ウェンブリーへの切符(欧州カップ戦)。

個人的には,スパーズが楽しみだったのですがね。


 プレミアシップ,そのスタンディングを見てもなかなかの位置に付けています。さすがに,再び欧州カップ戦への切符を奪取できる位置(と言っても,予選からの参加となる4位のポジションでありますが。)との距離はちょっとばかりある,わけですが,まだまだヨーロッパ・リーグ出場権への勝負権は保持している。そんな好調さは欧州カップ戦の舞台でもしっかりと表現されていて,ガンナーズとの距離がちょっとだけ縮まった(ノースロンドン・ダービーへの熱が,ちょっとだけ上がる)ような感覚を持っているだろうな,と個人的にも感じる戦いぶりでありました。


 そんなスパーズを退けたレアル・マドリーも,バルサまでを止めることができなかった,というのが片方の準決勝であります。ジョゼにしてみれば,思う通りにゲーム・プランを描ききれなかったという思いもありましょうが,ジョゼらしさを存分に表現するにはレアル・マドリーというクラブはちょっとばかり窮屈なのではないかな,と思ったりします。


 ウェンブリーへの指定席切符が確定した,欧州カップ戦であります。


 さて。もうひとつですが。


 どこまでシャルケが駆け上がれるか,と見ていた方も多かったかな,と思うのですが,なかなかにユナイテッドの壁は高かった。QFでの戦いぶりを思えば,もうちょっと拮抗した戦いになるのではないか,と思っていたのですが,ヴェルティンス・アレーナアレーナ・アウフシャルケという言い方が気分かも知れませんね。)での準決勝第1戦,この段階でビハインドを背負う結果になってしまった。QFで彼らがインテルナツィオナーレ・ミラノに対して仕掛けていったような戦い方を,(あのときのシャルケインテル戦ほどにオープンではないとしても。)ユナイテッドにさせてしまったわけです。となると,シャルケとしては戦い方を選択する,などという段階ではありません。そういう状態の相手を迎え撃つわけですから,ユナイテッドとしては戦い方に余裕が持てる。実際,オールド・トラフォードでの第2戦はユナイテッドにしっかりとコントロールされてしまった,という印象であります。


 さてさて。ウェンブリーでの決勝戦は,バルサとユナイテッドで戦われることになるわけです。


 イングランドびいきとしては,やはりウェンブリーが決勝戦をホストするわけで,どうしてもイングランド勢には勝ち上がってきてほしかった,というのが本音です。それだけに,(スパーズがQFで止まってしまったのは残念なのでありますが)ユナイテッドが残ってくれたのはうれしい限りであります。意外なほどにビッグイヤーを掲げた回数が少ないユナイテッドでありますが,今回は手が届くか。期待であります。