アウェイで先手(2012 Stanley Cup Finals)。

ともすれば,スタンレーカップにまで駆け上がっていくかも知れない。


 そんなことを,ふと思わせる初戦であります。


 ひさびさのエントリでありますが,今回はフットボールを離れまして,アイスホッケーな話をちょっと短めに書いていこう,と思います。


 以前のエントリでは,ロサンジェルス・キングスがスタンレーカップへの切符をつかんだことを扱いましたが,そのなかで相手は恐らくニュージャージー・デヴィルスではないか,と書いてみました。個人的には,NYRが上がってくるのもいいかな,と思っていたのですが,やはりカンファレンス・ファイナルを有利に戦っていたニュージャージーが切符を奪取しました。


 外野から見ると,(失礼な言い方ではありますが)いささか予想外なチームが上がってきてしまったな,という印象も強いのですが,こういうチームがポスト・シーズンを駆け抜けていくことができる,という部分は確かにアメリカン・スポーツの魅力ではあるな,と思ったりするわけです。いずれにせよ,カップへの挑戦権を獲得した2つのチームが決まって,最後の短期決戦が動き出した,というわけです。


 第1戦,本拠地であるプルデンシャル・センターで戦えるデヴィルスからすれば,何としても主導権を握りたかったところだろう,と思います。けれど,先制点を奪取して,プレッシャーを掛けることができたのは,ビジターであるキングスでした。このビハインドを,第2ピリオドの段階ではね返すことができたのは大きいのですが,第3ピリオドが終了した段階で1−1のスコアは動かず,延長戦へと突入します。この延長戦を制したのも,キングスだったのです。


 さて。LAにしてみれば,理想的な形で第1戦を取れたのかな,と思います。ポスト・シーズン,その第1ラウンドからしっかりと構築してきた戦い方のリズムをNJに崩されることなく,スタンレーカップにも持ち込めたのではないか,と思うからです。それだけに,NJからすれば第2戦が大きな意味を持つのではないかな,と見ています。早い段階でLAのリズムを断ち切っておかないと,彼らのリズムから逃げられないままにこの短期決戦を終わってしまうことになる,かも知れません。カンファレンス・ファイナルまでとは違う,厳しい短期決戦であることを,NJが第2戦で示すことができれば,緊張感のある短期決戦になってくれるのではないかな,と期待しています。