1回戦突破!(第90回(10〜11)全国高校選手権)。

ゲーム内容については,もうちょっとお待ちいただくとして。


 いずれにしても,第1関門を無事通過,であります。


 さて。今回はフットボールでもアソシエーションではなくて,ラグビーフットボールな話であります。同時期に開催されるサッカー選手権とは対照的に,地上波での露出が圧倒的に少なくなってしまった高校ラグビーについて,ちょっと短めに書いていこうと思います。


 さてさて。第1代表である正智深谷も気にはなりますが,やはり代表校OBとしては埼玉県代表,それも浦和を退けて第2代表として近鉄花園への切符をつかんだ,深谷の動向が気になるわけです。深谷の初戦は,花園第3での倉吉産業総合高(鳥取県代表)との試合であります。ごく大ざっぱにスタッツだけで判断すれば,非常に安定した戦い方で初戦を突破した,と言って差し支えないと思います。
 前半,5分という立ち上がりの時間帯で先制トライを奪取すると,11分,14分と連続してトライを奪い,ゲームの主導権を掌握します。前半終了の段階で,4トライ4コンバージョンを奪取,ハーフタイムを挟んで後半にあっても深谷がトライ奪取によってゲームを動かしていく,という構図に変化はありませんでした。であれば,この試合で評価すべきはトライ数を積み上げられたこと,と言うべきかも知れませんが,それ以上に「0」に倉吉産業総合高を抑え込めたことが大きな要素ではなかったかな,と感じます。
 この試合に刺激を受けた,というわけでもないでしょうが,正智深谷も高知中央高(高知県代表)を相手に,安定した戦いぶりを見せて初戦を突破しています。


 なかなか,いい感じでトーナメントへと加速し始めたな,と感じます。


 感じますが,まだまだ楽観はできないな,と思いますし,埼玉県代表が初戦突破だけで喜んでいてはいけないかな,と思ったりもするのです。
 今季は記念大会で,埼玉県代表の出場枠は2へと拡大されています。記念大会だから代表枠が拡大された,と思われるのではなく,実力で代表枠を拡大「させた」と思わせるには,何としてもこの選手権で存在感を示してもらいたい。フットボールでも,埼玉県は覇権奪取から遠ざかってしまっていますが,ラグビーフットボールも同じこと。代表権争いが熾烈になりつつあることが,代表校のレベルアップに直結している,と示す必要があるはずです。


 そのためには,選手権への勝負権を感じさせること,が求められるはず。シード校から警戒されるようなパフォーマンスを見せ続けてほしい,と思っております。