2ステージ制導入正式決定。

どうせやるなら,徹底したポスト・シーズンにしてほしいですね。


 シングル・ディビジョンなのにポスト・シーズンを戦うだなんて,不自然極まりないではないですか。せっかくですから,ディビジョン制の導入もセットにされたらいかがですか,と提案してみたいですね。彼らが言うスーパーステージはあくまでも,ディビジョン・シリーズのお話にして。やはり,カップ(シャーレなんて鋳潰して,カップだけにしてほしいくらいです。)の帰趨を決める短期決戦は,ややこしい形ではない方がいいですよ。ついでに言えば,ホーム・アンド・アウェイなんてケチなことを言わずに,2戦先勝とか,4戦先勝くらいやったらいかがでしょう。そんなにアメリカンなやり方が好みなら,徹底してアメリカ的な手法にこだわらないと。


 ・・・バカらしい。


 どなたかが書いていたことでもありますが,フットボールという競技は,ある意味で理不尽な競技だと思っています。戦術的に緻密なフットボールを展開していても,そのフットボールが結果を常に引き出せるとは限らない。逆に,シンプルな攻撃に屈してしまうことがある。それどころか,結果を引き出せないと,どんなに高い理想を掲げたフットボールであっても,疑心暗鬼に陥っていってしまう。というように,理不尽なところのある競技にあって,何とか理に適う順位決定方法を,と編み出されたのが長期戦を戦うリーグ戦ではないか,と。私もそう思っています。それなのに,あえて理不尽さを抱えかねないようなトーナメント方式へと「再び」変更するなどと,バカらしい限りではないか,と思うのです。中途半端にアメリカンなポスト・シーズンのアイディアを持ち込み,Jリーグが更に発展成長していくための手段とは,さらにバカらしい。ホーム・アンド・アウェイが成立していない時点でアンフェアだし,長期戦を戦い抜くことに価値を置かない,少なくとも長期戦を戦い抜くことの価値を相当程度に貶めるトーナメント形式がフェアだとは,到底言えるものではありません。


 カップ戦とは違う尺度でクラブを評価する,そんな側面を持っているリーグ戦にカップ戦的な要素を持ち込む。カップ戦の権威を大事にできなかったのに,リーグ戦の権威をも貶めかねない。


 それならば,2015シーズンからは「純然たるカップ戦」だけを楽しむことにでもしましょうか。