ガヤルド・スパイダーにMR。

不思議な組み合わせ,と言えば言えるかも知れません。


 今回は,フットボールを離れましてwebCGさんのニュース記事をもとに,ランボルギーニガヤルドに新たに追加されたモデルについて、ちょっと短めに書いていこう,と思います。



 さて。今回は技術的な側面を中心に書いていこう,と思います。


 この追加モデル,技術的な鍵となるのはESPのセッティングかな,と思います。安全性を重視するセッティングであるとすれば,ESPに積極的な介入を許すセッティングを施してくるかな,と感じるところです。しかしながら,この記事をまとめた関さんによれば,ランボルギーニ

 意図したとおりのテールスライドに持ち込むことができる
 常にマシンをコントロールして力強い走りを楽しみたいドライバーにとって、完璧なパートナーになる


とのコメントをしています。であるとすれば,ESPのセッティングは必要最低限に抑え込まれているのではないかな,と推理しています。要は,基本的に「踏んで曲がる」ためのセッティングが施されていて、ESPはギリギリまで介入を抑える,そんなプログラミングになっているのではないか,と見ているのです。


 当然,オープン・ボディ(ルーフという剛性部材が存在していない)ですから乗員の安全性確保は最優先項目となるはずです。恐らく,ジャーマンなメイクスあたりだったら,ESPのセッティングは安全性方向に振られたものになるでしょう。ただ,イタリアンなメイクスはランボルギーニに限らず,スポーツ・ドライヴィングを存分に楽しむためには「踏んで曲がる」ができないと,という意識を持っているように思うのです。かつて,(メイクスが違うので直接的な比較はできないかな,とは思うのですけど)マセラッティについての記事を読んだことがあるのですが,彼らは車両開発にあってスポーツ・ドライヴィングをするためのクルマには迷わず,踏んで曲がるためのセッティングを施しているようです。恐らく,ランボルギーニも同じような意識を持っているのではないでしょうか。


 ワインディングを,絶妙なドリフト・アングルで駆け抜けていくオープン・ボディ。


 いかにもイタリアンらしいな,とは思うのですが,公道で絶妙なドリフト・アングル,というのは速度域的に他のひとへのご迷惑,な可能性がいささか高い。もちろん,免許も身体も大事です。であれば,オープン・ロードではなくて,レース・トラックなどのクローズド・コースでヘルメットを装着した状態で思う存分,絶妙なドリフト・アングルを堪能するのが良策かな,などと思います。