新日鐵釜石対東京三洋電機(OB戦)。

やはり,「あの時代」の赤は確かに新日鐵釜石のものでしたね。


 スティーラーズこと,神戸製鋼の代名詞となるのはもうちょっと後のこと,ですし。


 ちょっと久々,でありますが楕円球な話をこちらのニュース記事をもとに,ちょっと短めに書いておこう,と思います。


 さて。この対戦は,太田市運動公園で行われました。新日鐵釜石,のOBと,東京三洋電機三洋電機)のOBとで戦われた,慈善試合であります。


 ワイルドナイツの母体は三洋電機からパナソニックへと変更を受け,イメージカラーも赤から青へ,と大転換を受けてはいますが,チームの歴史はしっかりと受け継がれています。そんなことを明確に思わせてくれる,そんな慈善試合でもあったかな,と思うのです。
 この慈善試合,ホストであるワイルドナイツ,ではなかった,東京三洋電機(今回は敢えて,実業団時代の表記にしてみます。)は,セカンド・ジャージを着用しています。そのセカンド・ジャージに刺繍,あるいはプリントされていたコーポレート・ロゴは三洋電機のものでしたし,現代的な軽量,かつフィット感を重視したジャージではなくて,コットンであることを遠目からでも感じさせる,懐かしいジャージを仕立ててきたのでした。そして,そのデザインはイングランドプレミアシップを戦うチームをちょっと想像させるような,個性的なものです。「らしい」ジャージを復刻してきたわけですね。
 そして,ビジターである新日鐵釜石は,彼らの代名詞でもあった「赤い」ジャージであります。釜石と言えば,の松尾さんも太田のフィールドに立っていて,現役時代,とは当然プレー・スピードは圧倒的に違うわけですが,それでもリズム感,のようなものはやはり変わらないのだな,と感じさせるものがありました。


 3月11日の,あの出来事がなければ組まれなかった試合かも知れないし,なかなか見ることのできない“フィールドの同窓会”かも知れない,とも思うのですが,時にはチームの歴史を思い起こさせる,こんな試合があってもいい,と思うのです。
 真剣勝負のラグビーが魅力的なのは当然として,かつて真剣勝負を演じてきたOBが展開するラグビーも,違った魅力があるように思います。こういう企画,できる限り長く(支援,チャリティも,長く続けてこそ意味がある,と思いますし。)続けていってほしい,と思います。