電力事情と練習環境。

とりあえず計画停電は原則実施せず,でありますが。


 電力供給が厳しい状態であることに違いはありません。需給バランスを示すバー・グラフが表示されているサイトもありますが,気温が安定してきた(と言いますか,ちょっと季節を先取りする形ではありますが。)状況であっても余裕が出てきている,とはちょっと言いにくい状態です。


 そんな状態ですと,競技場に設置されているフラッドライトのことが気になります。なりますが,実際にはフラッドライトを設置しているのは競技場だけに限った話ではありません。この視点,すっかり落ちていたな,と実感します。今回は朝日新聞さんの記事をもとにしつつ書いていこう,と思います。


 この記事で取り扱われているのは,JFLを主戦場としているチームです。


 ほぼプロフェッショナル,として位置付けられているクラブならば,トレーニング・スケジュールの自由度はある程度確保できるかな,とは思います。ですが,アマチュアとしてのスタンスを崩していないクラブにとって,練習環境に電力事情が影を落とす,と。社業を圧迫するような形でトレーニング・スケジュールを組むわけにはいかない。反面で,通常のトレーニング・スケジュールから動かさずに,となると,電力事情からくる制約を受けなくてはいけない。この記事では,トレーニング・スケジュールを始業前の1時間,と変更した横河武蔵野,クルマのヘッドライトでグラウンドを照らし,トレーニングをしている栃木ウーヴァが取り上げられています。


 この記事ではJFLが言わば「代表」として扱われていますが,なでしこを主戦場とするクラブにあっても,似たような環境を余儀なくされるところがありましょうし,Jの下部組織にしても電力事情に配慮したトレーニング・グラウンドの運用であったり,トレーニング・スケジュールの変更などに取り組んでいるものと思います。


 100%,という状態から程遠いのが今季であるとして。


 それでも,フットボールができる環境が失われたわけではない。実際にある環境の中で最善の方法を。そういう姿がこの記事には書かれていますし,きっとほかのカテゴリでトレーニングしているフットボーラーにも同じような感覚があるのかも知れない。そういう感覚,最も大事なもの,だと感じるところです。