交流戦導入へ(関東大学ラグビー)。

2019に向けて,鍵を握っているところが動き出したか,と。


 個人的には,そんな印象を持っています。


 今回はフットボールでも楕円球方面なフットボールの話を,こちらのニュース記事をもとに書いていこう,と思います。


 さて。ごく大ざっぱにこの記事を要約しますと,対抗戦グループとリーグ戦,それぞれの上位4チーム(と,下位4チーム)で戦われる交流戦を導入する,とのことであります。今季,と言いますか,今季終了後のポスト・シーズン,と言いますか,そんな時期に早稲田大と東海大,あるいは帝京大関東学院大,などの対戦が,カップ戦とは違う形で実現する,ということです。とりあえず,「最初の一歩」としては歓迎すべき話かな,とは思います。


 ただ,さらなる実戦環境の整備は急務である,と思っています。


 2019の主力を育てるリーグ戦は,どこになるのか。


 2019から逆算して考えてみれば,自然に答えが導けるはずです。


 個人的には,2019,のみならず2015の鍵を握る重要な役割を担っているリーグ戦だと思っているのですが,現状において大学リーグは1回戦総当たり制のリーグ戦でしかありません。今回,導入が決定した交流戦を含めても14ゲームが用意されるに過ぎないのです。カップ戦,というオプションが確かにありますが,そのオプションをフルに使ったとしても,決して多くのゲームが用意できるわけではありません。そんな限られた実戦環境だけで,果たして継続的な選手強化が可能でしょうか,と。加えて書けば。リーグ別試合結果(関東協会オフィシャル)を眺めてみると,対抗戦Aグループ,リーグ戦1部ともに,上位チームと下位チームとの実力差がかなり明確なものになっています。実質的な勝負権を持っているチームはかなり限られていて,さらにはそんなチームが1回しか対戦しない,ということです。対戦相手へのスカウティング,前回対戦時で明確になった課題などを突き合わせて戦術的なリファインメントを施し,2回目の対戦に臨む。そんな,チームとしての「チカラ」を試す,長期にわたって試す形になっていないことが,最終的には“ジャパン”のポテンシャルに影響しているのではないか,と見ているのです。


 まだまだ不足だとは言え,大学側が一歩を踏み出した。この一歩は関東協会,そしてJRFUへと投げられたボールだと思うのです。このボール,大事に扱ってほしい,と強く思います。