エキップメント・サプライヤーの話(その1)。

確かに,首都圏のクラブではひさびさですね。


 静岡県なクラブのイメージが強いかな,とは思いますが,古い話(JSL時代の話)を持ち出せば,「首都圏のクラブ」で存在感を示していました。読売クラブ,であります。そして,Jリーグとなると浦和との契約関係も相当に長かった。コントロールサプライヤー(最初はミズノ,その後がアンブロですね。)との契約関係が終了,各クラブが独自にサプライヤー契約を結べるようになってから,2003シーズンまでユニフォームなどのエキップメント供給を担当してくれていたのは,このメーカだったわけです。


 いよいよシーズン開幕に向けた動きが本格化してきていますが,まだちょっとだけ,オフなテーマを書いていこう,と思っています。タイトルとマクラでお分かりか,と思いますが,例年扱っているエキップメント,要はユニフォームの話を書いていこう,というわけです。
 今季もサプライヤーを変更するクラブがあって,しかもサプライヤーとの関係が長かったクラブが新たなサプライヤーと,というケースが重なっているように感じます。そこで,今回はアシックスからプーマへとサプライヤーを変更した,川崎の話をちょっとだけ。


 さて。プーマが担当するホーム・キットでありますが。


 不思議と,原点回帰な印象もあり,でもグラデーションという手法にプーマらしさがあるな,と感じるところです。川崎というクラブを追い掛けているわけでもないので,いささか記憶が曖昧なのですが,確か彼らは縦縞のホーム・キットを採用していた時期があるような記憶があります。そのときのカラー・コンビネーションとは違う(ホワイトのアクセントが足らない)ようには思いますが,どこかかつてのホーム・キットを思い起こさせるようなデザインを持ち出したな,と思います。
 ではありますが,グラデーションという手法は見た記憶がない。アウェイ・キットはどこか,アシックス時代との継続性を感じさせるものがあるけれど,ホーム・キットは「らしさ」を落とし込んできた。まだまだ変更初年度でもあり,アウトサイドから見ても違和感が,という感じですが,比較的長期にわたる関係性をアシックスと築いてきていた川崎のこと,プーマともそれほど短期な関係性で終わることはないだろう,と。


 川崎のこだわりと,プーマの提案が折り合うには,もうちょっと時間が必要,という感じかも知れないな,とアウトサイドは見ていたりします。