エキップメント・サプライヤーの話(その2)。
最も長く,ミズノとの関係を継続したクラブであります。
それだけに,サプライヤー変更はある意味,意外な感じもしました。
しましたが,2011シーズンに向けてナイキが仕立てたホーム・キットはどこか,“Original Ten”時代に提案されたグラフィックを思い起こさせるようなところもあるな,と。
トレーニング・キャンプが始まるなど,チーム・ビルディングが本格的に動き出している段階でありますが,まだオフな記事を書いていこう,と思います。今回は,こちらのリリースをもとに,エキップメント・サプライヤーが2011シーズンからナイキへと変更となった広島について書いていこう,と思います。
さて。ホーム・キットであります。
カラーリングは,かなり落ち着いた色調ですが,グラフィックの雰囲気は確かに,クラブの歴史に敬意を払ったような印象を与えるものです。初代のユニフォームはもっとポップな色調でしたが,確かに幾何学的なグラフィックが与えられていました。そのグラフィックを再解釈して,色調を変更するとこんな感じであろうな,と思うわけです。ナイキはユニフォームの軽量化を強く押し出すために,ラウンド・ネックをやはり提案してきたか,と感じるところですが(この部分,ポロ襟への浦和のこだわりはナイキも動かす,ということでしょう。),全体的にはなかなか印象的なユニフォームに仕上がっているのではないか,とアウトサイドは見ています。
しかし。やはりナイキでありまして。
アウェイ・キットやサード・キットを見る限りでは,「いつかどこかで見たような」デザインを広島仕様に変更しているな,と。インターナショナル・デザイン,かも知れないけれど,「どこかのクラブ」からデザインを引っ張ってきたような感じがどうしてもする。
加えて書けば。
ナイキが提案してくるフォントは,どうもデザイン的にやり過ぎている,と言いますか,アイディアが上滑り気味,と言いますか。まさしく“number”ではあるのだけれど,フットボールの雰囲気と言うよりは,競技場に設置されているゲーム・クロック,あのフォントに見えて仕方ないのですが。いっそのこと,プレミアシップのようにフォントを揃えてしまった方が,なんて思います。