対磐田戦(12−GL#2)。

確か,監督就任が浮上してきた段階で書いたことですけども。


 やはり,「考えること」を求めるフットボールなのだな,と実感します。


 まいどいつも通りに,の磐田戦であります。今回は短めに。


 ミシャさんが,何を狙って3を落とし込もうとしているのか。


 「相手とのギャップ」である,と説明されます。たとえば,相手と同じパッケージを採用しているのであれば,数的優位という形にもならないし,逆に数的不利に陥るという形にもなりません。いわゆる“ミラーゲーム”でありますが1on1が常に,という状態です。つまり,この1on1の状態を攻撃面においてつくらない,ということを狙っているとされるわけです。


 このことを,逆方向から見たときにどういうことが言えるのか。


 守備応対では,相手に数的優位な状態をつくらせないこと,になりましょう。誰に対して誰が付いていくべきか,ダッグアウトからの指示があろうとなかろうと,ゾーン・ディフェンスを採用するとしてもマンマーク・ディフェンスであるとしてもピッチの中で的確に判断していく必要がある,ということになるかな,と思うのです。3であって,でも3だけでない,という意味が,この数的同数の作り方にあるように感じますし,その基盤が考えること,要はゲーム・インテリジェンスではないかな,と思います。この試合,立ち上がりの段階から後手を踏んだ,その背後にあるものでもあるかな,と。


 3であって3でなくて,を染み込ませるには,当然にトレーニングも重要だろうと思いますが,やはり実戦でどこまでトレーニング通りのイメージを描けるか,という部分も大事かな,と思います。


 描かなくてはいけないフットボールは,明確に提示されています。そして,そのために求められている要素も,明確です。そして,描けた部分と,描ききれなかった部分が,この試合では比較的明確になった,とも感じます。であれば,課題が明確になっている,とも感じるわけです。「勝ち点」を奪うことはできなかったわけですが,その後のチーム・ビルディングにとって決して小さくない課題が明確になった,そんな試合でもあるかな,と思います。