不思議な決断。

何のことか,ほぼお分かりかと思いますが。


 セントラルの開催時期の話であります。と言いますか,お久しぶりです。いつもアップするタイミングを計画停電やら何やらで飛ばしてしまうと,自分にとって最も近い位置にあるフットボールがない,ということもあって(要は,ネタ枯れですね。),お休みをいただく形になってしまいました。


 さて。再びセントラルの話ですけども。


 あり得ない仮定論ですけれど,セントラルに加盟する球団がすべて,60Hz帯に収まっているのであれば,自粛などしないでしっかりとプロフェッショナルとしての活動を,と思います。


 今回の地震は,よく言われる「100年に1度」を通り越して,「1000年に1度」に近いような,そんな未曾有の事態とのことです。そんな事態に見舞われた東北,広く言うならば東日本のひとたち,彼らの心とともにありたい,という思いは自然だと思いますし,その思いはすごく大事なもの,と思います。思いますが,同時に「日本が動き続ける」ことも大事だろう,と思うのです。個人的には,被害を受けなかったエリア,そして60Hz帯なひとたちにはむしろ,いつもより多めに「動いて」ほしいと思っています。東日本が計画停電,という大きな足かせによって思うように動けない分,存分に動いてほしい(この国の経済を動くことで循環させてほしい),と思うのです。そして,東北をバックアップしてあげてほしい,と。そういう発想で,関西の球団が動き出してくれるというのならば,全面的に賛成したいし,もっと積極的に,とも思うのですが。


 今回の話はどこか,おかしな話です。


 セントラルの半数を占める3球団が50Hz帯,しかも計画停電という事態に陥っているエリアを本拠地としていることを思えば,予定通りにシーズン開幕をすべきだ,という言い方はできないな,と思うのです。それでも,横浜や神宮はドームではないから,ナイトゲームをしなければ,という選択肢が考えられます。その選択肢も取り得ないのが,東京ドームでありまして。試合開始の時間帯がどうあろうと,フラッドライトを点灯させざるを得ない構造であります。加えて,東京ドームを特徴付けている半透過膜を支えているのは,「気圧差」であります。その気圧差を何が作り出しているのかな,と。


 政治,そして経済の中枢が動ける範囲をできるだけ確保する(足かせを少しでも小さくする)ために,関東のみならず東電管内全域で協力をしているのが今だとすれば,その協力体制に寄り掛かっているかのような評価をされても,仕方がないような気がします。