浦和が駒場命名権獲得へ。

正確には,「獲得する方向である」ようですが。


 であるとしても,やはり期待してしまいますね。


 見出しをそのままタイトルへと転用してしまいましたが,今回はこちらの記事をもとに,駒場の話を書いていこう,と思っています。


 いまでこそ,ファースト・チームの本拠地は中野田でありますが,個人的に駒場という存在は色褪せているものではありません。住宅街に寄り添うような競技場で,バックスタンド1階,その奥からの眺めはどこか,イングランドの競技場と共通する雰囲気を感じたりします。バックスタンド2階であっても,風向きにはよるのですがピッチの香りを感じることができます。決して,数多くの勝利に彩られた競技場,ではないかも知れませんが,ファースト・チームやクラブ,そして競技場へと足を運んだひとたちの喜怒哀楽,いろいろな思いを受け止め続けてきた競技場として,どこかでやはり,特別視している部分があるのです。


 そんな駒場命名権を,クラブが取得する方向にある,という話です。


 契約期間,あるいは契約金額などの記述はありませんから,冒頭に書いたようにあくまでも,命名権獲得の方向で交渉中,という理解がフェアなのかな,と思いますが,いずれにしても,この話が順調に推移すればフットボール・クラブが競技場の命名権を取得,というはじめてのケースになるわけです。


 命名権を取得,となると,当然ながら駒場をどのようにして活用していくのか,という話になっていくように思いますが,まずはこの記事が指摘するように,レディースの本拠地として活用するのが大きな柱になるはずです。また,ユースの本拠地,という位置付けもあるように思います。まだ高円宮杯が欧州カップ戦のようなトーナメント・スタイルだった時期,グループリーグを開催していたのは駒場でした。でありますが,プレミアリーグになってからのユースは第2グラウンドを実質的な本拠地として戦っています。プロフェッショナルへの関門でもあるユース,その主戦場はやはり,歴史を感じさせる駒場であってほしい,と思いますし,個人的には(いささか気の早い話過ぎるのですが)来期以降の会場は駒場をできるだけ多く指名してほしい,と思うところです。


 いずれにしても,話がまとまることを期待したい,そんな話であります。