関東大学リーグ戦、日程発表。

スケジュールの書き直し,と書いてしまうと簡単に映りますが。


 実際には,あらゆる部分に「再調整」をかけなければならないだろう,と感じます。


 Jが本拠地としている競技場であってもスケジュール調整には煩雑な手続きがあるものと思いますが,大学リーグが利用する競技場であれば,もっと再調整には煩雑な手続きが必要になるのではないかな,と思います。もともと大学リーグが使う予定だった日程,その日程で行われるのが・・・節から・・・節へと変更を受けるだけ,ならばまだいいけれど,もともとリーグ戦日程としてセットされていなかった時期に,新たな日程を組み込むとなれば,その日程にもともと予定を組んでいた「どなたか」がいれば,そのどなたかに協力を求めなければなりません。その協力を求める話が不調に終われば新たな競技場を探さなければならないし,その新たな競技場が簡単に見つかる,という保証はなかなかない。競技場,キックオフ・タイムが空欄になっている,というのはそういうことかな,と思うのです。


 さて。今回は関東大学連盟さんのリリース前期日程についてのスケジュール(PDFファイル・関東大学連盟オフィシャル)をもとに,大学リーグな話を書いていこう,と思います。


 さて。まずはスケジュールを見てみますに。


 恐らく,9月にずれ込んでいる前期終盤の2節が,調整中ということでありましょう。6月末からの中断期間を何とかすれば,と思われがちですが,そうなると天皇杯予選であったり,総理大臣杯などと日程がバッティングしてしまったりして,さらに調整が難しくなる,ということもあるのかな,と感じます。また,今季については「コパ・アメリカ」の存在も見え隠れしますから,そちら方面での配慮もどこかにある,かも知れません。対して,第1節からのスケジュールを見ると,平日開催なゲームはGW中の開幕節だけでありますから,ほぼ当初予定通りの競技場で当初予定通りの開催ができる,ということなのだろう,と思います。


 Jを軸足にしつつ,となると,なかなか足を運ぶのが難しい,ときもあるのですが,今季も可能な範囲で大学リーグなゲームも足を運んでみようと思っています。


 と終わってしまうのもなんですので,ちょっとオマケな話を。


 ユースなフットボールを意識しはじめた時期と,大学リーグを意識しはじめた時期は間違いなくリンクしています。端的に書けば,“ポスト・ユース”が気になるわけです。ユースで主力だったとしても,その主力選手がそのままファースト・チームへと昇格できる保証はありません。むしろ,ポスト・ユースという道に進むフットボーラーの方が多い,と言うのがフェアかも知れません。そんなフットボーラーが,新たな舞台でどんな姿を見せてくれるのだろう,という興味があるのです。


 そして,ユース時代に慣れ親しんだファースト・キットに再び袖を通すことがある,かも知れない。宇賀神選手は,そんな可能性を自らのチカラで現実へと変えた存在でもあります。


 ユースから直接ファースト・チームへ,という道筋だけがプロフェッショナルへの道筋ではない。アウトサイドから見て,ともすれば遠回りに映るような道筋であろうと,フットボーラーが成長するには「必要な」道筋だった,と。そう思わせてくれるフットボーラー,ポスト・ユースなフットボーラーを再び見てみたい,と思いますし,そのためにはしっかりと「戦う舞台」が必要です。ただ,今季はJを含めてスケジュールに大幅な変更を余儀なくされています。このリリースにも書かれていますが,「開催が危ぶまれていた」のが何とか開催に漕ぎ着けた,と。フットボールができる環境が今季も用意できた,と言うだけである意味しあわせなこと,なのだと思いますが,そのしあわせをフットボーラーはそのプレーで見せてほしいな,と思います。そして,いつかプロフェッショナルの舞台でその姿が見られることを,と思うのです。