ラトビア・リーグと赤星選手のことなど。

7月24日が,リーグ戦初戦であります。


 かつてのディビジョン2と同じく,3回戦総当たり制を敷く(と,思われる)ラトビア・リーグはちょうど,2回目の総当たりが序盤から中盤へ,というタイミングだったようです。そんな第12節が,初戦だったわけですね。その初戦に,フルタイム出場,と。この12節からスターターを外れていなかったのですから,チームでどのような位置付けになっているか,何となく感じ取れるように思います。


 さて。今回は全日程が終了しているラトビア・リーグ,に移籍した赤星選手のことをちょっと書いていこう,と思います。


 さすがはバルトなお国柄,なかなか手強いサイトだな(要は,英語なページが用意されていなくて,何をどのように書いているのか想像も難しい,という言語的な問題ですな。)と思っていたのですが,どうしてどうして,驚くほどにきめ細かい,スタッツのページが用意されておりました。そこにはフットボーラーひとりひとりのスタッツも用意されていて,当然赤星選手についてのスタッツも用意されているのです。


 赤星選手が在籍するメタルルグは,2010シーズンを19勝4敗4引分け(勝ち点61),リーグ3位で終了しています。UEFAヨーロッパリーグ,その予選を戦えるポジションです。リーグ首位のクラブと比較すると,勝ち点差8を付けられているのですが,この勝ち点差,直接対決で付けられている,と考えてよさそうです。赤星選手の個人スタッツを見ると,彼が加入したあとにリーグ首位である“Skonto FC”との対戦が2回(リーグ第15節と,第25節)あり,その2回ともに勝ち点を奪取できていないのです。しかも,ファイナル・スコアは何の偶然が作用しているのか,ともに“1−2”。この敗戦が,スタンディングに大きく影響を与えたのは間違いないな,と感じるところです。


 さてさて。赤星選手の個人スタッツに戻りますと。


 リーグ12節を初戦にスターターを確保,リザーブとの交代も3ゲームだけ。また,ゴール,という側面から考えるならば6ゴールを奪取,チームのトップ10とまでは言えないまでも,それなりにゴールを奪えてもいる。ラトビア,という条件を考えると,どのように考えるべきかな,と思わぬでもありませんが,それでも環境が大きく異なる場所で,ある程度のプレゼンスを示すことはできたというのがフェアかな,と思ったりします。
 ただ,赤星選手としては,“ファースト・ステップ”としてラトビアでのプレーを選んだのでしょうし,さらにステップを踏むためにはどうすべきか,このプレゼンスで足りない部分は何だったか,などと考えているかも知れないな,と思うところです。UEFAのリーグ・ランキングで考えれば,ラトビアは33位にとどまっています。メディアで取り上げられる機会が圧倒的に少ない,マイナーなリーグを主戦場として選んでいるわけですが,そんな主戦場からどの段階でメジャーな舞台への取っ掛かりをつかむか。そんな部分を楽しみにしたいな,と思います。