B3 BiTurbo.

かつてのセグメントEが,ほぼ現代のセグメントD。


 そう考えると,ちょっとB10のような雰囲気がある,かも知れませんね。



 リーグ戦が代表戦の影響でショート・インターバル,ということもあって,ちょっとばかり長めにお休みしてしまいました。お休み明けのエントリは,フットボールを離れまして,こちらの記事をもとに,アルピナの新型車種,B3 BiTurboについてちょっとだけ書いていこう,と思います。


 さて。ちょっと,デザインの話を続けますと。


 長島さんやクリストファー・バングルさんがデザイン部門を統括していた時代は,現代的なデザイン要素が落とし込まれていた,という印象は強い反面,BMWの歴史を落とし込んだデザイン,という印象はそれほど強くありませんでした。たとえば,クリストファー・バングルさんのデザイン手法は,多くの自動車メーカに大きな影響を与えましたが,BMWのデザイン手法から大きく離れてしまっていたために,決して好意的な評価ばかりではなかった(個人的には,クリストファーさんがデザインした5シリーズ,そのトップレンジであるM5はすごく魅力的ですが。)ように思います。


 現在,BMWのデザインをまとめているエイドリアン・ファン・ホーイドンクさんは,B10のベースとなったE34型,そのデザインを担当していたエルコーレ・スパーダさんと重なるデザイン手法を採用しているように思います。現代的な要素にも意識を振り向けつつ,BMWが歴史的に採用してきたデザイン・キューをしっかりと落とし込んでいる。E90型との連続性よりも,E34型との相似性を感じる。その背景には,デザイン手法という要素があるように思います。


 さてさて。エンジニアリング面であります。


 個人的には,この記事に紹介されていない要素が最も重要な部分だろう,と思っています。サスペンション・セッティングです。アルピナは緻密なバランスの上に成立している,と言われ,そのために,定期的な点検整備が必要不可欠な要素である,との指摘もあるのですが,それだけに実際のライド感がどのようなものなのか,実際に試してみたいと思うのです。とは言え,車両価格だけで1000万円近くですから,オイソレと契約書を手交するわけにはいかないのですが,ファクトリーから送られてきたばかりのアルピナがどれほどのバランスを持っているのか,実体験してみたいと思わせるアルピナは,やはり現代では3シリーズをベースとするB3だろう,と思うのです。