対仙台戦(13−31A)。

どんなときも,自分たちのやり方を貫けるか。


 自分たちの強みがどこにあるか,明確に理解しているとは思います。思いますが,心理的な部分で強みを押し出しきれない要素が出てきてしまうのかな,と感じるところがあるのです。たとえばカップ戦で,「勝ちたい」という意識よりも「負けたくない」という意識が強まってしまうことで,自分たちの強み,自分たちらしい戦い方が(結果として,だと思いますが)抑え込まれてしまうことと共通する部分があるのかな,と思うのです。


 アウェイ・マッチな仙台戦であります。遅筆堂なタイミングでもありますし,感じるところを書いておこう,と思います。


 守備応対面で,修正すべき部分がないのか,と言えば,恐らくあるはずです。と言いますか,守備応対面で整理すべき部分は間違いなくある,とも感じます。しかし同時に,「この時期に」戦術的な約束事を付け加えることが必要なのだろうか,と思ってもいます。


 むしろ,自分たちの強みに徹底してこだわるべきではないか。自分たちの戦い方を貫くべきではないか,と。


 守備応対面にしても,相手を網に掛けるような守備応対を仕掛ける,そんな戦い方をしているわけではありません。どちらかと言えば,そんな戦い方を苦手にしている,とも言えるでしょうか。12シーズンはどちらかと言うと,守備ブロックで網を掛けるような守備応対だったように思いますが,相手の圧力によって縦のバランス,距離感が潰れるような形になってしまったような印象が残っています。自分たちの戦い方,攻撃を表現する,という部分から考えても,相手を抑え込む守備応対というのではなくて,攻撃をいい形,いい距離感で始めるための守備応対,という出発点だな,と思うわけです。


 であれば,試合終了間際の時間帯の「レバタラ」は,守備面での課題というよりも,チーム・バランスを守備方向に傾けてしまって,自分たちの強みを自分たちで抑え込んでしまった,という課題に向けられるべきかな,と思うのです。攻撃的な部分を徹底することで,「結果として」1点を守りきることができた。そんな形に持ち込むべきであって,守備応対面でのバランスを意識して結果的に強みを自分たちから潰してしまうことはない,と。


 開始直後の時間帯に失点を喫したことも,課題と言えば言えるかも知れませんが,反面でチームに攻撃的な姿勢を思い出させる,大きな刺激だったと見ることもできるかも知れません。課題というならば,相手にゴールを奪われる,という刺激を受ける前に自分たちの戦い方を押し出していくこと,でしょう。足らざるものを埋めていくのではなくて,どれだけ長い時間,自分たちの強みを押し出し続けられるのか,が最終盤には問われるのかな,と思うのです。