50/92と2019(第92回全国高校選手権)。

近鉄花園で開催されるようになってから,50回目。


 しかしながら,個人的には2019から逆算して何回目,という意識でこの選手権を見る必要性もあるかな,と思いますし,この選手権で2019に活躍する(かも知れない)才能を外野として見つけてみる,という見方もあるな,と思っています。


 年末年始休暇にはいささか早い時期ではあったのですが,ちょっとばかりお休みをいただいてしまいました。今回はフットボール,ではありますが楕円球方面の話をこちらの記事をもとに,ちょっとだけ短めに書いていこう,と思います。


 この記事をまとめた吉見さんは,矢部専務理事のコメントを紹介しています。


 第92回大会に出た選手のなかから,2019年の日本代表になる選手もいるでしょう,と。恐らく,矢部さんは控えめにコメントしたのかな,と思いますが,個人的には「2019のジャパンを背負って立つ,中心選手が複数出てきてほしい」と思っています。


 もちろん,若い選手だけでチームが組めるわけではないし,ベテラン勢が欠けたチームであるならば,若いがための危険性も持つだろう(チームが難しい状態に置かれたときに,チームが安定性を失う危険性を孕む),と思っています。それだけに,世代間バランスは重要な要素だろうとも思っています。いますが,選手強化という側面から見れば,世代間バランスという言葉だけでなく,チーム内競争であったり,世代間競争という言葉を持ち出したいところです。現在の主力選手を突き上げる(だけでなく,代表キャップを奪う),そんな選手が出てきてほしいな,と思うわけです。そのためのファースト・ステップが,この高校選手権であったり,熊谷での選抜かな,と見ています。


 以前も書いたか,と思いますが,2019に向けたリードタイムは決して多くはない,と思います。すでに,90回記念大会段階から,高い能力を示している選手,荒削りかも知れないけれど,潜在能力を感じさせる選手を強化していくべき時期ではないか,と思っています。


 であるならば,ここ数季の高校選手権は単純に,どのチームが頂点に立つか(東福岡が4連覇を達成できるか,という見方も当然ありますが。),という視点だけでなく,どんな選手が高い能力を見せてくれるか,であったり潜在能力を感じさせてくれるか,という見方もできるかな,と思います。いまの代表に割って入っていける,そんな可能性を感じさせる選手は誰だろう,と。ラグビーフットボール団体競技ですし,であればチームとしての完成度,コンビネーションの熟成度であったりが重要なのは言うまでもありませんが,ちょっとばかりスカウト・スタッフのような見方(個にフォーカスした見方)をしながら今季の選手権を見てみる,というのも面白いかも知れない,などと思います。