわけですが,この厳しいトーナメントを制して,2014〜15シーズンからのコアチーム昇格を決めた,というわけです。


 とは言え,ここからが「本格的な始まり」だと思っています。


 セブンズは15人制とは違って,高い機動性が求められるのは当然として,「個」としての強さ,インテリジェンスも同時に求められるように思います。15人制でも当然に求められる要素ではあると思いますが,よりセブンズの競技適性を意識して「個」の強さ,インテリジェンスを見ていく必要が出てきているように思います。加えて,来季からは長期にわたるラウンドを戦うことになります。そのなかで,強豪との距離を着実に縮めていくアプローチが大事になる,と思っています。強豪との真剣勝負を通じて,自分たちの戦い方に対する課題が見えてくるものと思います。この課題をトレーニングによって潰していくこと,課題をクリアして次のラウンドへ臨んでいく,という循環を機能させることが求められるように感じるわけです。


 「強化の場」をつかみ取ったのは間違いないことです。でも,つかみ取っただけで終わってはもったいない。この舞台を最大限に生かす体制をどれだけ整えることができるか,がセブンズの強化へとつながっていくものと思っています。