組み合わせ決定(第49回日本選手権)。

POTの結果と,ワイルドカードの結果待ちだったわけですが。


 いよいよ決定しました(JRFUオフィシャル)。ということで,例年取り扱っております(ですので,タイトルも極力ストレートなタイトルにしてみました。),ラグビー日本選手権の組み合わせであります。


 では,大学勢に注目するところからはじめましょう。


 大学選手権覇者である帝京大学は,クラブ・チャンプである六甲ファイティングブルと1回戦を戦い,準優勝チームである天理大学は,来季からのトップリーグ昇格を決めた,キヤノン・イーグルス近鉄花園で選手権初戦を戦います。いずれも簡単な試合ではない,と思いますが,大学勢としての存在感をぜひとも示してほしい,と思います。要は,2回戦に進出して,トップリーグ勢との真っ向勝負を戦ってもらいたい(そして,アップセットを演じてほしい)と思っているわけです。


 わけですが,今季に関してはアップセット,意外に難しいかも知れない,とも思っています。


 ブレイブルーパススティーラーズの存在,であります。特に,ブレイブルーパスは選手権へのモチベーションが相当に高いだろう,と感じるのです。その大きな要因は,当然ながらPOT,であります。POTについては明日以降書いていこう,と思いますが,秩父宮でのブレイブルーパスはクリティカルな曲面で誘発してしまった(誘発させられた,と言うべきかも知れません。)ミス,要はディテールに関わる部分でワイルドナイツにスコアを動かされてしまった,という印象です。少なくとも,ブレイブルーパスが描こうとしているラグビーは相当程度,表現されていたように感じます。それだけに,POTでの失敗は選手権で,という意識に切り替わっているだろう,と思うのです。


 そして,スティーラーズ,であります。


 スティーラーズについては,TL最終節の印象ですが,チーム状態がやっと上昇曲線へと乗ってきたかな,という印象があります。POT初戦,グリーンロケッツを寄せ付けなかったサンゴリアスを相手に,互角の勝負を挑んでいったわけですから,選手権に向けてもポジティブな姿勢を維持できるかな,と見ているわけです。


 そして,トップリーグ・チャンプの称号を懸けて雌雄を決する,サンゴリアスワイルドナイツが最後に選手権へと出てくるわけです。


 TLとの2冠,ということになるのか,それともリーグ・チャンプとカップ・ウィナーが分かれるのか(当然,ワイルドカード勢,そしてPOT参加組がウィナーの称号を得る,ということも含めて,です。)。TL最終節,そしてPOTを見る限り,勝負権を持ったチームは複数ある,と感じます。曲面ベースで見ると,確かに強烈なパフォーマンスを表現しているチームもありますが,秩父宮でのブレイブルーパスのように,ディテールを詰め切れないとリズムを自分たちから相手に譲り渡してしまうことにもなる。らしさ,のみならず,どこまでディテールにまでこだわった戦いができるか,楽しみであります。